ラリーカー、轍にはまってさあ大変──周回ごとに道が表情を変える新たなラリーゲームが出た:「SEGA RALLY REVO」レビュー(2/2 ページ)
かつてゲームセンターで一時代を築いたレースゲーム「セガラリーチャンピオンシップ」。シリーズ最新作は、次世代機ならではの映像と悪路をねじ伏せるドライビングの快感がたっぷり詰まっていました。
チャンピオンシップで頂点を目指せ!
本作のゲームモードはいくつかあるが、メインとなるのは「チャンピオンシップモード」だ。これは、レースを勝ち抜いてポイントをためると、新たなレースや車種がアンロックされていくモード。単に走り込むだけではなく、プレイするたびにどんどん新しいレースが楽しめるようになる、大ボリュームのモードというわけだ。
「チャンピオンシップモード」は、まず大まかに「プレミア」、「モディファイ」、「マスターズ」という3つのクラスに分けられる。各々のクラスはさらに複数のリーグに分けられ、各リーグにはこれまた複数のレースに分けられる。各レースは複数のコースで構成されており、各コースの順位に応じてポイントが手に入る。そのポイントの総計で総合的な順位が決定するのだ。
ゲーム開始時は少しのレースしか選べず、これらをプレイしてポイントを稼ぎ、ポイントが一定以上たまると新たなレースやリーグ、クラスが徐々に解禁されていく仕組みだ。また、新たなレースカーもこのポイントに応じて解禁される。遊べば遊ぶほど、徐々に難易度の高いレースが楽しめるようになる仕組みなのだ。
このポイントは、レース中に勝敗を競うポイントそのままで、最も高いポイントのみが反映されるシステムだ。例えばあるレースは、全部のコースで1位を獲得したら30ポイント入るとしよう。このレースを1回遊んで20ポイント獲得し、再び遊んで10ポイント獲得しても、アンロック条件に適用ポイントは20ポイントのままなのだ。つまり、新たなレースや車種を使いたい場合は、単に何度も遊ぶだけではなく、より高い順位でゴールする必要があるのだ。
ちなみに、若干ながら車をセッティングすることもできる。トランスミッションをATにするかMTにするかと、タイヤをオフロード仕様かオンロード仕様にするか、の2つだ。
ほかには、すぐにレースを楽しめる「クイックレース」、各コースでタイムアタックを競う「タイムアタック」オンライン対戦対応の「マルチプレイ」等のモードが用意されている。「クイックレース」はコンピューターの難易度を設定することもできる。なお、マルチプレイでは、PS3/360/PCであれば画面分割による1台での2名対戦も可能。
難易度の高さが最大のネックかも
本作をひと通り遊んでみた筆者が抱いた感想は、「古き良きアーケードゲームの感覚で楽しめるレースゲーム」ということだ。車体の挙動はFF/MR/4WD/RRと、駆動方式によってもかなり異なるので、ユーザーが自分の好みの挙動をするマシンを見つける楽しさもある。轍のため、周回ごとに違った戦略を取らなければならないのも、緊張感が続いて良い。
筆者が気になったのは、コンピューターの強さだ。とにかく速く、最初のレースでも全コース(3つ)で1位を取るのに、数時間かかった。単に筆者の腕前がヘロヘロという理由もあるが、チャンピオンシップモードにも難易度設定がほしかった。コースごとにリトライができないのもストレスに感じた。
また、各メニューの情報の少なさも困った。車体を選ぶ際、大まかな性能ぐらいは記載してくれてもよさそうなものだが……。新車種を入手しても、速いのかどうなのかよくわからんのである。
総合的に見ると、ゲーム的に正統進化を果たした「セガラリー」といった感じか。難易度の面をのぞけば気軽に遊べるため、「個性的なレースゲームが遊びたいなあ」と思っている人はぜひチェックしていただきたい。
「SEGA RALLY REVO」 | |
対応機種 | プレイステーション 3/Xbox 360/PSP/PC |
ジャンル | レース |
発売日 | 1月31日(PS3/Xbox 360/PSP)、2月7日(PC) |
価格(税込) | 7140円(PS3/Xbox 360/PC)、5040円(PSP) |
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