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なぜ競うのか? そこに敵がいたからさ!――「クレイジークライマーWii」

日本システムより発売となるWii用ソフト「クレイジークライマーWii」を手に、勝負を挑みに来たお姉ちゃん。ヘソとか出てるけど、寒くないっすか? 

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どの壁を登る?

 「クレイジークライマー」は1980年にアーケードゲームとして発売され、ただビルの外壁を登るゲーム性と、レバー2本で両手の動きを表現する操作性で人気を博した。あれから約25年。Wii用ソフトとして「クレイジークライマー」が帰ってきた。当時のゲーム性や操作性はそのままに、しかし、グラフィックや臨場感が格段にパワーアップしている。

 本作は、Wiiリモコンとヌンチャクを両手に持ち、ひたすら上下に動かすことを操作の基本としている。これでプレーヤーは上へと進んでいく。当時、アーケードでレバーを上下に動かしていたものが、腕全体を使用するようになったとご理解いただきたい。平行移動はWiiリモコンとヌンチャクを左右に振り、斜め上への移動はAボタンを押しながら左右どちらか行きたい方向へと平行移動で振る。操作はこれだけ。途中、とっかかりのない壁を1フロア分飛び越えていくのに、“より迅速に上下に振る”というテクニックもあるが、要は壁の障害物を避け、振ってくる落下物を回避し、より早く頂点を極めたものが勝者となるというのは昔も今も変わりはない。

基本的には上を目指すのみとシンプルルール

こんにちはー! ボコボコにしにきましたー!!

 さて、なにやらこの寒空に、ヘソががっつり見える衣裳を身にまとったお姉ちゃん2人組がITmedia +D Gamesの受付にやってきた。聞くに、壁づたいで登ってきたとか来ないとか……。そしてやおら「クレイジークライマーWii」の勝負を申し込んできた。こりゃ戦わずになんとする。しかも相手はお姉ちゃんである。ヘソが出ているお姉ちゃんである。お相手するのは……うん、そのへんにいた具合が悪そうな編集部員にお願いしよう。ちなみにお姉ちゃんたちは「クレイジーフォックス」と自称している。ゲーム内のキャラクター「フォックス」から拝借しているらしい。

 「クレイジークライマーWii」は、対戦モードで4人プレイに対応している。そのため、いざ4人で対戦となると、4分割で表示される画面の中を、ひたすら頂上を目指すことになる。小さいテレビではご覧のようなひしめきようだ。ゲームの途中、ヒジが当たってもしかたがないじゃないか……(にやり)。

 ちなみに、今回のこの勝負。はなから先方は負ける気がしていないとのこと。どうやら方々で戦って来ており、負け知らずなのだとか。我々はもちろん、こそこそと悪巧みをすることにした。「よし、男が攻撃するとなにかとうるさい。そこで、分かってるね? 隣から直接攻撃だ。僕は口撃で対処する」――小さく敬礼する2人であった。

4分割になるとこんな感じ

余裕の笑みで対処するキツネちゃんたち

 勝負は3本勝負で行われることになった。チームのどちらかが頂上に着いたらそのチームが勝ち。2本先取で勝負がつく。練習もそこそこにいきなりの本番となる。が、なにげに思うようにいかない。しかも、相手が自分の進行を妨げる。操作すら思うようにいかず、自慢の口撃(ヒジ打ちも)もそれどころじゃない間に相手がお姉ちゃんがぶち抜いてゴールしてしまった。まずは1敗……。

 ここで物言いだ。立ち位置が悪い! そう、ゲームでよくある抗議を惜しげもなくブータレはじめてみた。立ち位置が悪い、コントローラが悪い、そもそも体調も悪いと、もう始末が悪い。態度の悪い我々に余裕の対応とばかり、位置も変えてもらっていざ再戦となった。負けられない。いまこそセクハラ辞さずの直接攻撃しか活路はない! 隣も同じ志だろう。なにやら目が座っている。よしよし。

 2戦目開始。さぁ同志よ、そのヒジを叩きつけ……あれ? 我が同志がガンガン登っていく。まっとうに登っていく。しかもなんかさっきよりうまい……は! 覚醒した? どうやら相方は違う次元に行っていまわれたようです。降りるシャッターをよけ、降ってくる鉢植えを回避し、壁をサクサク登っていく。気がつけば頂上に。その時、筆者は鉢植えに当たり、落下しているところだった……。オマエモテキダ……。筆者は関係なく、勝負はタイとなり、なんだか盛り上がる展開に。ひとりカヤの外。

 3戦目。覚醒した元同志と2人のクレイジーフォックスは、きゃっきゃと楽しむ余裕すら見せる中、灰になった漢ひとり。空気になってレッツ壁のぼり。しかし、ひたすら鉢植えをくらう修行でもしているのか、当たっては落ち、落ちては当たり、先へとなかなか進めない筆者がそこにいた。さすがはクレイジーフォックス。キツネのように同志をばかし、丸め込んだと見える。元同志はむしろ勝負そっちのけでゲームそのものを楽しみはじめているらしい。そうなれば勝負は見えていた。さくっとお姉ちゃんが頂点を征してしまった。

負けました……。筆者以外はいい勝負してましたなぁ……(遠い目)

 こうして、彼女たちは暴れるだけ暴れて去っていった。あとに残ったのは、勝負にすらなっていなかったとでも言いたいのか、同僚からの冷たい視線……。どうやら同僚とは“壁”ができてしまったようで。とりあえずはこの壁をクリアしないといけないらしい。

 おあとがよろしいようで。


「クレイジークライマーWii」
対応機種Wii
ジャンルクライミングアクション
発売予定日2007年12月20日
価格(税込)6090円
プレイ人数1〜4人
(C)1986 Nihon Bussan Co., Ltd. (C)2007 JEX/First※画面は開発中のものです。

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