華麗なスマッシュで大乱闘を生き残れ! Wiiの「スマブラ」はボリューム満点:「大乱闘スマッシュブラザーズX」レビュー(2/5 ページ)
ついに出ました。「スマブラ」最新作。シンプルかつ奥深い対戦が好評な任天堂のオールスター総出演タイトルがWiiで登場。マリオやヨッシーやサムスに加えてソニックやスネークもゲスト参戦しちゃいます。ボリューム満点おなかいっぱいになること必至の特盛り大乱闘をどうぞお召し上がれ〜。
そして前2作にはない本作ならではの新しい要素が「最後の切りふだ」だ。バトル中に登場するスマッシュボールを壊したキャラが1回だけ使える強力な奥義で、必殺ワザボタンで発動する。一瞬そのキャラのアップになり、ド派手に展開するこの技は、うまく決まれば一挙に何人も吹っ飛ばせるだろう。ただ、スマッシュボールは一発の攻撃では壊れないうえにフワフワと浮いていて挙動がつかみにくい。ボールをずっと狙っていたのに他のプレイヤーにあっさりとられてしまうということもあり得る。このあたりの不確定要素のバランスが実にいい。
これらの操作を踏まえた上で、とにかく相手に攻撃をあてダメージを与えていく。ダメージの単位は“%”で画面下に常に表示されている。ダメージの数値が増えれば増えるほどふっ飛びやすくなり、目安としては100%を越えるあたりから、ふっ飛びやすさが格段に上がる。ダメージのたまった相手をスマッシュ攻撃やアイテム攻撃などで場外にふっ飛ばせば勝利だ。
「攻撃してふっ飛ばす」というシンプルなルールながら、各キャラの出す攻撃や必殺ワザの数々は、それぞれモーションや効果、特性が全く異なるので、その使い分けでかなり戦略的なプレイができる。上級者同士であれば、攻撃の読み合い、ガードのタイミング、アイテムの効果的な使用などで極まったプレイもできるし、初心者がそこに介入しても、運の要素やレバガチャなプレイでの逆転も可能なバランスになっている。多少なりともアクションゲームをかじったことがある人なら経験者と同じ土俵にすんなり上がることができるだろう(それでもやはり経験者の方が勝率がいいかもしれないが)。
さて。そんな大乱闘にエントリーした任天堂のスターたちは初期段階でザッと20人ほど。おなじみのマリオやドンキーコング、リンクやサムスの他に、本作では「パルテナの鏡」からピットや、「星のカービィ」シリーズからデデデやメタナイトなどが初参戦を果たしている。
さらに注目すべきは任天堂以外のメーカーからやってきたゲストキャラの存在だ。KONAMIからは「メタルギアソリッド」シリーズのスネーク、セガからは「ソニック」シリーズのソニック・ザ・ヘッジホッグが衝撃のエントリー。メーカーの垣根を越えて華やかなオールスターの競演にさらなる華を添えている。もちろん毎度おなじみ隠しキャラもちゃんと存在する。今回誰が参戦するかはプレイしてみてのお楽しみだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.