虹に乗るってどんな感じ? 「レインボーアイランド」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)
連載第43回は、リクエストをいただいた「レインボーアイランド」(タイトー)。「バブルボブル」の続編で、人間になったバブルン改めバビーが登場します。虹に乗って空へと駆け上がる、メルヘンチックなゲームです。
アーケード版とファミコン版の違い
今年プレイステーション 2で発売された「タイトーメモリーズ2 上巻」に、アーケード版の「レインボーアイランド」が収録されていた。だからファミコン版とじっくり比較することができたが、アーケード版とファミコン版では、内容がかなり異なっている。
アーケード版では、一度倒した敵は、ミスしてやり直しとなった後でも復活してこない。これはゲームオーバー後のコンティニューでも同様なので、コインを入れることで、少しずつ先へ進めるようになっている。
一方のファミコン版では、もちろん追加料金なしでコンティニューできる。そのためか、ミスをすると、倒した敵が復活するようになっている。
また、ゲームオーバーになると、コンティニューはその島のスタート地点からとなる。それぞれの島は4つのラウンドから成るが、4つめのラウンドでゲームオーバーになっても、再開は最初のラウンドからなのだ。
そのかわり、序盤の難易度はアーケード版より低いような気がする。アーケード版では難しくてハマれなかったわたしだけど、ファミコン版は割と楽に進むことができた。
……2つめの島までは。
第3の島の第4ステージがとにかくクリアできない。足場が少ない上に、触れるとミスになる炎の床があったり、炎をはく敵がやたら出てきたりする。
ゲームオーバーになると、この島のラウンド1からやり直し。ラウンド4まで戻ってくるのがまたつらい。
ただ、リクエストをくれたひろさんの、おじいさんが70歳くらいのときに、このゲームをクリアしているんだから、クリアできないゲームではないはずなのだが。……ひょっとしてわたし、70歳のおじいさんよりもゲームが下手になっている?
うーん、わたしもこないだ誕生日を迎えて、36歳になっちゃったからなあ。それなりに反射神経とか動体視力とかが衰えてきてるのかも。そういや最近、芸能人の名前を思い出すのに時間がかかることもあるし。水樹奈々さんと水野愛日さんがときどきごっちゃになるし。
……いかんいかん。ゲームが下手なのを年齢のせいにしちゃいかん。「レインボーアイランド」がクリアできないのは、わたしがバビーになりきっていないからだ。
バビーの気持ちを理解するため、虹の橋を渡ってみよう。
バビーの目線で見てみれば
というわけで、レインボーブリッジまでやってきた。例によってポケファミを使用。橋の上で「レインボーアイランド」をプレイしてみた。
この日は日差しが強くて暑かったが、橋の上は風が吹き渡って涼しい。「吹き渡る」というより「吹きすさぶ」くらいなので、冬場は寒いと思うけど。
それから、つり橋なので、小刻みにゆれる。特に、真横の車道を車が猛スピードで通過すると、ゆれが激しくなる。
そんな中で「レインボーアイランド」をプレイしていると、1つの疑問が頭に浮かんできた。
「バビーの使う虹の橋って、ゆれないんだろうか?」
「屋外では、風に飛ばされそうにならないんだろうか?」
レインボーブリッジでは、歩行者は金網や手すりに守られている。でもバビーの虹の橋にそんなものはない。足場のない場所に階段状に虹をかけ、すごく高い所まで上っても、怖くないんだろうか?
まあ、落ちたとしても、ふわっと着地できるから、そういう怖さはないのかもしれない。ただ、もたもたしてると下から水が迫ってきて、どんどん水位が上がっていくから、それを見たら怖くなってくるかも。
レインボーブリッジから眺める景色は素晴らしい。お台場海浜公園やフジテレビ、第三台場に第六台場、品川埠頭、そして海を渡る水上バスがよく見える。
「レインボーアイランド」でも、虹を渡って空高く上りつめたら、さぞかしいい眺めなんだろうな。
……あっ、いつのまにかバビーに感情移入してる! これでこのゲームがうまくプレイできるかも。
と思って再チャレンジしてみたが、どう頑張ってもやっぱり第3島の第4ラウンドがクリアできなかった。
残り人数15人でこのラウンドに入ったときは、さすがにボスまでは行けるだろうと思ったが、結局ラストで火をはく水牛のしゃれこうべ(すかるぼーん)をどうしても越えられずにゲームオーバー。
4つめから先の島に、全然たどりつけない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.