今年も渾身のネタが満載! 2008年のエイプリルフールを振り返ってみる:日々是遊戯
今年はYahoo! JapanやGoogleも参戦するなど、例年にもまして激戦の様相を呈したエイプリルフール。そんな中、ゲーム業界では一体どんな「嘘ニュース」があったのか、あらためて振り返ってみることにしよう。
“驚き”から“笑い”へ移りつつある「四月バカ」
一昨日の「日々是」でも注意を促したとおり、昨日4月1日はエイプリルフール。例によって、今年もさまざまな企業が渾身のジョークネタを披露し、ネット界隈を騒然とさせた。ネットコンテンツ系企業のエイプリルフールネタについてはこちらですでに紹介しているが、本稿ではゲーム系企業に絞って、昨日のドタバタを振り返ってみることにしよう。なかなか日本では根付かない慣習と言われるエイプリルフールだが、なかなかどうして……。
大本命のアイレムは、今年は「あいれむどうぶつえん」のサイトをオープン……したものの、オープンと同時に「4月1日をもって閉園が決定しました」という、二段構えのネタでいきなり笑わせてくれた。園内では多様な奇獣・珍獣が見られるほか、あちこちに隠されたスタンプを集めることで、閉園セレモニー特設サイトへのリンクが現れるなど、読者参加型のイベントが用意されているのもユニークだった。
凝りっぷりではゲームポットも負けてはいない。こちらは「スカッとゴルフ パンヤ」のサイトを「フワッとモチモチ パンヤベーカリー」へと一新したのをはじめ、自社6タイトルの公式サイトを一気にリニューアル。もともとお祭り好きなメーカーという印象は強かったが、いよいよエイプリルフールにも本格参戦ということで、“ポスト・アイレム”の最有力候補として今後の動きに注目が集まる。
このほかにも、「Yahoo! JAPAN」では、今年30周年を迎えた「スペースインベーダー」にサイトを“侵略”されていたり、「Fate/stay night」などで知られるTYPE-MOONでは、公式サイトがプロレス雑誌風にリニューアルされていたりと、今年も多くのネタがネットをにぎわせた。当初の「だます」という目的はすっかり薄れ、今や“笑わせたもん勝ち”の、ジョークネタの大博覧会として定着した印象だ。
そんな中、まさに文字通りの「四月バカ」を見せてくれた、ハイファイブ・エンターテインメントの澤社長に、勝手に今年の“ヒビコレ賞”を与えたいと思う。同社では、ライブカメラを通して澤社長を育成できる、超生身系オンライン育成ゲーム「しおにくっち」を4月1日限定で公開。社長自ら、体を張ったパフォーマンスでユーザーを楽しませてくれるという体当たりっぷりに、ユーザーからは「こんな社長いやだwww」、「おれちょっとハイファイブ入るわ!」といった温かい(?)コメントが数多く寄せられていた。澤社長、24時間ごくろうさまでした。
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