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プレイステーション 3で提供している、米国スタンフォード大学の分散コンピューティングネットワーク「Folding@home」への参加者が、全世界で100万人を突破した。PS3向けの「Folding@home」は2007年3月22日から提供が開始されているが、これまでに世界中で1日あたり約3000人、1分あたり2人のPS3ユーザーが参加していることになる。
「Folding@home」は、タンパク質の折りたたみの原理を探り、それががんをはじめとするさまざまな疾病とどのように関連しているのかその原因究明を目的としたプロジェクト。タンパク質が誤って折りたたまれることによって、引き起こされるパーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病や、がんおよびがんに起因する症状などの深刻な影響が発生する構造を研究している。
スタンフォード大学化学科 ビジェイ・パンデ教授は「SCEの参画により、多くのPS3ユーザーの皆様に継続的に『Folding@home』プロジェクトにご参加いただくことができ、我々の研究も飛躍的に向上することができました。100万人以上のPS3ユーザーの皆様のご支援を得ることで、生命を脅かす難病の治療法の発見に向け、これまでに挑むのが不可能とされた難題の数々に取り組むことが可能となりました。『Folding@home』プロジェクトに参加し、多大なるご貢献をいただいている世界中のPS3ならびにPCユーザーの皆様に大変感謝しております」とコメントしている。
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