ゲーム横目にPSPでワンセグを堪能してきた:東京ゲームショウ2007
東京ゲームシヨウ2007の開幕と同日に販売開始された新型PSP「PSP-2000」。専用オプションのワンセグチューナーを組み合わせた「PSPテレビ」をねっとりと堪能してみた。
9月20日、東京ゲームシヨウ2007の開幕と日を同じくして販売開始された新型PSP「PSP-2000」。既存機種「PSP-1000」との違いはなんといってもボディの薄型化・軽量化にあるが、専用オプションとしてワンセグチューナー「PSP-S310」が新たに用意されている点も見逃せない。
東京ゲームシヨウ2007といえば最新ゲームタイトルが一堂に会する世界でも有数のゲーム展示会。そんな中、最新ゲームに目もくれず、新型PSPとワンセグチューナーを堪能してきた。
PSP-2000ならびにPSP-S310については、こちらの記事(新型「PSP-2000」徹底検証――機能編、新型「PSP-2000」徹底検証――本体ハード編)に詳しいのでここではワンセグ視聴時の使用感を中心としたインプレッションをお伝えする。
触れてみるとまず感じるのか、動作の軽快さ。録画や画面キャプチャーなどの機能は持たず、基本的には「ワンセグ視聴のみ」と割り切った設計となっているためか、一部の携帯電話・小型ワンセグテレビに比べると明らかにキー操作への反応が早い(※新型「PSP-2000」徹底検証――機能編ではデータ放送に未対応だったが、9月11日にアナウンスされたシステムソフトウェアVer3.70で対応した)。
さすがにチャンネル切り替えはアナログ放送ほど瞬時に行われないが、これは仕方がないだろう。ちなみに、ブースの説明員氏によればPSP-2000はPSP-1000に比べて搭載するメモリ容量が増加しているそうで、動作の軽快さはそのあたりに起因しているのかも知れない。
設定を含む操作については「△」ボタンで呼び出すメニューから行うが、チャンネル操作やデータ放送/番組表の表示といった頻度の高い操作についてはそれぞれ、十字キー上下/Rキー/□ボタンで行える。メニューは放送中の画面にオーバーレイ表示されるが、番組表はオーバーレイではなく画面を左右分割した右側に表示される。また、表示した状態でL/Rキーを操作すると番組表のチャンネルが切りかわる。
画面表示については放送波の解像度そのままの「オリジナル」と液晶画面一杯に表示する「ノーマル」が選択可能。ワンセグ放送は解像度が320×240ピクセルなので拡大表示するノーマルではやや画面の粗さが気になるが、番組表やデータ放送を同時利用する際には、PSPの解像度の高さ(480×272ピクセル)を非常にありがたく感じる。
ワンセグを視聴するためのソフトウェアはPSPのシステムソフトウェアに含まれているが、チャンネル情報はメモリースティックDuoに記録される。そのため、利用時にはメモリースティックDuoが必ず必要となるが、消費する容量は「ゲームのセーブデータよりよほど少ない」(説明員氏)とのこと。
動作の軽快さもあり、PSP-2000とPSP-S310の組み合わせはテレビとしての完成度も高く感じられる。大容量メモリースティックDuoの低価格化もあり、録画機能が追加されればさらに完成度は高まると思えるだけに、その点だけは残念。PSPはこれまでにもシステムソフトウェアのアップデートで数々の機能追加を果たしてきただけに、録画機能についても同様の対応が行われることを期待したいところだ。
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