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「シルクロードオンライン」ヨーロッパ編は別タイトルとしてサービスします――「ファンタジーオデッセイ」説明会(1/2 ページ)

ゲームオンは、「SiLKROAD ONLINE」シリーズとして、ヨーロッパから長安を目指す「ファンタジーオデッセイ」のサービスを開始する。「シルクロードオンライン」とは異なるゲーム性ながら、同じ世界を共有している本作の中身とは?

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右がゲームオン常務取締役オンライン事業本部長の椎葉忠志氏。左が「SiLKROAD ONLINE」シリーズプロデューサーの池亀泰宣氏

 ゲームオンは、現在サービス中の基本プレイ料金無料(アイテム課金制)MMORPG「SiLKROAD ONLINE」(シルクロードオンライン)について、今夏から新シリーズを導入すると発表した。とはいえ、ちょっといわゆる普通の新シリーズ導入とはワケが違っているようだ。

 「シルクロードオンライン」は、2005年3月より韓国で正式サービスが開始され、日本でも2005年11月より無料オープンサービスを開始。紀元前1世紀頃のユーラシア大陸を東西に行き交った交易路「シルクロード」をモチーフにした、ファンタジー豊かな世界を舞台としたMMORPGである。

 本作は、中国の長安から始まり、敦煌、タリム盆地、タクラマカン砂漠、カラコラム等を経て、コンスタンティノープルまで続く、いわゆる“シルクロード”をベースにした「東西の道」と、タクラマカン砂漠から天竺までの「南北の道」――中国・イスラム・ヨーロッパと、さまざまな文化に触れることができる世界観が魅力の“歴史とファンタジー”が融合したゲームとなると、サービス前のカンファレンスでは説明されていた。現在、「シルクロードオンライン」は、長安からロック山までの中央アジアまでエリア拡大を果たしており、ヨーロッパエリアの拡大を心待ちにしていたファンも多いと思う。

 この度開催されたプレス説明会では、「シルクロードオンライン」でいうところのヨーロッパ編がまったく異なるMMORPGタイトル「Fantasy Odyssey」(ファンタジーオデッセイ)としてサービスされることが紹介された。すでに韓国では昨年から「Fantasy Odyssey Silkroadonline」としてサービスされている。

 説明に立ったゲームオン常務取締役オンライン事業本部長 椎葉忠志氏は、「MMORPGにMMORPGを足したようなもの」と表現する。つまり、「ファンタジーオデッセイ」と「シルクロードオンライン」は別のゲーム性を持ちながらも、同じ世界を共有しているのである。東の長安から西のシルクロードの果て、コンスタンティノーブルを目指す「シルクロードオンライン」と、西のコンスタンティノーブルから、東のシルクロードの果て、長安を目指す「ファンタジーオデッセイ」。2つのMMORPGが出会い、絡み合い、コミュニケーションを生む……。まさにシルクロードで起きたであろうことをオンラインゲームの中で実現させようという試みだ。


開発元とは、いずれさまざまなゲームがひとつの世界観を共有してもいいのではないかと話していると椎葉氏

 椎葉氏は、ひとつのゲームプログラムでありながら、複数の別の世界観を持ったゲームが存在し、かつその複数のゲームが交わっていくといった、作品が並列しているイメージと解説する。この壮大なオンラインゲームワールドを「SiLKROAD ONLINE」シリーズと位置づけ提供。さらに、ファンタジーオデッセイにとどまらず、現段階では構想段階ではあるが、イスラム世界を描いた第3のシリーズ展開も予定されていると明かす。


ヨーロッパの空の色は、アジアのものとは微妙に変えているとのこと

 「ファンタジーオデッセイ」と題されたいわゆる“ヨーロッパ編”は、東ヨーロッパのコンスタンティノーブルを出発し、はるか中国の長安を目指し交易の旅をするのは前述したとおり。違うタイトルということで、公式サイトなどは改めて製作され、設置されることになるが、シルクロードオンラインのIDがあればこちらの「ファンタジーオデッセイ」でも遊ぶことができるようになるとのこと。

 だからというわけではないが、ゲームを起動すると長安を出発点とする「シルクロードオンライン」と、コンスタンティノーブルを出発点とする「ファンタジーオデッセイ」のいずれかをプレーヤーは選択することになり、ゲームをスタートすることになる。


チェスの駒を選ぶと「ファンタジーオデッセイ」が選ぶことができる
本作のキャラクターは、男性13種類、女性13種類の計26種類の中から選択でき、容姿のカスタマイズも可能となっている

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