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喜屋武さん、計算してますか?――「算数オリンピック委員会考案 数字で鍛える脳力トレーニング アルゴ&トリンカ」編「喜屋武さん、これできますか?」(その2)(2/2 ページ)

喜屋武ちあき、21歳。タレントとして、アイドルとしてより羽ばたくために、頼まれてもいないのにITmedia +D Gamesからの試練が降りかかる。渡る世間は鬼ばかり。計算せずには世知辛い世の中は渡っていけません。ということで、あなたの計算力はいかがなものかね?

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喜屋武さん、それは接待プレイというやつですよ?

パンダに本作の説明を受ける喜屋武さん

 喜屋武さん、勝負に勝ってウキウキですね。今回、開発者の皆さんと対決をするということで、ゲームっぽくまずサシで広報と勝負し、次に開発者を交えて4人で多人数プレイを体験しつつ、そして大ラスにプロデューサーと勝負という3本勝負を構成しておりました。

 で、もちろん喜屋武さんには対決を楽しく勝ってもらい、「もう負ける気がしませんね」と言わせることが目的だったわけです。そこでラスボスとして最強の呼び声も高いプロデューサーに完膚無きまでに叩き潰してもらおうというのが主旨でした。喜屋武さんには、挫折も必要です。乗り越えなければいけない壁もあるんですよ、という余計なお世話で、あえて障害を与えようとしたわけです。

 そうしたら、喜屋武さん普通に勝ってやんの。TDKコアさんには事前に、「まぁ気軽に遊ぶ感じでやってもらってかまいませんから」なんてお願いしていたものの、実際対決してみたら喜屋武さん大進撃。というか、本当に数字苦手なんですか? 逆に騙されてんじゃないかと疑うほどの勝負を繰り広げてくれちゃっている……。結果的には、見事4人対戦が終わった際に「負ける気がしませんね」とのたまってくれたので、最終対決にすんなり誘導することができたわけですが、ここでも喜屋武さん、普通にいい勝負をしてしまう。

 どうやら本気で特訓してきてしまっているようです。そうかそうか。喜屋武さんは力を抜くことを知らない子でした。おかげでラスボスとして出現したプロデューサーとは1対1の引き分けとなる好勝負を演じることになる。

パンダに勝利する喜屋武さん……あれ? 本気で特訓しました?

 しかしである。このTDKコアさんがおかしなところでした。まず、広報担当がパンダの着ぐるみを着て対応している。なにこれ罰ゲーム? とかあきれていると、そのままゲームの説明までしてくれる……。本気だこの人……。周囲も別段驚いている風でもない。そして、開発を担当したウィルの加藤大輔氏と菅野高史氏も、さっきまでパンダをほのぼのながめていたくせに、いざ対決となると仲間同士で潰しあう醜い争いを展開している。極めつけ、ラスボスとして登場したチーフプロデューサーの島田良尚氏に至っては、一見紳士風を装いながら“大人げない”を体現したような人でした……。

 話が前後したが、喜屋武さんの戦績を紹介しよう。1回戦、まずはTDKコアのパンダの人から説明を受けた後、サシでの対決。こちらは、気持ちいいほどに喜屋武さんが勝利する。パンダ曰く、「だって手もパンダなんだもの」とのこと。それなりに本気で挑んだくせに、この体たらくである。確かに着ぐるみでのタッチペン操作は難しいとは思うが、かなり小器用に操作していたように見えましたが……。

4人での対戦ではいわゆる“口プレイ”も飛び出す。プレッシャーをかける人あり、ただただ黙る人あり。ワイワイやるのは楽しいものです

 2回戦は、開発チームとたまたまオフィスにいたキレイなお姉さんに協力をしていただき、4人での勝負となった。この途中参加のお姉さん、「アルゴ」はそれほど遊んでおらず、ルールをおさらいしている素人同然の方だったのですが、フタを開けてみると開発陣2人は互いにつぶし合い、気がつけば喜屋武さんとのタイマン勝負に。ここでも喜屋武さんは順調に勝利し、3回戦って2回勝利するほどの計算力を発揮する。さすがゲームの国の住人は違います。

 これで気をよくした喜屋武さんから、例の「負ける気がしませんね」発言を引き出し、最終戦のボス戦で完膚無きまでに叩き潰す算段でした。しかしである。待ちかまえていたプロデューサーはちょいちょい勝負の行方が気になったのか、単なる喜屋武さん好きなのか、よくよく確認してみるとギャラリーに紛れて様子をうかがっていたとのこと。実際確認してみると、ちゃんと写真に写り込んでいるではないですか。

