あずあず名人2世を襲名?――ハドソンWiiウェアタイトル発表会
ハドソンは3月28日、渋谷においてユーザー参加のタイトル発表会を開催。高橋名人司会のもと、タレントの山本梓さんを招いた「スターソルジャーR」のゲーム大会も開催された。名人曰く「あずあずには名人2世をぜひ襲名してもらいたい」とのことだが……?
ハドソンはWiiウェアに注力していきます
ハドソンは3月28日、渋谷にあるブラジルレストランいおいて今後発売する予定のWiiウェアタイトルについての発表会が行われた。会場にはプレスのほか、一般ユーザーも招待されており、発表会後にはシェラスコ料理に舌鼓を打ちながらの打ち解けた雰囲気で、高橋名人とタレントの山本梓さん司会による「スターソルジャーR」のプレス&一般ユーザー参加のゲーム大会が催された。
3月25日にサービスが開始されたWiiウェアだが、その最初の9タイトルの中にハドソンの「スターソルジャーR」があったのを確認したユーザーも多いと思う。ハドソン執行役員副社長の石塚通弘氏は、全世界で2000万台出荷したWiiのネット接続者数が40%ほどに達していることを挙げ、約800万人ものユーザーがWiiウェアにつなぎ遊んでくれる環境にあると説明。「魅力的な市場であり、ハドソンは積極的に参加していく」と、本日の発表会を開いた主旨について説明した。
続いて、ハドソンがWiiウェアを開発するにあたり、3つのコンセプトを念頭に置いていると解説するのは、コンシューマコンテンツカンパニー オンラインコンテンツ プロダクションゼネラルマネージャーの村山顕太郎氏。家族全員で遊ぶために「リビングに置かれているWii」を念頭に、ハドソンの持つシリーズ化している「マルチゲームのノウハウをいかす」のはもちろんのこと、最大の要因ともいえる「Wi-Fiの活用」を第一に考えるという内容だ。
村山氏は今後の予定として、ハドソンから毎月1タイトルのWiiウェアタイトルがリリースされるとソフトタイトルを紹介。まず、Wiiリモコンでの操作を前提としてMiiを取り込むこともできるようになる多人数プレイ型の「Wi-Fi8人バトル ボンバーマン」(6月配信予定)、そしてアイテムやルールなど新たな概念を取り入れた最大6人対戦が可能な「テトリスWii(仮)」(7月配信予定)、PCエンジンで好評を博したシリーズ最新作で5人対戦やランキング機能を実装するピンボール「エイリアンクラッシュ(仮)」(8月配信予定)、自分の水槽を管理し自慢することができお天気チャンネルとのリンクも考慮している新タイトル「ブルーオアシス〜魚の癒し空間〜」(2008年配信予定)が発表された。これらのタイトルのほかにも、10タイトル以上が開発されていると明かした。
続いて昨年10月にアナウンスがあったエクシングと共同で開発が進めていたWiiウェア向け家庭用カラオケソフト「カラオケJOYSOUND Wii(仮)」(発売日未定)について進捗状況が伝えられた。音楽・映像事業部 事業部長の寺田幸司氏は、特に力を入れていくビジネスとしてカラオケに注目。パッケージをハドソンが、Wiiウェアをエクシングがパブリッシャーとして取り扱い、専用マイクとともに普及に務めると、エクシングのエンタテインメント事業部カラオケコンテンツ・アプリケーション部部長 エグゼクティブプロデューサー・木村良郎氏を紹介した。
「カラオケJOYSOUND Wii(仮)」は、従来のWiiウェアとは異なり、本作専用のネットワークサーバーに接続しダウンロードしていく方式を取る。パッケージにはWii向けのUSBマイクを同梱し、Wiiウェア用として単品での販売も予定しているという。現在は、カラオケの演出部分とレッスンモードやパッケージ限定の要素などの作り込みを行っており、本年夏頃までには発売したいと言及した。
木村氏は、昨年春よりWiiウェアを前提に、当初自社での開発を試みていたものの、タイミングよくハドソンからの提案を受け、ともに開発していくことになったと本作誕生への経緯を解説。「自宅がカラオケボックスに」をコンセプトに、従来のカラオケソフトとは異なり、ダウンロードすることで最新のヒット曲や常にユーザーが求める楽曲を提供できるWiiウェアの可能性に手応えを感じたと胸を張る。問題としていた音質についても、業務用のものと比べても遜色ないものになったと、ストレスなく楽しめるようにすると約束した。
サービス開始時には2万曲を用意(これは、JOYSOUNDが1992年〜1999年の7年間で達成した楽曲数)。サービス開始後は毎月1000曲を追加するとしている。サーバーを専用に用意するとともに、料金体系もタイトル1つにつきではなく、“期間課金制”を導入する予定とのこと。将来的には「うたスキ」にも対応していく予定だ。
なお、発表会には「テトリスWii(仮)」のプレゼンにテトリスオンライン・ジャパン代表取締役社長の岡崎一博氏も出席していた。「テトリスWii(仮)」は従来のシリーズタイトルとは趣きが異なるアプローチをしており、家族みんなで楽しめるようにテトリスミノを簡略化して大きさを変えたものなどで楽しむことができる。
こちらのタイトルも自社での開発を進めていたところ提案を受け、コンソール機でのノウハウがあるハドソンと手を結ぶことになったとか。提案を受け、デモ完成までわずか3週間ほどで、開発力の高さに驚愕したと岡崎氏は当時を振り返る。こちらも自信作になったと説明した。
第2部は「スターソルジャーR」のゲーム大会
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