今年も元気な台湾パビリオン、その他あれこれ見てきました――台湾ゲーム館その2(1/2 ページ)
家庭用ゲーム機向けソフトが中心のタイやカナダパビリオンに比べて、今年も台湾パビリオンではムービーのみの公開も含めれば、PCゲームのタイトルがそれなりに出そろい、昨年同様に活気のあるエリアとなっている。そんな台湾パビリオンで気になった作品を、まとめてご紹介しよう。
中世ヨーロッパ風の華麗なグラフィックスにMMORPG定番の機能を盛り込んだ「King of Kings Gods of Seven Realms」──Lager Interactive
Lager Interactiveがムービーを公開している「King of Kings Gods of Seven Realms」は、中世ヨーロッパをイメージした美しい世界を舞台にキャラクターを育成し、資源の採集とアイテムの生産、豊富なクエスト遂行、タイトルにもある7つのエリアを巡るRvR、クラスチェンジシステム、騎乗生物など昨今のMMORPGにある機能はほとんど網羅した、非常にオーソドックスなタイトルと言える。
プレーヤーが選べる職業は「戦士」、「法師」、「牧師」の3種類で、Lv50で2次職、Lv100で3次職への転職が可能となる。キャラクター育成はひたすらモンスターを倒すというよりは、クエストで得られる経験値がメインで、Lv30まで受けられる新規ユーザー向けクエスト、軍事・採集・運搬など10種類以上ある「毎日クエスト」をこなすことでレベルが上がっていく。少し変わったクエストとして1日2回だけ挑戦できる「知力テスト」というものも。歴史や文化など様々なテーマのクイズが出題され、正解すれば経験値がもらえるというもの。もちろん答えを暗記されないようにクイズの内容は随時、追加・変更される。
お話をうかがった同社プロダクトマーケティング マネージャーErica Huang氏によれば、他社にはない本タイトル最大の特徴は「妖精システム」だという。ユーザーが最初から持っている妖精はMP/HP回復や装備品の修理といったサポート能力を持っているほか、自分がログアウトする前に、妖精を友達に託しておくことで多少なりとも経験値を稼いでくれるという。しかし、台湾製以外のMMORPGには同様のシステムを持つタイトルもあるので、これは台湾ではまだ珍しい機能ということだろう。
King of Kings Gods of Seven Realmsは、MMORPGの王道を押さえたタイトルというイメージで、特に新鮮味は感じられないが、キャラクターの造形やムービーの戦闘シーンなどは完成度もそれなりに高い。台湾では2007年12月にクローズドβテストを予定。日本でのサービスに向けてパブリッシャーを探している段階で、既に10社近くからコンタクトがあったとのこと。2008年には日本でのβテストが始まる可能性は十分ありうる。
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