パンダとの対戦時も、4人対戦の時にも、島田氏の影が……。分かります? 気になって様子を覗きに来ていたらしく、そのせいで喜屋武さんが意外に出来る子だと勘違いしてしまったらしい。やけに力が入った島田氏は、その後自滅することになる……。しかしなんすか? その照明効果。この方が大人げない島田氏その人である

何負けているんですか? 島田さん……

 対決場として指定された会議室に入ると、やけに暗めの照明の中、スポットライトを浴びたかのように島田氏がやけに肩に力を入れて待ちかまえていました。黙っていれば渋い人なんですが、ノリはいいようです。喜屋武さんとの負けられない戦いを前に島田氏は「まぁ、胸を貸しますよ」と余裕たっぷりに対応したものの、どうやら内心プレッシャーと戦っていた様子。その証拠に、1回戦はあっさり喜屋武さんが勝利してしまった。

 話が違う。暫定チャンピオンというふれこみで登場した島田氏だったが、早くもベルト返上のピンチである。ボコボコに叩きのめすはずが、なぜか追いつめられてしまっている。ますます勢いづく喜屋武さんに最後の戦いを挑む島田氏。そう、なぜか今回のボス戦は2回しか戦わない。普通3回だったり、1回が基本の勝負の世界なのに……? その答えは次の島田氏の勝利の後判明する。

なんてマイルール……。島田氏は二度と対戦をしようとしなかったとか

 島田氏は面目躍如とばかりに2回戦を勝利した。本来ならイーブンのタイで、ラストマッチとなるのだろうが、2回戦った段階で島田氏は「いやぁーなんとか面目は保てました」と勝利宣言が飛び出す。一同、頭の上に疑問符が浮かぶ。というのも、この「アルゴ」には、得点というものがある。島田氏は勝手に脳内変換して得点での勝負をしていた様子。確かに喜屋武さんが得点では若干負けている……。かくして、島田氏は“大人げなく”勝利をものにしたわけだ。

 なんだかTDKコアさんの愉快な仲間たちに翻弄された感じで、今回の取材はお開きとなった。すでに2回目にしてノープランの出たとこ勝負な企画となっているのはナイショだ。

ちょっとは計算が楽しくなりましたか? 喜屋武さん。私はそれを言いたかったんです。苦手意識はよくありません。分かってくれればいいんですよ、分かってくれれば……

 勝負を終えた喜屋武さんは、少し計算が好きになってくれたらしい。「こんな計算ならば楽しくできる」と笑顔で答えてくれた。そしてなによりも、あれほど計算、というか算数が嫌いと駄々をこねていた喜屋武さんが、ゲームとして触れあうことで数字に慣れ親しみ、いつしか開発者をも本気にさせるまでに強くなっていったのには驚いた。何事も苦手意識があると、それを克服するのは並大抵ではない。喜屋武さんのように計算が苦手という方も多いことだろう。しかし、本作のような楽しんで慣れ親しむことができれば、喜屋武さんのように、ちょっとは好きになってもらえるかもしれない。

 喜屋武さんは、接待プレイをするまでもなく、まっとうに勝負ができるほど上達してしまったのは、さすが“ゲームの国の住人”といったところだろうか。こちらの“計算”を上回るうれしい誤算だ。これなら今後もっと無茶振りしてもいいなと安心させていただいた。さて、喜屋武さん、次はなにします?

喜屋武ちあき

生年月日:1986年3月13日

身長:158センチ

血液型:0型

趣味:スケート

特技:水 泳

ゲームとアニメをこよなく愛するタレント。数字が苦手というのは克服したということでよろしいね? 次は何をしてもらおう……。


「算数オリンピック委員会考案 数字で鍛える脳力トレーニング アルゴ&トリンカ」
対応機種ニンテンドーDS
メーカーTDKコア
ジャンル数理カードゲーム
発売日2007年5月24日
価格(税込み)3990円

 喜屋武さんも計算が好きになった「算数オリンピック委員会考案 数字で鍛える脳力トレーニング アルゴ&トリンカ」を、読者3名にプレゼントします。以下のフォームにメールアドレスと、ITmedia +D Gamesへのご意見・ご感想(必須)をご記入のうえご応募ください。締切は6月15日午前0時です。なお当選の発表は、当選された方のメールアドレスへのご連絡を持って代えさせていただきます

(C)TDKコア 2007
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