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消してもパネルはせりあがる、上からパネルも降ってくる――落ち物ならぬ、せりあがり物パズルゲーム「パネルでポンDS」レビュー(2/2 ページ)

スーパーファミコンから続く定番パズルゲームの最新作は、本体縦持ち・タッチペン推奨の温故知新なアクションパズルゲーム。ハマると抜け出せないパネル地獄にしてパネルの楽園があなたを待っている。

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バースデーごとのランキング?――ユニークなWi-Fi対戦など

画像 負けてる……と思ったら相手も追い詰められていて勝利した、なんてこともある。最後まであきらめないことだ

 パズルゲームといえば対戦はつきもの。本作もその点はバッチリだ。マルチプレイではさまざまなルールで最大4人での対戦ができるほか、プレゼントというモードで別の本体に体験版を配布することもできる。マルチプレイでは、相手が本作のカートリッジを持っていなくてもダウンロードプレイで遊ぶことができるのでご安心いただきたい。そして実力が伯仲する友人とプレイすれば盛り上がるのは必至だ。1人用のVS COMなどで練習してライバルと勝負しよう。

 パズルゲームなどの多人数プレイで負けてしまったプレーヤーは、他の人の決着が着くのを待たなくてはいけないケースが多々ある。その点、本作では、先に負けたプレーヤーも全員の順位が出揃うまでプレイしていられる、という粋な計らいがなされている。これで早々に負けてしまっても寂しくない、というわけだ。

 Wi-Fi対戦は、既存のWi-Fi対応タイトルと同様にフレンドコードを取得することで友人との対戦(フレンドVS)が可能になっている。このフレンドVSではボイスチャットをすることもできる。その他にフリーVS、ビギナーVS、バースデーVSが存在する。

 フリーVSは対戦結果がランキングに影響しない対戦を自由に行えるモード。ひとまずはここで腕慣らしするといい。ちなみに筆者がやってみた限りでは、やはり夜の午後9時から午前3時くらいまでは比較的対戦者がすぐに見つかった。朝の午前7時にログインしてみたときには「誰もいないかな……」などと思ったが、数分待っていると対戦者が見つかったりするので、なかなかの人口がプレイしているのではないかと踏んでいる。Wi-Fi対戦環境の充実は、素直にうれしいものだ。

 ビギナーVSは初心者のみで対戦できるモードなのだが、Wi-Fiである程度の戦績を残すと遊べなくなるのでご注意を。「Wi-Fiに接続したはいいものの、友人はいないし、見知らぬ人との対戦はおっかないし……」と言う人は、まずはこのモードからやってみるといいだろう。

画像 誕生日ごとのランキングというのは、ゲーム史上初なのではないだろうか。斬新なアイデアだ

 バースデーVSは、同じ誕生日のプレーヤーとランキング争いをする、という一風変わったモードだ。ちなみに筆者がつなげてみたときには、同じ誕生日の人は2人しかランクインしておらず、2人とも何10勝としていた。「こんな人たちとランキング勝負なんてできないよ……」とへこみつつバースデーVSでどこかの誰かに1勝してからランキングを見たら、1勝で筆者の名前が3位にランクインしててびっくりした。誕生日で分散させると1勝でも3位に入れてしまうのか……と喜んでいいのかどうなのか微妙な結果が出てしまったのだ。誕生日によってはし烈な首位争いが展開したりしているのだろうか。他の誕生日のランキングが気になってしょうがない。

シンプルなゲームデザインも秀逸――気軽にレッツパネポン!

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 本作の魅力は、スーパーファミコンで既にできあがっていたパネポンそのものの完成度に依るところも大きい。しかし、タッチペンによる操作や手軽なWi-Fi対戦という新しい要素が、プラスアルファの大きな魅力として本作の面白さに貢献しているのは間違いない。

 キャラクターを全く起用しないスタイルは、少し寂しいと思う部分もあるが(これがもし「マリオのパネポン」とか「ゼルダのパネポン」だったら……と想像したりしてしまう)、実際にプレイしてみると、シンプルかつポップなトータルデザインは、飽きの来ないゲーム性そのものを体現しているようでなかなか秀逸だ。

 初心者が手軽に手をつけるにもほどよいし、パネポンマニアが道を極めるにも十分な懐を持った作品に仕上がっている。あとはやはり、実力の近い友人がいれば本作の面白さは何倍にも何十倍にも大きくなるだろう。Wi-Fi対戦がかなり活況を帯びていたのも、熱い対戦をしたいパネポンファンの多さを物語っているのではないだろうか。ちょっとした暇つぶしにも最適な本作だが、やり始めるとやめどきが見つからなくなるので、くれぐれもご注意いただきたい。

(C)2007 Nintendo/INTELLIGENT SYSTEMS


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