“G”で驚くほど快適になったハンターライフは、きっとあなたを魅了する:「モンスターハンターポータブル 2nd G」プレイインプレッション(1/2 ページ)
「モンスターハンターポータブル 2nd G」の発売が迫る中、製品版にかなり近いバージョンをプレイする機会をいただいた。基本的な面白さは変わらないが、細かい改良点でさらに楽しく快適になっている。ああ、また狩りで眠れない日々が訪れるのか……。そんな風に思っているあなたは、まずはこの記事を読んで覚悟のほどを。今度の狩りもかなり熱い!
舞台はやはりポッケ村。しかし、そこかしこに細やかな改良が……!
大型モンスターをさまざまな武器で狩猟するハンティングアクション「モンスターハンター」(以下、MH)シリーズ。その最新作であるPSP専用ソフト「モンスターハンターポータブル 2nd G」(以下、「MHP2ndG」)の発売がいよいよ間近に迫っている。全国の凄腕ハンターたちが今か今かと待ち望む「MHP2ndG」の片鱗を垣間見ることができたので、ここでご報告することにしよう。
このたび筆者がプレイできたのは、おそらく製品版にかなり近い状態のもの。PSPの画面にまず映し出されたのは、前作「モンスターハンターポータブル2nd」(以下、「MHP2nd」)をプレイしたことがある人にはおなじみの(最近やってない人には懐かしくすらあるであろう)ポッケ村だ。雪多きポッケ村の様子は、一見すれば前作とほとんど変わりないように思える。しかしながら、よくよく操作をしてみると、まぎれもなく“G”なチューンアップがそこかしこに施されていたのだった!
まず素直に感激したのが、目覚しいほどに使い勝手がよくなったアイテムボックスだ。筆者がプレイしたデータはあらかじめ用意されたものであり、相当やり込まれた状態のキャラデータだったというのもあるが、アイテムボックスのページ数は「MHP2nd」の最大時とくらべて増加している。しかもアイテムの1枠が99個単位で保管可能になっている(例えば、今までは2個で1アイコンだった秘薬などもボックス内で99個1アイコンで管理できる)のだ。「MHP2nd」では△ボタンでやっていたページ切り替えがLボタンとRボタンでできるようになっている点も細かいがうれしい配慮だ。
自室のアイテムボックスでは装備の変更ができるわけだが、前作でもあったマイセット(装備の組み合わせを登録して気軽に着替えられるシステム)の数は倍ほどに増加している。また、上位防具の部分的な色変更がパーツごとに別色にできるようになっていたり(細かいオシャレができる!)、インナーの変更もできたり(見えないところもオシャレできる!)、至れり尽くせりだ。
そして今回個人的に開発陣に「グッジョブ!」と拍手を送りたくなったのはアイテムボックス内調合だ。いちいちポーチに入れなくてもボックスを開いてアイテム調合ができてしまう。これはかなり便利! 「MHP2nd」とくらべて大幅に操作の手間が省かれており、徹底的にユーザーフレンドリーな姿勢を感じることができた。そしてアイテム関連の使い勝手のよさはこれだけではない。アイテム屋や行商ばあちゃんから購入したアイテムを直接アイテムボックスに送ることができるし、アイテム屋でのアイテム売却時にポーチ内のアイテムを整頓することができるのだ。
クエストに出かけてからもアイテム関連の便利さは続く。クエスト報酬受取時にアイテムボックスに送ることが可能になったので、泣く泣く消費アイテムを手放すなんてこともなくなった。また、ポッケ農場でアイテムを使って採集するポイント(畑のウネ、爆弾採掘)でアイテムを所持していなくても、アイテムボックスから直接取り出せる。ポッケ農場で採集中ポーチがぱんぱんになっても、ボックスに直接入れることも可能になった。
ポーチに入れられるアイテム数は「MHP2nd」と同じで、ポーチにはアイテムごとに決まった最大数までしか持ち込めないので勘違いしないようにしよう。目からウロコが落ちまくりの筆者であった。
