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今度の冒険は世界一周!――コーエー「大航海時代 Online」拡張パック第2弾発表会(2/2 ページ)

コーエーはMMORPG「大航海時代 Online」の発表会を開催し、8月22日にサービス開始予定の拡張パック第2弾「大航海時代 Online 〜Cruz del Sur〜」の内容を発表した。

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 軍人向けに追加される新要素は、特定海域の制海権をかけて2国間で行われる大規模対人戦「バトルキャンペーン」だ。

 今回追加される「バトルキャンペーン」は、毎月1度7日間にわたって開催。この期間中は24時間参戦可能で、参加者の中から最大10人vs10人のプレーヤーが集まり、セッションを作って戦うことになる。参加者がいる場所は問われず、世界のどこからでも海戦に参加できる。

 「バトルキャンペーン」の戦闘はポイント制で、敵陣地で相手のプレーヤーキャラクターを撃沈すると高ポイントがもらえる。戦闘中に撃沈された場合、退場にならずに作戦本部から再出撃。制限時間になった時点で多くの撃沈ポイントを得た陣営が、勝者となる。戦場の地形は固定されておらず、戦闘がおこなわれる場所の特徴を生かした戦法が重要になるとのことだ。

「バトルキャンペーン」は基本的に2国間の争いで、その他の国のキャラクターは傭兵として参加。セッションはレベルの近いプレーヤーキャラクター同士で組むことになる

 生産者向けの新要素は、多彩な交易品を産出する自分だけの生産拠点「プライベートファーム」。

 「大航海時代 Online 〜Cruz del Sur〜」で登場する海域には、どの国にも所属しない無人島が存在する。この「プライベートファーム」を見つけて領有し、開発し発展させると交易品を算出するようになる。産出品は、輸送料を支払うことで世界のどの国の本拠地でも受け取ることができる。

 「プライベートファーム」を作ることができる無人島は、すべてのプレイヤーが見つけることができるだけ存在する。このため数が足りなくて領有できない、ということはないが、島のある場所によって開発しやすさが異なるという。なお、「プライベートファーム」の開発にスキルは必要なく、生産スキルを持っていないプレーヤーでも貴重な原材料を入手できるようになっている。

「プライベートファーム」は、開発を進めることでよりレアな交易品が産出されるようになる。開発の指示は、伝書鳩を使って世界中どこからでも出すことが可能だ

 この他、細かい変更点としては「装甲戦列艦」といった強力な船が登場。さらにまだ企画段階だが、新たなプレーヤーの所属国としてオスマントルコを検討中、ノンPvPサーバーの増強も考えているとのことだ。

 「大航海時代 Online 〜Cruz del Sur〜」のサービス開始は、8月22日を予定。クライアントソフトは現行版からの自動更新、もしくは新規無料ダウンロードによって入手可能で、のちにオンラインチケットを購入することでプレイ可能となる。オンラインチケットの料金はアップグレードチケット(既存ユーザー用)が税込み2940円で、スターターチケット(新規ユーザー用・30日間プレイチケット付き)が税込み4515円。動作環境の変更としては、新たにWindows Vistaに対応している。

 また、7月18日〜8月21日の期間に現在サービス中の「大航海時代 Online 〜La Frontera〜」のプレイを開始したユーザーに60日分の無料プレイ期間をサービスするキャンペーンも実施される。

冒険に理由はいらない!? 海洋冒険家・白石康次郎氏がリアルな冒険話を披露

特別ゲストの白石氏。多くの海を公開してきた海洋冒険家らしい、リアルな冒険のエピソードを披露した

 「大航海時代 Online 〜Cruz del Sur〜」で実装される新要素の紹介が終わった後は、海洋冒険家の白石氏をゲストに迎えてのトークが展開した。

 白石氏は、1993年に史上最年少単独無寄港無補給世界一周の記録を樹立、以降も多くのヨットレースに出場し、好成績を残している世界的なヨットマンだ。

 白石氏の冒険の出発点は「海は広いな。あの水平線の向こうにはなにがあるんだろう。」という知的好奇心だったという。白石氏は「大航海時代は今と違って地図がないんですよ。赤道の向こうになにがあるかもわからない。冒険して今まで見たことがないものを発見するという、未知との遭遇が冒険の動機になっていたと思います。僕の場合も知的好奇心があるだけで、特別な理由はないんです。本当に心の底から、あの水平線を越えてみたいと思ったから、いまでも崩れずに続けていられるんでしょうね。まぁ、馬鹿なんです(笑)」と語っていた。

 また、発表会の開催に先駆けてユーザーから質問が募集されており、その質問に答える形で自分の冒険エピソードを披露。

 「航海中はどのような動物に会いますか?」という質問には、「よく会うのはイルカですね。魚はなかなか近づいてこない。でも、赤道付近ではトビウオやイカが船の中に飛び込んできますね。航海中は保存食が基本になるので、僕は貴重なフレッシュフードとしておいしくいただいています。“ポセイドンの贈り物”と呼んでいます」と回答。

 「これまでにあったいちばんの難所は?」という質問に対しては、「僕ら船乗りにとって、一番の難所は南米と南極の間のホーン岬ですね。『大航海時代 Online 〜Cruz del Sur〜』でも実装されるとのことですが、西回りの航路だとほとんど向かい風で波も高く、多くの船乗りが死んでいる場所です。以前通過したときは、僕はたまたま大丈夫だったんですが後ろのヨットが高波に襲われて、横じゃなくて縦にひっくり返っていました。幸い大きなけがもなかったんですが。それでホーン岬を通過することができると、ケープホルダーとして『金のイヤリングをつけていい』、『酒場で机に足を乗せて自慢話をしていい』という2つの特権が与えられるんですよ。船乗りの面白い風習ですね」と、実体験ならではのリアルな話を聞くことができた。

発表会に登場した面々。写真左から竹田氏、白石氏、松原氏、渥美氏

 最後に白石氏は「僕にとって冒険する理由は、『大航海時代 Online』をプレイしている皆さんと一緒ですよね。例えば大島に旅行に行ったら車で一周してみよう、知らないホテルに泊まったらちょっとひと回りしてみよう、と思うのと同じです。マゼランも僕も皆さんも、この気持は何一つ変わらないと思います。その冒険の中で何が一番うれしかったかというと、いろいろな人たちとの友情なんです。皆さんも志を同じくする仲間たちと一緒に、冒険を楽しんでください」と、ユーザーにメッセージを送った。


ユーザー参加イベントとして所属国にわかれてのクイズ大会も実施。優勝したフランスに所属する全ユーザーには、後日ゲーム内アイテムがプレゼントされる予定だ
発表会の会場に展示されていた「ファルク地球儀」。大航海時代にオランダで制作された地球儀を再現したもので、7月中旬よりGAMECITY SHOPPINGにて受注を開始。発送は9月を予定しており、価格は15cmが5,985円(税込)、21cmプレーンが36,750円(税込・受注生産)、21センチスタンダード地球儀・天球儀が各5万7750円(税込)

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