PS3でLinux、しかもインストールレス――「HTTP-FUSE PS3-Linux」
インストールの必要なしにPS3上でLinuxを動作させる「HTTP-FUSE PS3-Linux」がリリースされた。
インストールレスでインターネットを利用してさまざまなOSを不特定多数のPCで起動するためのプロジェクト「OS Circular」から、インストールの必要なしにプレイステーション 3(PS3)上でLinuxを動作させる「HTTP-FUSE PS3-Linux」がリリースされた。
PS3のデフォルトブートローダである「kboot」を利用したもので、ブートシーケンスは以下のとおり。利用するための用件としては、kbootがDHCPからIPアドレスを取得でき、かつ、最新のkbootであること。
ベースとなっているLinuxディストリビューションはUbuntu 7.04で、PSEのプログラミングを行うためのCELL SDK 2.1も含まれている。また、ディスクイメージが置かれたサーバは、米国に2サイト、欧州に2サイト、日本に1サイト設けられており、場所に応じてURLを変えればよい。日本で起動するなら、kbootのオプションで次のように指定する。
kboot: http://openlab.jp/oscircular/ps3/vmlinux \
initrd=http://openlab.jp/oscircular/ps3/initrd
現状で把握されている問題点として、差分更新のDevice Mapperとして割り当てている64Mバイトを使い切ると利用できなくなるほか、ネットワークドライバの不安定さが挙げられている。
また、起動の高速化のためのTipsとして、デバイスの先頭にblcokcacheディレクトリ(ファイルシステムはext2/3、vfat)を作成する方法が挙げられている。これにより、ダウンロードしたブロックファイルがblcokcacheにキャッシュされ、再利用されることで高速化が図れるという。
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