これを見逃すと、我が生涯に一片の悔いを残すことに? 「北斗の拳25周年記念 HOKUTO 7 PROJECT」始動
「北斗の拳」25周年を記念して、アニメやイベントなどさまざまなプロジェクトが用意されていることが発表された。なんと、北斗の拳がマッスルミュージカルに!?
退かぬ! 媚びぬ! 飽きさせぬ!
3月14日、渋谷マッスルシアターにおいて、「北斗の拳」の誕生から25周年を記念した新プロジェクトが発表された。「HOKUTO 7 PROJECT」と題され今年1年をかけて行われる壮大な計画ということだが、もちろん企画名の“7”はケンシロウの胸に刻まれた7つの傷跡からに違いない。
記者発表会は冒頭、TVアニメの主題歌も歌ったクリスタルキングのムッシュ吉崎さんによるミニライブから。今回は映画バージョンとなっていたが、「YOUはSHOCK」と当時そのままの「愛をとりもどせ!!」の歌詞に、会場は一気にヒートアップ。銀色のテープが飛び交う中、発表会は一般参加者も交えて華々しく開始された。
「HOKUTO 7 PROJECT」には、昨年から引き続きシリーズ化されリリースされるDVD「真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝 通常版」が3月26日に発売されるのを皮切りに、原作よりも前のケンシロウを描く今秋公開映画「真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝」の発表、若かりし日のラオウがいかに天下布武に乗り出したかを描く「天の覇王 〜ラオウ外伝〜」のアニメ化決定の報告などが含まれる。このほかにも昨年ラオウの死を悼む「昇魂祭」に引き続き映画に合わせた一般参加イベント「帰零祭」の開催、原作連載当時青春を送ったさまざまなアーティストによる作品「7☆Artist」、北斗4兄弟をデフォルメ化したギャグアニメ「DD北斗之拳」、そしてマッスルミュージカルと北斗の拳のコラボレーション公演の概要と、足早に発表された。
これら7つの大きな企画を中心に、今年1年は「北斗の拳」の25周年を祝いつつ、新たな歴史への一歩を踏み出そうというのだ。発表会には原作者の武論尊氏と漫画家の原哲夫氏、そして製作総指揮としてコアミックスの堀江信彦氏が登壇。当時の思い出などを語りつつ、壮大なプロジェクトを発表していくというスタイルで進められた。
武論尊氏も原哲夫氏も、当時、まさかここまでファンに愛される作品に成長する作品になるとは思ってもおらず、感慨もひとしおとのこと。特に自分以外のクリエイターがこうして「北斗の拳」のキャラクターをデフォルメしたり、新たに物語を紡ぎ出すことについて原氏は、新たな可能性を感じるし上手だと感心しきりだった。
今回、会場としても使用したマッスルミュージカルとのコラボレーションについては、昨年原氏が当劇場で観劇した際、人はこんなにも早く動くことができるのかと感激したことに端を発すると説明する。同じ肉体を扱う者同士として、マッスルミュージカル総合プロデューサーの樋口潮氏との話も合い、今秋公開を目指してプロジェクトを進めていくと約束した。樋口氏は、従来の公演と異なり、戦いをベースとした内容にすると意気込みを語ってくれた。
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