ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
特集

映画のようなスケールを目指したクリーチャー作り――「RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)」Factor 5現地取材リポート その2(2/2 ページ)

「RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)」特集第2回目は、ビジュアルスケッチなどを元に、性格やタイプの異なるドラゴンたちが息づく世界を見ていくことにしよう。

PC用表示 関連情報
advertisement
前のページへ |       

アシリア帝国、そしてモーカイ族の世界

 「ライズフロムレア」では、主人公・ロンの個人的なストーリーに加えて、ドラゴンとの関係もストーリーの重要な部分を占めるのだが、こうした物語に厚みを加えるのが背景となる世界観の設定だ。ここではアシリア帝国とモーカイ族という2つの勢力について描かれるが、それらが分かれる前の、大本となった時代というものも存在する。

 アシリア帝国を考えるときのインスピレーションのもととなったのは、北アフリカと地中海地域、そして中近東だそうだ。ビザンチン帝国や北アフリカの遺跡、ペルシャやインドといったところからいろいろな要素を取り入れている。

 「アシリア帝国は文明的なレベルも高く、水路も整備しているというイメージ。このため水をシンボルとして扱っている」(ロー氏)。

画像画像画像 アシリア帝国の文明をイメージしたスケッチ。バロックやビザンチン調の建築物となっている

画像画像 アシリア帝国の人々が使う模様(テキスタイル)

 アシリア帝国が、南の“暖かい”地域を中心としているのに対して、モーカイ族は“北”の地域に住んでいるため、どちらかというと寒色的なイメージ。考えるに当たって、モーカイ族は“スチームパンク”をイメージしたそうだ。ただしここでは、いわゆるビクトリア王朝的な上記技術のイメージではなく、古典的な時代をもとにした、とロー氏。「氷もあれば火山もある。そこでは蒸気を利用することもあるだろう。このような世界を想像した」(ロー氏)。

画像画像 モーカイ族が使うテキスタイル
画像 モーカイ族は厳しい環境に置かれているため、アシリア帝国ほど文明が進んでいない。封建時代のような文明で、部族ぐるみのつきあいがあるといったようなレベルの状態。服も、アシリア帝国のように軍服が支給されるのではなく、毛皮をまとっている。右側のキャラクターはどちらかというと地位が高いレベル。真ん中は一般兵

画像画像 使われる船のイメージ

 こうしたイメージを作り上げるために描かれたイラストは何百枚にものぼる。また、これらの建物については、かつては原始的な建物だったのが、近代化が進むに従ってその上に建物が増築されてこのような形になっている、といったような歴史的な変化についても設定が考えられている。ロー氏によると「世紀ごとの変化程度は考えた」そうで、アシリア帝国にある宮殿を例に見ると、ベースの部分は円形状の古い石を使い、上の方の塔は新しい建築となっているそうだ。実際のゲームをプレイして、その目で確かめてほしい。

 さて最後は、「ライズフロムレア」を支える音楽・音響効果について解説していきたい。THX認証取得に加え、7.1ch/5.1chサラウンドサウンドを実現したタイトルとなっている。Factor 5の“音へのこだわり”についてお伝えしようと思う。

RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)
対応機種 プレイステーション 3
ジャンル フライング・ドラゴンアクション
価格(税込) 5980円
発売日 未定
CERO 審査予定
制作 Factor 5
(C)Sony Computer Entertainment America


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る