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レベルファイブ、5つの驚きで新作含め今後の展開を明かす――「LEVEL5 VISION 2007」開催(1/2 ページ)

レベルファイブは、レイトン教授シリーズ第2弾を含めた今冬発売予定の新作ゲームソフト2タイトルを発表。5つのサプライズを用意したとのことだが、果たしてそれはなんだったのか?

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 レベルファイブは8月29日、東京品川にあるエプソン品川アクアスタジアム内ステラボールにて「LEVEL5 VISION 2007」を開催し、今年2月に発売し現在67万本を出荷した「レイトン教授と不思議な町」に続く、レイトン教授シリーズ第2弾「レイトン教授と悪魔の箱」と超次元サッカーRPG「イナズマイレブン」の2つのニンテンドーDS用新作タイトルを発表した。また、今年9月20日から9月23日まで幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2007での出展内容紹介など、今後の事業展開における“5つのサプライズ”を発表した。

 レベルファイブは昨年10月、パブリッシャー事業への展開を発表し、その第1弾タイトルとして今年2月ニンテンドーDS用ソフト「レイトン教授と不思議な町」を発売。レベルファイブは同時に従来からのデベロッパー事業も継続して行い、スクウェア・エニックスから2008年発売予定のニンテンドーDS用ソフト「ドラゴンクエスト 星空の守り人」や、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売予定のプレイステーション 3用ソフト「白騎士物語」などの開発が進められている。

サプライズ1:「レイトン教授と悪魔の箱」は映画級!?

 「LEVEL5 VISION 2007」ではまず最初に、レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏が登壇し、“5つのサプライズを用意したことを告げ、「レイトン教授と悪魔の箱」について紹介。シリーズ最新作では出演者や、ナゾの多くを作品のために新規で作り出すなど、あらゆる面でパワーアップしているとのこと。その点について登壇を促された本作のナゾ監修と東京未来大学学長、そして「頭の体操」著者の多湖輝氏は、日野氏がこだわりの人でエライ目にあったと振り返る。

 本作はストーリーに沿った形でナゾが組み込むよう、すべて新しい問題を作ることになったのだそうだ。そのため、多湖氏を含めたナゾ製作チームは合宿をすることを余儀なくされたのだとか。その際も日野氏は合宿所に乗り込んできて、ストーリーとは関係ないナゾでは困ると要望を出し、多湖氏はすっかり頭の体操をさせられたと辟易してみせた。しかし、そのおかげで作品はいいものになったと多湖氏。

 「推理小説家になろうとしたくらい、推理小説を読んできたので大体のストーリーは先が読めるものなんですが、さすがに今回のストーリーはいいとこ7割ほどしか先読みができなかった。最後に至ってはなるほどこうきたのかとびっくりしました。スタッフの新しいものを考えるクリエイティビティや映像表現に敬服しています」(多湖氏)

レベルファイブ代表取締役社長 日野晃博氏
司会を務めた橋本志保さんと多湖輝先生
本作エンディングテーマ「iris(アイリス)〜しあわせの箱〜」を歌うSalyuさんからもコメント

 「レイトン教授と悪魔の箱」では、前作になかった要素としてテーマ曲が収録されている。それがSalyuさんの「iris(アイリス)〜しあわせの箱〜」で、本作のシナリオをすべて読んでもらい、この作品のために作詞作曲をしてもらったのだそうだ。この曲は、エンディングに流れるとのこと。会場ではビデオメッセージでSalyuさんが登場し、「参加させてもらえてうれしいです。作品からあふれる愛をぎゅっと音に詰め込んだつもりです。ぜひ楽しんでください。また、歌に加えて声優にも挑戦させてもらいました。ワタシがどこにいるかを見つけてみてください」とコメントした。

 開発スタッフにもファンが多く、一緒に曲を作るところから始めたが、Salyuさんからは曲を作る際のこだわりや音楽性を感じることができたと日野氏。「iris(アイリス)〜しあわせの箱〜」は、CD化もされ、ゲームと同時期に発売されることになるという。


レイトン教授役:大泉洋さん
「台本読んだだけでドキドキワクワクするような話です。ぜひ皆さん、頑張って解いていただき、収録した声を聞いてください」とコメント。最後に「英国紳士としてはね」とのメッセージで締めてくれた

 ここで出演者の発表となったわけだが、どうやらこれが最初のサプライズの発表となった。日野氏は“映画級”の出演者と評するように、前作同様にレイトン教授役の大泉洋さん、ルーク少年役の堀北真希さんのほかに、大沢たかおさんや大後寿々花さんがゲストとして参加すると発表された。

 大沢さんはレイトン教授と対峙することになるアンソニー役を、大後さんは物語のキーパーソンとなるカティア役を演じる。アンソニーは吸血鬼という役柄だが、単純に悪いやつというわけではないらしい。レイトン教授との攻防戦も見どころのひとつになるとのこと。


ルーク少年:堀北真希さん
「2度目の挑戦なので、前回で慣れたところもあり、演技のことを考えながら挑戦できました。お芝居の部分もそうですが、本編も楽しみにしています」
カティア役:大後寿々花さん
「1作目も大好きで、ナゾを解いたあとの達成感が楽しかったです。2作目はよりミステリアスなものなっていると思います」
アンソニー役:大沢たかおさん
「今回のこの役を受けた理由が2つあります。1つはアンソニーという役の美しくも悲しい生き方に共感したこと。もう1つは、前作も全部解いたんですが、そろそろ次のナゾに挑戦したくウズウズしていました。仕事も集中できないし、早く発売してもらうためには声をやったほうがいいなと思って」

 ちなみに気になる発売日は、2007年11月29日に決定したと発表された。

サプライズ2:ビックプロジェクト始動

小学館キャラクター事業センター センター長 久保雅一氏

 日野氏は立て続けに、レイトン教授のオリジナルストーリーを映画にする企画が進行していると明かす。これが本日2つ目のサプライズとなる。しかもアニメではなく実写で描かれるとのこと。出演者などは明かされなかったが、魅力的なレイトンの世界を広げていけないかと日野氏はかなり以前からマルチメディア展開を考えていたのだそうだ。映画版レイトンは、スケールの大きなプロジェクトになっていくと、中心人物となる小学館キャラクター事業センター センター長の久保雅一氏が紹介される。

 久保氏は劇場版のポケモンやテレビシリーズの責任プロデューサーを務める方。

 「レイトン教授シリーズが第2弾、第3弾と続いていく中で、さまざまなマルチメディア展開が必要になっていきます。マルチメディア展開というのは一見、簡単そうに見えますが、ゲーム、映像、マーチャンダイズすべてで成功している作品はほんの一握りしかありません。海外を含めても『ドラゴンボール』や『ポケモン』くらいではないでしょうか。レイトンは海外でもヒットすると考えており、そのお手伝いがしたい。それには秘密の作戦もあるわけなんですが、レイトン教授シリーズの中にはそのキーとなるものがすでに内包されていると思います。それはマルチメディアの核となるコンテンツを作るクリエイターが、面倒くさい作業を積極的に楽しもうと協力的であることです。そしてバランスの取れた思考を持っていることでしょうか。僕が出会ったクリアイターの中で日野氏は間違いなくバランスの取れた天才です。映画のプロジェクトは恐ろしいスピードで進んでいます。今後は実写の映画を中心にしたさまざまな企画を進められます。春のドラえもん、ゴールデンウィークの名探偵コナン、夏のポケモンと3つの大きな柱がありますが、レイトン教授のシリーズが4つ目の柱になるよう尽力することを約束します」(久保氏)

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