自由なカスタマイズと軽快な戦闘アクションをDSで――3人で冒険できる“協力”アクションRPG:「ソーマブリンガー」レビュー(2/3 ページ)
「ソーマブリンガー」は気軽に遊べるアクションRPG。7人×6クラスから自分の分身を選び、多彩な武器を装備し、バラエティに富んだアビリティを自由につけはずしできるカスタマイズが楽しい。プレイはサクサク、やり込みもバッチリ。魅力的な主人公たちが「ソーマ」を巡って壮大な冒険に旅立つ。3人によるマルチプレイも楽しい良作RPGだ。
敵を倒しレベルが上がるとCPと「AP」(アビリティポイント)が獲得できる。CPはステータス数値に割り振り、APは各アビリティに割り振ることで新たなアビリティを得ることができる。
アビリティは武器の種類ごとに異なり、例えば片手剣だけ見ても装備した盾でアタックするシールドアタックや複数の敵をなぎ払うスピンスライドなど複数のアビリティが存在する。ちなみに、当初はAボタンに基本攻撃が割り当てられているが、これを外すことができる。このためアビリティはAボタン、Xボタン、Yボタン、Bボタンへ自由に割り振ることができるのだ。使いやすいようにカスタマイズしてみよう。
ただし注意しなくてはならないのは、これらのアビリティによる特殊攻撃は「SP」(ソーマポイント)を消費する、ということ。SPは減っても自然回復するが、一気に大技を連続して出せば枯渇してしまう。ボスとの戦闘時など激しくSPを消費しそうなときには、SP回復アイテムが欠かせない。
バトルエリアでは通常バトルモードになっており、A、B、X、Yボタンで攻撃ができるが、Lボタンを押すことでポケットモードになり、あらかじめ登録しておいたアイテムをA、B、X、Yボタンで使用することができる。「HPが減ってピンチになったらすかさずLボタンを押して回復アイテムを使用、再びLボタンを押してすぐに攻撃」というように、アクションRPGの軽快さを失わないままにアイテム使用ができるシステムだ。
簡単なアクションから豪快な大技まで自在に出せてサクサクと進む本作の戦闘は、それ自体面白いものではあるのだが、ずっと戦闘を繰り返していると単調になりがちだというのが残念だった。雑魚敵に関してはAボタン連打でも何とかなってしまうし(とは言え油断してたら死んでしまうこともあるが)、強大なはずのボスでも割とあっさりと勝ててしまうことも多かった。同行する仲間のAIがかなり優秀なので(むしろ優秀すぎてしまっているがために)難易度がグッと下がっているように思う。仲間を減らすことは可能なので、アクションの難易度に物足りなさを感じるユーザーは、2人(もしくは自キャラのみ)で冒険してみるというのもアリだろう。まったく違う感覚で戦闘が楽しめるはずだ。
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