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「APPLESEED ONLINE CARD TACTICS」ってどんなゲーム?

ゲームポット主催による映画「EX MACHINA -エクスマキナ-」の試写会が開催された。その席上、同社が運営を予定しているオンラインカードゲーム「APPLESEED ONLINE CARD TACTICS」についても紹介された。

PC用表示 関連情報
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 「EX MACHINA -エクスマキナ-」は、10月20日から全国でロードショー公開される映画で、士郎正宗氏の「アップルシード」が原作。プロデューサーをジョン・ウー氏、監督を荒牧伸志氏、音楽監督を細野晴臣氏が務めることでも話題になっている。

 ゲームポットが2007年秋にサービスを予定している「APPLESEED ONLINE CARD TACTICS」も、この映画とのコラボレーションとして「アップルシードフェスタ 2007」を実施しており、ゲームポット主催での試写会も開催され、その席上、「APPLESEED ONLINE CARD TACTICS」について紹介された。

 「APPLESEED ONLINE CARD TACTICS」は、PC向けのオンライン上でプレイできるカードゲーム。プレイしやすいように、特別なクライアントソフトをインストール必要がないFlashベースで作られているので、ブラウザを立ち上げればプレイできる。ただしWindowsのみの対応となっている。課金方式は未定だが、基本プレイ料金無料のアイテム課金でのサービスが予定されている。

 ストーリーは映画「EX MACHINA -エクスマキナ-」と同様に、原作の「アップルシード」4巻までで語られた“そのあと”を描いている。ただし映画とは時間軸が異なるとのことだ。カードはβテスト時には70種類使える予定で、最終的には400種類あまりのカードが用意される。

 ゲームでは、プレーヤーは「オリュンポス」、「ユナイテッド・リパブリック」、「アメリカ帝国」、「ナグルファル」、「自由アフリカ」の5勢力いずれかに所属し、自国を勝利に導くのが目的となる。

ストーリー

22世紀の地球。5度にわたる大規模な大戦により荒廃した世界。人類文明の危機を迎えたそのとき、地球を主導する存在となるべく、5つの勢力が名乗りをあげた。

― オリュンポス。

― ユナイテッド・リパブリック。

― アメリカ帝国。

― ナグルファル。

― 自由アフリカ。

新たな未来を担う戦いが、いま、始まる。

オリュンポス――最新にして超高度なテクノロジーを持つ、世界の中心勢力

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 大西洋上に浮かぶ巨大な人工島を拠点とする勢力。指導者は行政院の総責任者である、アテナ・アレイアス。スーパーコンピュータと遺伝子工学の産物である”悪の感情を持たない”人間「バイオロイド」によって統治され、高度なテクノロジーとそこから生み出された強力な軍事力を保有している。とくに行政総監の下にあるESWATは、世界最新鋭の”軍”である。

 バイオロイドたちは自身を「人の利益のため奉仕するもの」と位置づけているが、地球とヒトの保全のため、ヒトの情緒面をコントロールする施策を2127年に発案。これが大きな反発を呼んでいる。2129年現在、頻発するテロ攻撃に悩まされながらも最善の未来を求めて、戦いの日々を続けている。

ユナイテッド・リパブリック――衰退したヨーロッパの再考を目指す、古き大国の挑戦

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 17世紀以降、ヨーロッパは世界の主導権を握っていたが、20〜22世紀にかけて起こった五次にわたる世界大戦によって地位を失った。22世紀には貧困や格差、無気力が社会に蔓延し、治安も悪化した。こうした中、ヨーロッパ再興を目指すイングランドとフランスを主とした一派が台頭し、イングランドの内務大臣リチャード・クリスチャンを中心に2128年12月にクーデターを発動。新共和国「ユナイテッド・リパブリック」を建国した。このクーデターは20世紀以降の衰退から脱し切れず、オリュンポスの勢いに押されるままだった政府に対する国民や軍部の不満も重なり、平和かつ迅速に行われた。

