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「機動戦士ガンダムOO第1話」全国特別先行試写会を開催

9月1日に東京・中野サンプラザにて、10月からMBS・TBS系で放送される「機動戦士ガンダムOO」の先行試写会が開催された。当日は出演声優陣のほか、土田晃之さんも応援に駆けつけた。なんと古谷徹さんと若井おさむさんのツーショットも実現!?

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 「機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)」は、ガンダムTVシリーズ12作目として、10月6日土曜日午後6時から、MBS・TBS系で放送が開始される。今回開催される「『機動戦士ガンダムOO第1話』全国特別先行試写会」は全国28個所で開催され、約6万人の応募から選ばれた約1万5000人が訪れることになる。

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 今回「機動戦士ガンダムOO」の監督を務めるのは、同じ時間帯で2003年10月〜2004年10月まで放送されたアニメ「鋼の錬金術師」をはじめ、数々のアニメを手がけた水島精二氏。「オファーが来たときビックリした」と語る水島監督が、どのようなガンダムを描き上げるのか興味は尽きない。

 当日は、第1話の試写が終わったあと、刹那・F・セイエイ役の宮野真守さん、ロックオン・ストラトス役の三木眞一郎さん、アレルヤ・ハプティズム役の吉野裕行さん、ティエリア・アーデ役の神谷浩史さんのほか、スメラギ・李・ノリエガ役の本名陽子さん、王留美役の真堂圭さん、フェルト・グレイス役の高垣彩陽さん、マリナ・イスマイール役の恒松あゆみさんが登場した。

 宮野さんは主役の刹那役が決まったときにはいままでに感じたことがないようなふるえが来たそうだ。現在は1話のアフレコのみが終了した段階だそうだが、「アフレコ現場でも緊張したが、完成形を見たときに、とうとうガンダムに乗ったんだなと実感できて感極まる」と語る。三木さんも、これまで19年間声優の仕事をしていた中で、ガンダムシリーズにかかわるのは初めてだとか。「(役が)決まったときは息をのみましたが、来年40歳になるんですが、40にしてガンダムに乗るのはうれしいですね」(三木さん)。神谷さんは、事前にもらったサンプルDVDを4回も見たそうだが、このイベントの楽屋でも何回もかけていたとのこと。三木さんは「音に興味があるので、『ここの音とここの音はどうなっているんだろう』と止めながら見た。効果さんも頑張っているので、サウンドのこだわりについても楽しんでほしい」と語る。

 いずれの声優陣も、大作を前にプレッシャーで緊張しているというのが感想のようだが、吉野さんは「1話を録った段階なので、多い登場人物がどのようにかかわっていくのかは分からないが、リアルタイムでおもしろいものができていければと思っているので、楽しみにしてほしい」と抱負を語った。

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 ここで水島監督がゲストとして登場。今回のガンダムは西暦を年号として使っていることについては、「架空の歴史で話を作っていくことが多いが、“ガンダムは兵器である”というスタンスを取りたかった。これを表現するときには、長い歴史を背景に語れた方がより効果があるのではないか、ということで西暦を使った。またファーストガンダムの“宇宙世紀”や、ガンダムSEEDシリーズの“C.E.(コズミックイラ)”といった世界については、自分自身が熟知しているわけではないので、それを扱うのは作られた方に対して申し訳ないという気持ちもあった」とか。新しいガンダム、新しいスタンダードという話も受けていたこともあって、西暦を使うことにしたそうだ。

 「僕自身がガンダムをきっかけにこの業界に入ったので、“ガンダムである“ということを意識しながらも、新しいガンダム像を見せなければいけないと思っています。前の作品と比較したときに、同じもの、と見えないように、作品のテーマなどを作っていきたい」(水島氏)。

 そしてさらにスペシャルゲストとして古谷徹さんが登場。今回古谷さんはナレーターを担当することになる。今回古谷さんが登場するのは、2006年にロサンゼルスで開かれた「ANIME EXPO」で水島監督と出会って「恋に落ちたのがきっかけ(笑)」(古谷氏)だったそうだ。水島さんはファーストガンダムのファン、古谷さんは鋼の錬金術師のファンで、お互い一目ぼれだったとのこと。古谷さんは「偉大なるファーストガンダムのスタッフ、キャストに負けたくない。特に主役のアムロ・レイを演じた声優さんは偉大でして(笑)。ぜひとも宮野くんに彼を乗り越えてほしいと。そのためにも命がけでバックアップしたい(笑)」と場内をわかせる。「テーマとしては、歴代のガンダムシリーズが伝えてきたように、いまだに亡くならない戦争の愚かさや人類のはかなさ、人を思うときの心の美しさやつらさなど、現代にも通じるさまざまな社会的問題を皆さんに提示して考えていきたい。それとともに、人間の本質とはどういうものなのかを感じてもらいたいですね」(古谷氏)。

 最後に応援団として、土田晃之さんに加えて、アムロのものまねで知られている若井おさむさんが登場。若井さんはもちろん、連邦軍の制服で登場だ。土田さんは「ガンダムを見させていただきましたが、過去のガンダムは主人公を追っかけるという手法だったのに、今回は同じ時間軸でいろいろな人を見せていくようになっていますね。ハロが出てきたのも楽しかった。でもこれで、後半になってつまらなかったらぼこぼこにしてやろうと思っています(爆笑)。どんどんおもしろい作品にしてください」と語る。このあと、若井さんと古谷さんの掛け合いもあるなど、場内を楽しませてくれた。

 土田さんは「監督はファーストガンダムくらいしか見ていないそうなので、ぼくらが見ると“○○ガンダムっぽいな”と思ってしまうかもしれないが、知らない人たちが作ると、そうじゃない方向に進むと思うので、期待してます」。そしてここでまた「つまらなかったらほんとにぼこぼこにしますからね。その帽子をずたずたにしますから(笑)」と念を押す土田さん。

 最後に古谷さんは「水島監督を始め、すばらしいスタッフと才能あふれるキャストが集結した。いい作品になることは間違いない。ただ歴史に残るアニメとなるには、皆さんの応援が必要。そこで2つお願いしたいんです。1つは家族や親せき、上司や部下、ご近所の皆さんに毎週見るように言ってください(笑)。そして2つめは、すでに発売されているガンプラを始め、ガンダムグッズやDVD、さまざまな関連グッズが発売されます。そこでお願いです。貢いでください!(笑)」と語るなど、非常に盛り上がったイベントとなった。

 水島監督からは、今回の「機動戦士ガンダムOO」が新たな試みで展開されることも発表された。まずは半年間、25話をファーストシーズンとして制作。そのあと休止期間を経てセカンドシーズンが放映されるようだ。現在すでにセカンドシーズンの制作にも入っているとのことで、「偉い人からは続けられるだけ続けろ」(水島氏)と言われているそうだ。「みなさんに長く楽しんでもらえるような作品を作ろうとしています。1話目はハードな描写も多くてビックリしたと思いますが、やりがいのある仕事ですので、最後までよろしくお願いします」(水島氏)。

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