静かに熱いオンライン格闘ゲーム――「覇拳伝」クローズドβテスト参加プレイ体験記(2/3 ページ)
ガンホーが準備を進めている新コンテンツの1つ、本格的オンライン対戦格闘ゲーム「覇拳伝」のクローズドβテストが終了した。そこに現れたのは“本格派”の看板に象徴される、対戦格闘ゲーム黎明期の“強い奴に会いに行く”的な一種独特の空気だった。
着せ替え遊びはほどほどに――アバター要素
「トレーニング」から「戻る」で抜けていくと、「ロビー」に出ることができる。「覇拳伝」の基本画面であり、キャラが作成済みであれば、ログインすると、この画面が表示される。見れば一目瞭然だが、ユーザーはここで対戦に挑戦したり、チャットで話し込んだりできるという作りになっているわけだ。
だが、最初のトレーニングを終えた筆者は、対戦よりも先に、まず「ショップ」に移動した。いや、やっぱり気になるでしょ? どういうアイテムで、どういうファッションが楽しめるのか……ねぇ?
で、ショップなのだが。
これがマズイ。なにがまずいって、「試着」できるところが、非常にマズイ。
ショップアイテムは、ゲーム中に獲得できる「GP」か、現金で購入できる「SP」を消費することで購入できる。だが、試着は無料だ。今回の仕様だと、アバターアイテムは、“購入”というより“一定期間のレンタル権を買う”という感じになっていたが、試着だけなら、GPもSPも減らない。おまけに購入できないアイテムも、試着だけなら可能ときている。
ああ、正式サービスが始まった時、好みのアバターアイテムを買いまくりそうな自分が恐い。そう思わずにいられなかったが、とりあえずグッと我慢し、最低限、これだけは外せないと思ったものを購入。装備してみると、ライカの雰囲気がグッと良くなった……と思うのだが、どうだろうか?
対COM戦もなかなか遊べるシングルミッション
さて、そろそろゲームの中身について語ろう――と思ったが、その前にもうひとつ触れておくことがある。「シングルミッション」についてだ。
シングルミッションには対COM戦にあたる「老師との百人組み手」と、キャラの演舞を再現していく「シャドートレーニング」という2種類のミッションが用意されている。どちらも「VERY EASY」「EASY」「NORMAL」「HARD」という4段階の難易度が設定されており、「NORMAL」と「HARD」のハイスコアは記録として残るという仕様になっていた。
筆者は特に考えず、「老師との百人組み手」の「EASY」を試してみたのだが。
あれ? なんか、スキル練習の老師と違くない???
というのは気のせいで、ガードボタンを押し間違えていたことが判明。何やってんだか。気を取り直して再挑戦。
「老師との百人組み手」は10戦ごとに経験値とGPのボーナスが出る。ここでやめれば表示されている経験値とGPをゲット、継続してさらに10戦勝てば、より多くの経験値とGPをゲットできるが、途中で敗れるとすべてなかったことにされる。
まあ、実際問題として「VERY EASY」と「EASY」の老師様は、パンチさえ連打していれば誰でも余裕で100戦連勝できる程度の強さでしかない。ただ、筆者のように“勝ち方”にこだわる人間には、「EASY」あたりからこまめに動いてくるため、いろいろとシビアになってくると思う。「NORMAL」はさらに動きが良くなり、「HARD」にいたっては普通にコンボを叩き込んでくるため、普通のユーザーなら充分すぎるほど遊び込めるレベルだ。
また、「シャドートレーニング」がけっこう熱い。いや、筆者が技にこだわるタイプのユーザーだからだと思うが、キャラの動きからコマンドを想像し、制限時間内に正しい順序で入力するというのは、けっこう面白かった。失敗した時には正解が表示されるため、技を覚える上でも、かなり役だった気がする。ただ、最初は「スキル練習」と「百人組み手」で“よく使う技”をいくつか覚えておいたほうがいいだろう。また個人的には、演舞の再演機能が欲しかったと思う。
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