権威的建物のパスワードを公開――変ぼうを遂げた「シムシティ ソサエティーズ」
エレクトロニック・アーツが12月20日に発売する都市開発シミュレーション「シムシティ ソサエティーズ」は、ガラリとその内容を変えていた。ITmedia +D Gamesでは、発売を記念して建造物を提供する。
エレクトロニック・アーツは明日12月20日、都市開発シミュレーション「シムシティ ソサエティーズ」完全日本語版を発売する。PC版「シムシティ」シリーズとしては、2003年1月に発売した「シムシティ4」以来の約5年ぶりの新作となる。
最新作では従来の区画を整理することで都市を発展させるという概念を取っ払い、建築物そのものに焦点が当てられている。都市の「社会」を構築するということに変わりはないが、よりプレーヤーの趣向を反映しやすくなったといったところだろうか。都市開発を進めながらも、環境破壊や治安悪化、交通渋滞や就職難といった、深刻化する社会問題への対処も大きな課題となる。見た目もフル3D化。建物をぐるっと見回すことも可能となった。
本作は、「財産」、「工業」、「創造」、「知識」、「服従」、「信仰」の6種類からなる「社会的価値」という、都市の個性を決定する要素が特徴となっている。簡単に言えば、「工業」を重視すれば街に労働者が増え、「創造」に焦点を当てれば発想力に満ちた街が生まれ、「信仰」を追及すれば思慮深い市民が集まるといった具合だ。こうした属性は建物そのものに1つか2つずつ付属しており、社会的価値の偏りで都市の姿が変わっていくことになる。
都市の地域を設定することで、景観や天候も変化する。選択可能な地域は「熱帯地域」、「高山」、「砂漠」、「サバンナ」、「温帯な海岸」、「温帯の山地」、「熱帯地域」、「熱帯海岸」、「ツンドラ」の9種類。環境に応じて都市の雰囲気はガラリと変化するのはいうまでもない。なお、建物自体のデザインは「Authoritarian」、「Cyberpunk」、「Europe」、「Industrial」、「SmallTown」など9つのカテゴリーからなる。
昨今の世界情勢を受け、環境問題にもしっかりと取り組まなくてはならない。発電所は、都市に不可欠な電力を生産すると同時に、大量の二酸化炭素を排出する。この現状を見過ごせば、環境の温暖化が進み、自然災害が発生するリスクが高まるため、環境にやさしい発電技術の導入は、都市開発の重要なテーマとなるわけだ。ちなみに、本作から発電所は建てるだけで電力を都市に供給してくれるようになっているため、送電線を美しく配置する必要がなくなっている。電力だけでなく水道、交通などのインフラ事業は簡略化された。
市長として市民の要望を叶えていくことが都市発展の近道なのは変わらないが、本作では都市を歩く市民をクリックすることで、心理状態を探ることができる。彼らの不満を知り、意見に耳を傾け、市民の問題点を見つけ出していくことを怠けると、反社会的な行動で対抗する市民も増えることもある。
ITmedia +D Gamesが提供する建造物
今回、発売を記念してITmedia +D Gamesでは、「シムシティ ソサエティーズ 完全日本語版」で利用できる建造物を提供する。「Authoritarian」=「権威的建物」に属しているもので、「睡眠チューブ」、「国家居住区」、「長屋」の3つだ。この3つの建造物はほかにもいくつかパターンが存在しているもの。
なお、「睡眠チューブ」は「服従」と「知識」の、「国家居住区」と「長屋」は「服従」の社会的価値がカテゴライズされている。興味のある方は以下のサイトに進んだのち、パスワードを入力して獲得してもらいたい。
「シムシティ ソサエティーズ 完全日本語版」 | |
対応機種 | Windows XP SP2/Vista |
ジャンル | 都市育成シミュレーション |
発売日 | 2007年12月20日(木) |
価格 | オープンプライス |
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