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スクロールを制する者は「デビルワールド」を制すゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/2 ページ)

連載第54回は、このたびWiiのバーチャルコンソールで配信される「デビルワールド」を取り上げてみました。ランダムで方向が変わるスクロールにつぶされないように、迷路を動き回るゲーム。2人同時プレイでは、協力も妨害も可能です。

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Wiiは2013年まで持つ?

画像 任天堂東京支店の最寄り駅の1つ、秋葉原駅近くで撮影。ホントは京都本社の近くで撮りたかったが、京都まで行く暇がなかった……

 ニンテンドーDSといいWiiといい、ここ2、3年の任天堂の勢いはホントすごかった。

 ファミコンが発売されたのが1983年。プレイステーションは1994年末。でWiiが2006年末だから、据え置き型ゲーム機のメーカーは、だいたい12年ごとに政権交代している。

 そして、1機種目(ファミコンとプレイステーション)が6〜7年、2機種目(スーパーファミコンとプレイステーション2)が5〜6年持っている。

 ということは、Wiiは2012年か2013年までゲーム界を引っ張り、その後はWii2に移行、2018年まで持つということだろうか?

 特殊なゲーム機という感じのするWiiが、7年持つかなあという気もしていたが、Wii Fitが売れているのを見ると、こういう新しい仕掛けを逐次投入していけば、7年持ちそうにも思えてきた。

 もっとも、これまでゲーム業界では、前例に当てはまらないことがよく起こってきた。私も今までよく予想をはずした(特に、初代のプレイステーションがあんなに売れるとは思わなかった)。だから今回も、プレイステーション3の巻き返しや、あるいはXbox 360の躍進も十分あり得ると思う。

気まぐれなスクロールに振り回される

 さて、そんなWiiのバーチャルコンソールでこのたび配信されるゲームの1つに、1984年に任天堂から発売された「デビルワールド」がある。

 基本的には「ヘッドオン」(セガ)や「パックマン」(ナムコ)のような、いわゆるドットイートタイプのゲームなのだが、これらのゲームとは違う、大きな特徴がある。フィールドが上下左右にスクロールするのだ。

 しかもただ一方向に動くのではない。敵のボスであるデビルが、常にどこかの方向を指示していて、手下がその方向にスクロールを動かす。さらに、ある程度の時間が経つごとに、このスクロール方向がランダムで変わるのだ。敵が主人公を妨害するために、画面のスクロールを使うというアイデアが斬新だった。

 主人公の怪獣が、敵に接触したり、画面の端と壁の間に挟まれたりすると、ミスとなってしまう。迷路の形を把握し、敵の動きを見極めて、ドット(ボワボワという名前がついている)を取っていく必要がある。頭を使うアクションゲームだ。

 ちなみに、この怪獣の名前はタマゴンというが、これは出現するときに卵から生まれるから。なんでも解決する怪獣の卵を産んだりはしない。

画像 上のデビルが向いている方向に、画面がスクロールする。これは右へのスクロール
画像 こうなると下へスクロール。このポーズがビートたけしさんの“コマネチ”に似てると一部で話題に
画像 画面の端と、スクロールで迫ってくる壁に挟まれてしまうとミスになる

 もう1つユニークなのが、「タマゴンが十字架を持っていないとドット(ボワボワ)を取ることができない」というシステム。十字架はフィールド上に散らばっていて、取ってから一定時間が経つと消えるが、同じ場所から何度でも取れる。

 また、十字架を持っている間、タマゴンは炎をはいて敵を攻撃できる。巨大な目玉が目立つ敵・メダマンを炎で攻撃すると、なんと目玉焼きになる。小さなデビルは炎でも倒せないが、炎に当たると進行方向が変わる。

 十字架を持ってない状態のタマゴンは、ボワボワも取れない上、敵に追い詰められても攻撃できない。ということで、なるべく常に十字架を持っている状態で動くのが望ましい。十字架が消えることを見越して、フィールド上にある次の十字架がすぐ取れる位置に移動しておくのがベスト。

 途中、BGMが変わると、ボーナスアイテムのソフトクリームが出現する。取ると得点が入るが、画面の外周近くを回っているので、ソフトクリームに気を取られて、壁につぶされてしまうことがよくある。

画像 目玉焼きを食べると得点になる。目玉焼きも動き回るので、深追いして壁に挟まれないよう注意
画像 子デビルに炎をはいて、追い払おうとしているところ。遠ざかっているときにうっかり炎をぶつけると、反転してタマゴンに向かってくる
画像 ソフトクリームは、画面の端で待って取るのが有効だが、途中でスクロール方向が変わってピンチになることも

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