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「キョン! プロモーション映像を収録するわよ!」――「涼宮ハルヒの戸惑」PV収録現場に潜入(1/2 ページ)

バンプレストは2008年1月31日発売予定のプレイステーション 2用ソフト「涼宮ハルヒの戸惑」のプロモーション映像に涼宮ハルヒ役の平野綾さんを起用した。その収録現場にお邪魔してみました。

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 バンプレストが2008年1月31日に発売予定のプレイステーション 2用ソフト「涼宮ハルヒの戸惑」のプロモーション映像に涼宮ハルヒ役の平野綾さんが起用された。このプロモーション映像は、店頭及び公式サイトでの上映が予定されている。今回、その収録現場にお邪魔した。

 プロモーション映像は、涼宮ハルヒ役の平野綾さんが一足早く完成したゲームをプレイし、ゲームの面白さを伝えるというもの。ゲームはもちろん、予約特典のCG映像や超限定版フィギュアを初めて見た平野さんの表情や反応を楽しめるという「涼宮ハルヒの憂鬱」ファン及び平野さんファン垂涎の内容となるらしい。

 「涼宮ハルヒの憂鬱」とは、主人公「涼宮ハルヒ」が「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を目的とし設立したSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)を中心に巻き起こる非日常系学園ストーリーが描かれたライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」(「ザ・スニーカー」連載、角川スニーカー文庫・刊)のこと。現在、「涼宮ハルヒの分裂」(2007年4月1日発売)まで、シリーズ9冊が刊行されており、2006年4月から7月にかけて、「涼宮ハルヒの憂鬱」(全14話)アニメが放映された。


 そんな涼宮ハルヒが相変わらずの暴走をする「涼宮ハルヒの戸惑」は、ゲームを製作するアドベンチャーゲーム。プレーヤーはSOS団メンバーの1人「キョン」(の視点)となり、ハルヒ・長門・みくる・古泉とお馴染みのメンバーとともに、ハルヒが希望するゲームを作り上げるというもの。完成した1本のゲームは、実際に遊ぶことが可能で、プレーヤーがどのキャラクターとどのような作業を行ったかで、完成するゲームの内容も変化する。この誰とどんな作業をしたかによって、ゲーム中イベントの発生条件にもなる。まさに“世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒファンのためのソフト”といえる。

 プロモーション映像収録現場では実際にゲームを遊ぶというシーンも撮影されるとのこと。これはぜひともどんなものになるのか確かめねばなるまい。さっそく現場を覗こうとしたものの、どうやら収録自体は完全クローズドの様子。平野さんの表情すら分からずじまい。とはいえ、漏れ聞こえる平野さんの声から察するにハルヒ節(?)は健在。そりゃハルヒに言われちゃったら、ぜひとも買わせていただきたいとなるというものだ。


ハルヒがやる気です。視聴覚室では当然、歌も必要だし、外での作業イベントも

 収録後、平野綾さんへのインタビューが許された。今回のPV収録ではじめてゲームを触らせてもらって感慨もひとしおだったようだ。

―― 今回のプロモーション映像の内容は?

平野さん(以後、敬称略) 実際ゲームをプレイしながらの撮影だったのですが、完成品を手に取るのははじめてだったので、いちプレーヤーとして楽しみにしていたんです。だから、収録中も「すごーい!」とか普通の反応をしちゃいました。ワタシの素のリアクションが見られると思います。

―― 普段ゲームを遊びますか?

平野 ゲームはあまりやらないのですが、コツコツと進めるタイプですね。

―― 自分の声がゲームとして収録されることについて感想は?

平野 ハルヒは最初から飛ばさなくてはならないキャラクターなので、テンションの維持が大変ですよね。だから長時間の収録は厳しくて。短時間で集中して収録しています。アニメでは他の出演者とのかけあいがあって、相手に乗っかってできる部分もあるんですが、ゲームだと終始1人での収録になるので、寂しくなっちゃいますね。相手が自分のセリフにどう乗ってくるのかを配慮しながら、かつ同じテンションを心がけました。

―― アニメとゲームの収録で違った点はほかにありますか?

平野 「ハルヒ」自体、やることなすことビックプロジェクトでキャスト含めて楽しみにしてたんです。だからストーリー含めてワクワクしてました。ゲームに関して言うと、ゲームの中でゲームを作るという感覚が当初分からなくてとまどいました。専門用語とかもそうですが、ゲーム開発の過程を学べて、開発者のことを知るいい経験になりましたね。

―― 実際、ゲームを遊んでみてどうでしたか?

平野 古泉くんのイベントを中心に進めてみたんですが、古泉くんばかりに気をとられているとハルヒにキレられたり、長門のちょっとした表情の変化を見逃さないで反応すると違ったスケジュールに書き換えられたりとやることが多いんです。そしてなにより、SOS団のみんなの苦労が理解できました(笑)。皆さんにはハルヒのことを気にせずにガンガン書き換えてもらいたいですね。そしてSOS団みんなを攻略してほしいです。ゲーム中のゲームスケジュールを変更していくことで、いろんな展開になるんですが、間違ったとしてもいわゆるバッドエンドと言い難い面白い展開になったりするんです。むしろそれが見たいくらいよくできています。キャラクターの個性も出ているし、サービスショットも満載です。

―― 特に注目してほしいところはどこですか?

平野 アニメでは見たことがないような表情をするのが印象的でした。ゲーム独自の感じ。数量限定の予約特典ディスクでは「ハレ晴レユカイ」をCGのハルヒたちが踊っているのですが、改めて踊りが理解できる分、難しさも伝わってきます。ゲームでは超勇者ハルヒのかっこうで踊ってたりするんですが、みんなもいろいろな衣装でよく踊れるなと(笑)。古泉君のくねくね具合がより分かりますよ。あと超限定版の超勇者ハルヒフィギュアも注目です。関節がよく動くのがびっくりで。いろんなポーズをとらせることができるんです。顔も2種類あって、頭をすげ替えることで表情の変化が楽しめます。せっかくいい武器も持っていることですし、2体そろえて戦わせたりしてほしいですね。北高の制服がアレンジされたものをハルヒが着ているのですが、これがかわいくて実際自分も着てみたいと思いました。

―― 平野さんにとってハルヒとはどんな存在ですか?

平野 作品の中ではハルヒが世界を創造しているという設定なんですが、ワタシが声をやらせてもらってから、ハルヒが実際いるんじゃないかと思うくらいワタシの周囲が一変したという感覚があります。アニメだけでなく、ゲームにもなってうれしいですし、ファンの皆さんに楽しんでもらえるようなものになっていると思います。

―― ありがとうございました。

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