もっと細かいところを突っついていくと、「MHP2nd」ではアイルーキッチンでの食事シーンをスキップしても最終的にハンターが食べるところを飛ばすことはできなかったのだが、「MHP2ndG」では食事シーンをまるごとスキップできる。クエスト出発の準備で急ぎたいときは非常に便利だ。ちなみに食事効果について言えばキッチンアイルーが5匹の状態で試してみたが、「MHP2nd」と同じ食材の組み合わせで同じ効果を得ることができた。しかも、新たなキッチンスキルもあるという。
アイルーキッチンについて、もう1つ、2つ。まずアイルーキッチンでは、「MHP2ndG」での新要素であるオトモアイルー(1人プレイでアイルーがクエストに同行してくれるシステム)のトレーニングができるようになっている。そして、よろず焼きのアイテム選択やキッチンアイルーのアイテム要求に対して、これまた直接アイテムボックスから渡すことが可能になった。
ちなみに狩友たちとの交流において重要なギルドカードは、驚きの大充実! 武器の使用頻度から、あんなことやこんなことまで、そこまで公開しちゃっていいの? という情報までデータ化されて友人に知れ渡ってしまうのだ。しかもギルドカード編集時のフレーズも大幅に新規追加されているし、カードリスト登録数も増加している。これは「MHP2nd」以上に面白い交流ができそうだ。
以上、システム周りで気になった点をザッと挙げただけでもかなり盛りだくさんだ。この他にもかゆいところに手が届いた要素が多くあるとのことで、製品版でのプレイを心待ちにしていただきたい。なお、今回のプレイではメモリースティックにデータの一部をあらかじめインストールしてロードを速くするメディアインストールについては実際に体験できなかったが、BG ロード(クエスト中のエリア間ロード短縮)と併用して快適なプレイを楽しんで欲しいとのことなのでこちらも期待したい。
シングルプレイでネコートさんクエストを
クエストに行く前にして、細かい変更に「うおう」とか「うわちゃあ」とか声をあげて感動してしまった筆者。しかし生粋のハンターとしては、やっぱモンスターを狩ってなんぼでしょ! というわけで、まずは1人でできるクエストに挑んでみた。
どうせならってんで村長クエストでなくネコートさんクエスト(村上位クエスト)、どうせならってんでオトモアイルーをひきつれ、どうせなら好きな武器で行こうってんで“弓”をたずさえてみた。アイテムボックスにある装備は、あらかじめ用意されたG級な品々ばかり。スキルも性能もかなり優秀だ。初めて聞く名前の武器も多く「どんだけ新武器追加されてんすか〜」とうれしい悲鳴をあげたくなる。
挑んだクエストは、ネコートさんクエスト★7「極秘依頼 眠鳥を狩れ!」。「MHP」シリーズでは初めて登場するモンスター・ヒプノックを狩猟するクエストだ。近接攻撃タイプのアイルーとともに樹海の奥深くへと突き進む弓ハンター。ヒプノックの周りでは、ランポスやゲネポスなどのモンスターがハンターに襲いかかる。モンスターを倒しつつヒプノックに攻撃を与えていく1人と1匹……。
オトモアイルーの攻撃力はおそらく微々たるものであるが、その存在はなかなかに頼もしい。ヒプノックの攻撃対象がオトモアイルーになることがあるので、プレイヤーの攻撃チャンス、回復チャンスが増えるのだ。しかもヒプノックの厄介な睡眠ガスでハンターが眠ってしまった時にオトモアイルーが起こしてくれるという機転のよさ! そして何よりオトモアイルーのちょこまか動く勇姿が何ともカワイイ。オトモアイルーはある程度ダメージを受けると地中に潜ってしまうが、しばらくすればまた側に現われるので安心だ。
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