 オリュンポスの進出を抑え、ヨーロッパを再興できるか。古き大国の新たな挑戦が始まる。

アメリカ帝国――世界帝国の野望を胸に、力を信奉する覇道の探求者

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 第三次世界大戦後、アジア対欧米の構図へと変遷した世界。白人至上主義を取ってアジア弾圧を行うが、これは第四次世界大戦の引き金となり、アメリカは穏健派と好戦派に分裂する。好戦派は合衆国の南部地域を拠点に、「アメリカ帝国」を建国した。当初は人種差別的な政策をとっていたが、ソ連と穏健派が合併してできた米ソ連合とのにらみ合いは長引き、2128年には半人道的な策は放棄した。新たなリーダーとなったブラックホーク・ディルマンは、「アメリカ帝国の暗部を切除し、新たな国家建設を目指す」と主張。だか、それは本当に実行されるのか、されるとしても、彼自身の野心においていかなる意味をもつのか。その問いに答えられるのは、これから刻まれるであろう歴史のみである。

ナグルファル――戦いに己のすべてを賭け、人間の可能性に挑む誇り餓狼

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 第五次対戦の渦中、ドイツではヨーロッパの覇権を奪うべく強力な新軍団の建設が進められていた。戦況の泥沼化による資金の枯渇で計画は頓挫してしまうが、生産にあたっていた軍事企業体・リーフェンシュタール財団は秘密裏に開発を推進し、南米・マナウスに巨大秘密基地を建設する。そしてユナイテッド・リパブリックの登場でヨーロッパが動揺する間隙を突き、2128年12月、南米・マナウスに新国家「ナグルファル」の建国を宣言した。

 ナグルファルは財団当主の娘であるローザ・リーフェンシュタールの指揮のもと、凋落するヨーロッパに殉じ、滅亡の道を歩む人類に殉じ、栄光ある祖国へ殉じようとしている。

自由アフリカ――絶望にあえぐ民を糾合し、希望を与えた心優しき獅子

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 世界大戦の余波による地球天候の悪化とそれにともなう治安の低下により、アフリカでは従来の主権国家が次々と崩壊した。そんな中、弱小の軍閥から身を起こしたジャーミー・ラザルス、通称“マパンツラ”は、諸勢力を倒して東アフリカに軍事政権を打ち立てることに成功した。ラザルス軍の最大の特徴は、旧大国とつるんでいた地主や軍人、政治権力の空白につけ込んで私利私欲を貪った犯罪者たちを駆逐し、富を分配し、生活を保障する政策を採ったことである。そのため合流する民が相次ぎ、その勢力は侮りがたい実力を蓄えるに至った。いわば、自由アフリカは人類の歴史上現れた、最大にして最強の義賊なのである。2129年現在、アフリカの大地に彼らよりも強大な軍事集団を見ることはできない。


 ゲームプレイだが、6枚でデッキを編成。デュナン・ナッツやプリアレオス・ヘカトンケイレスといったキャラクターはもちろん使用可能。プレーヤーが操作できるキャラクターは全てカードになっており、自分が所有するカードでチームを編成し、戦闘・内政・交渉などのミッションをこなしていくわけだ。カードにはそれぞれの特徴があり、ミッション内容にあったクリアするための鍵とるだろう。

 ただ、攻撃力の強いデュナンやブリアレオスといったキャラクターを前面に押し出していってもなかなか勝てないとのこと。バックバップとして用意されているキャラクターと組み合わせて、コンボにより攻撃すれば、さらに有効的な戦いが可能なようだ。このようにデッキ編成も楽しみながらプレイすることができるようになっている。キャラクターイラストは、士郎正宗氏以外にも著名なイラストレーターが起用される予定となっている。

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 なお、ワールドには150を超える拠点が存在する。これらの拠点を争奪して、時間内に最も勢力を伸ばした国家が勝利となる。勝利が決定するまでの期間は2週間程度となる予定で、そのあとはリセットされて、新たな戦いが始まることになる。もちろん、ただ占領するだけでなく、いかに拠点を守り抜くかも、このゲームでは重要な要素となってくるのだ。

 また、舞台となる広大なフィールドでは、リアルタイムで、多くのプレーヤーが勢力の拡大を目指し世界を駆け巡っているはず。仲間のプレーヤーから情報を収集したり、敵のプレーヤーの行動を見抜いて自分の勢力をトップへ導いていこう。

 友人などとのコミュニケーション手段だが、Flashベースのゲームであるため、ゲーム内画面を使用したチャットなどは難しいとのこと。別ウィンドウを起動したり、掲示板を使ったりといったコミュニケーションになるようだ。

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