技術と文化を掘り下げる歴史シミュレーションの金字塔――「信長の野望DS 2」
コーエーは群雄割拠の戦国時代を描く戦略級歴史シミュレーションゲーム「信長の野望DS 2」を発売する。
コーエーは、ニンテンドーDS用歴史シミュレーション「信長の野望DS 2」を7月31日に発売する。「信長の野望DS 2」は、激動の戦国時代を駆け抜けた群雄たちの生きざまを描く、戦略級歴史シミュレーションゲーム。
本作は、「信長の野望・武将風雲録」のゲームシステムをベースに、ニンテンドーDS用ソフトとして操作性に改善が施されている。もっとも特徴的な違いは、本作のオリジナル要素として、ダイナミックかつ戦略性の高い合戦が繰り広げられるといわれる「戦術」コマンドが追加された点だろう。「武将風雲録」のテーマである「文化」と「技術」を掘り下げ、国ごとに特徴を持たせることにも余念はない。
さて、合戦において特殊な攻撃や移動を行うことができる「戦術」コマンドでは、例えば鉄砲に秀でた織田家の「三段構え」であったり、野戦で圧倒的な強さを誇る上杉家の「車懸」など、40種類のバラエティー豊かな戦術が用意されている。どの戦術をどのタイミングで発動させるかはプレイヤー次第。つかいどころによっては、戦況を大きく変化させるだけの転換点となりうるとのこと。
また、「技術」を高めることによって、各国が持つ固有の「技法」を獲得することが可能となっており、合戦に有利に働くとのこと。「槍術」、「弓術」をはじめ8種類の技法があり、「弓術」と「火薬」を融合させて、戦術「火矢」を編み出すなど、技法の組み合わせによって、新しい戦術が使用できるようになる。
プレイヤーは、「開墾」や「商業」といった内政を行って領土を豊かにし、「兵」を雇い「武器」を買いつけ軍備増強を図るのが本作の定石となる。同時に、内政の効率に関わる「文化」を高めるため茶会を開くことや、合戦で有利に立つために鉄砲や鉄甲船、戦術を得るべく、自国の「技術」を磨くことも重要なのは、シミュレーションのお約束でもある。
このように、金収入の上限値や、鉄砲や茶器の購入価格などに影響を与える「文化」は、重要なパラメータといえる。本作では、「文化」を高めることで、さらに「町投資の効果上昇」や「金山の採掘量増加」といった国ごとに異なる特殊効果が得られようになっている。つまり、文化を最大限に高めることでその効果が領国全体に波及し、石高の少ない大名家でも「収穫アップ」を持つ国を攻め取れば、米不足を一気に解消することもできるというわけだ。形勢逆転を狙った国取りの駆け引きも本作の醍醐味のひとつだろう。
合戦シーンは、野戦・海戦・籠城戦の3つのシチュエーションがあり、部隊の兵科や大名家特有の戦術を駆使して戦う。最終的に52カ国を統一すれば、プレイヤーの勝利となる。
本作には、徳川家康、上杉謙信、武田信玄といった名将たちに合戦を挑む「群雄争覇モード」を搭載。戦闘のみに特化した、短時間で気軽に楽しめるモードとなっている。プレイヤーが担当する武将は、合戦を通して成長し、育てた武将を通常シナリオに登場させることもできる。
さらにWi-Fiコネクションでのダウンロードや群雄争覇モードでは、源義経や安倍晴明といった時代を超えた特別な武将も獲得できる。これらの「スペシャル武将」は、配下武将としてゲームに登場させることも可能だ。ワイヤレス通信機能を使えば、友人同士でスペシャル武将を交換することもできる。
チュートリアルも完備しており、ゲーム中はいつでも確認できる兵法教書(Q&A集)でもゲームを進めるうえでの情報も得られる。従来のシナリオである「戦国の動乱」、「信長包囲網」、「覇王の後継者」の3本に加え、時代を超えた群雄が一堂に会する仮想シナリオ「群雄集結」などの新シナリオも追加されている。オリジナル武将の作成機能も搭載しており、800人にも及ぶ武将が織りなす戦国時代がドラマチックに描かれることだろう。
「信長の野望DS 2」 | |
対応機種 | ニンテンドーDS |
ジャンル | 歴史シミュレーション |
発売予定日 | 2008年7月31日 |
価格(税込) | 5060円 |
プレイ人数 | 1人 |
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