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4周年記念アップデートは過去最大ボリューム――「メイプルストーリー」(1/2 ページ)

ネクソンジャパンがサービスをする2Dアクションオンラインゲーム「メイプルストーリー」が今年4周年を迎える。それを記念して8月1日よりいまだかつてない大型のアップデートが行われる。

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左がメイプルストーリーを担当している運用本部運用部 第1運用室 室長の山崎克臣氏。右が運用本部 マーケティング部マーケティングチームの島嵜直樹氏

 ネクソンジャパンがサービスをする2Dアクションオンラインゲーム「メイプルストーリー」が今年12月で4周年を迎える。それを記念して8月1日より対戦型のグループクエストとも言うべき「モンスターカーニバル」を含んだ大型アップデートを行う。今回、ネクソンジャパンにお邪魔して、アップデートについて山崎克臣氏と島嵜直樹氏にお話を伺った。

 「メイプルストーリー」はネクソンが開発したMMORPGで、さまざまな島や村でキノコやブタといった可愛らしいモンスター達と格闘しながら、冒険の旅を進めていく横スクロールタイプのオンラインアクションゲームでアバター方式を採用している。アジア・北米・ヨーロッパの58カ国でサービスを展開しており、およそ6700万IDを記録している。日本では先頃160万以上のID数を獲得しており、18歳以下のユーザーが約70%を占めているのが特徴といえる。

モンスターカーニバルについては後述する

 今回のアップデートでは、周辺が高レベル帯だが低いレベルのプレーヤーも楽しめる砂漠の町・アリアントが追加されるだけでなく、プレーヤーがチームに分かれて対戦するモンスターカーニバルの追加、そして4周年記念アイテムやクエストの追加が予定されている。またそれに伴い、各種キャンペーンや、メイプルストーリーでは初の試みとなるアイテムデザインコンテストも実施されることになっている(すでに募集は開始している)。また、日本のみのサービスとして展開しているゲーム内アイテムの売買を司るMTSだが、今回を8月1日をもってワールドを統一して流通の活性化を促すことにしたとのこと。これでワールドごとの格差を埋めようという思惑である。

 それではそれぞれアップデートの内容を紹介しよう。

モンスターカーニバル

選択できるフィールドはこの写真のとおり

 モンスターカーニバルは、変わり者として有名なサーカス団長シュピゲルマンが、オモチャをモチーフにしたルディブリアムで開催している、レベル30〜50のプレーヤーを対象とした競技。最低2人から最大6人までをチームとして戦うことができ、6種類のフォールドが用意されている。注意すべきはチーム同士の平均レベルが10以下に納まっていないとならないという制限が存在すること。韓国では4月に実装されている。

 まずプレーヤーは対戦人数に従ってカーニバルフィールドを選択し、対戦相手を待つ。参加者はレッドとブルーの2つの陣営に分かれ、カーニバルポイント(Carnival Point=以下「CP」)を使用してモンスターを召還。相手陣営のプレーヤーと戦わせることになる。相手陣営のモンスターを倒すとCPが入手でき、より強いモンスターを召還したり、相手陣営に対して毒効果や暗闇効果などの特殊な効果をかけたりすることができる。制限時間内に相手陣営を戦闘不能にするか、制限時間後により多くのCPを所持していた陣営が勝者となる。対戦時間は10分。ゲームスタート時には自動的にモンスターが出現し、その後フィールドには召喚されたモンスターと定期的に出現するモンスターが存在することになる。

召喚は短縮キーに設定することもできる

 CPは、個人で入手しそれを消費してスキルや守護物、モンスターの召喚に役立てることになる。獲得したCPはチームにも蓄積されるが、こちらは個人では消費されるのに対して、基本加算されていくことになる。召喚するモンスターによってCPの消費ポイントは異なり、強力なモンスターほどCPを要する。これはスキルや守護物でも同様だ。

 スキルは基本的に相手が召喚したモンスターやプレーヤーに影響を及ぼすもので、グループ全体に「暗黒」や「虚弱」、「呪い」などをかけることができるというもの。守護物は自分が召喚したモンスターへ付加能力をかけるもので、「パワーアップ」や「命中アップ」、「攻撃無効化」などを与えることになる。なお、守護物を発動するとフィールド上にオブジェクトが現れるのだが、このオブジェクトを破壊すると効果は消滅することになる。

 自分が召喚したモンスターは半透明処理がなされており、攻撃などを受けることはない。これは相手プレーヤーも同様で、相手プレーヤーには直接的な攻撃はできないようになっている。あくまでもモンスターカーニバルはモンスターを召喚して間接的に戦い、CPを獲得することを主としている。相手プレーヤーを倒せば10CPといった具合だ。

 ちなみに相手モンスターを倒すとCPを獲得できるほかにアイテムをドロップしてくれる。アイテムは体力回復など豊富にドロップされるのだが、時々「?」のマークのボックスを落とすこともある。これは、CPを消費することなく自動的にスキルを発動するもので、うまく使っていけばCPの節約ができるというもの。また、3種類の「水晶」はそれぞれ1〜3ポイントのCPを獲得できるアイテムとなっている。つまり、CPを獲得するには、通常のモンスターを倒して獲得する方法と、相手プレーヤーを倒した際のペナルティとして獲得する方法、そしてこの水晶を利用する方法の3種類存在するわけだ。


 なお、ペットを随伴しているプレーヤーは、ペットがアイテムを自動的に収集してくれることから有利に戦いを進められると言われている。

 対戦に勝利するとランキング画面へと進む。今回の戦いがどれくらいのレベルだったのかをA〜Eの5段階で評価してくれるというものなのだが、現状ランキングはあくまでも目安としての役割しかないとのこと。ごく希に、モンスターがメイプルコインをドロップする場合があるのだが、この段階でコインとレアアイテムとを交換することができるとのこと。勝利チームには大幅な経験値がプレゼントされ、負けても微々たるものだが経験値を得ることができるようだ。

 今回はレベル30〜50というレベル帯を設定しているが、今後は高レベル帯でのモンスターカーニバルも検討されているのだとか。

砂漠の町・アリアント

 オシリア大陸に新しく作成したマップで、アラビアンナイトを意識したグラフィックとなっている。現状33マップで構成されており、今回のバージョンでは初心者〜中級レベル(Lv20〜50)プレーヤー向きのフィールドが追加されている。今後、上級者向けの砂漠フィールドも登場する予定だとか。

 アリアントの砂漠フィールドは、砂漠の奥を進むごとに時間が経過していき、現在は夕暮れの時間帯までが実装されている。どうやら、上級者向けのマップが夕暮れ以降の時間帯となり、夜の砂漠の先に、秘密の村(錬金術の村)を発見する事になる(未実装)とのこと。

 オシリア大陸は中級レベル以上のプレーヤーを対象にしているが、今回低レベルフィールドも追加したことで、初心者プレーヤー用にビクトリアアイランドからクエストによる渡航方法も提供されている。なお、この渡航は1キャラクター5回までしか利用できない。使い切ると、通常の飛行船を利用して渡航しなくてはならなくなり、オルビスからの乗り継ぎが必要となる。



新ライディングスキル

 今回、スキルの追加の目玉となるのが新たなライディングスキルとなる。今年4月のアップデートの際から登場したレベル70でライディングできる「うり坊」や、レベル120で乗れる「銀猪」と同様に、レベル200でライディングできるようになる「レッドドラコ」への騎乗が可能となるという。移動速度はメイプルストーリーの中で最速で、ジャンプ力も上位に位置する能力を得られるとのこと。

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