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MMO化に後れを取るなくねくねハニィの「最近どうよ?」(その24)(1/3 ページ)

「最近どうよ?」の連載24回目。「冬ソナ2」で初めてアタリを見て感動し、Wii版シレンを待ち望むくねくねハニィが、海外に連れて行ってくれるスポンサーを募集しながらオンラインゲームについて語ることにしてみたのでよろしこ。

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最近はパチスロざんまい?

 寒いかと思ったら暑くなったり、台風が温帯低気圧になったり、となかなか大変な5月でしたけど、皆さんいかがお過ごしですか。くねくねハニィの「最近どうよ?」おかげさまで24回目を迎えました〜っ! 5月の中旬といえばE3だったってころが懐かしいけど、ダウンサイズして2年目の今年7月のE3は、会場こそ前のLAコンベンションセンターに戻るものの、前回お伝えした通り、有力パブリッシャーやデベロッパーが参加しないと表明するなど、ある意味存続の危機とさえ思われるような状態なの。

 でも、北米でプラットフォーマーが大きな発表をする場所としては、唯一無二のものと思われてきたから、これから業界の皆さんは試行錯誤しなくてはならないのは間違いないね。日本の業界関係者は今後どうやって海外の情報を得るの? と途方に暮れるのも近い将来やってくるかもしれませんね……。

 E3の事務局であるEntertainment Software Association(ESA)は、簡単に言うと日本のCESAのようなものだけど、いわゆるゲームの業界団体。ところが、E3の不評も影響してか業界大手のActivsion Bllizardが脱退を表明していたの。これは大変だ〜と思っていたら、今度はLucus Artsが脱退を宣言。さらに「Doom」などの開発会社IDまでも……。多分離脱者はもう少し増えてくると予想されています。ちょっと混沌とした状況が続いている業界周辺だけど、いろんな意味で再編の渦中なのかもね。

 さてさて、「Grand Theft Auto IV」(以下、「GTA IV」)ですが、4月29日に発売されたので、4月のランキング上は賞味2日間の販売日数だったわけですが、それでも当然ダントツの1位でしたよ。すごいですね〜ってことで、4月の北米市場動向から報告するね〜。

4月の北米市場報告を!

ハード

 まずは数字を見てもらおうかな。Wiiは先月の「Super Smash Bros. Brawl」(「大乱闘スマッシュブラザーズX」)に引き続き、今月は「Mario Kart Wii」が牽引していますね。他のプラットフォームは残念ながら前月比10万台ずつくらいダウン。「GTA IV」はハード購入済ユーザーが買っているみたいで、初動としては思ったよりハードを牽引しなかったみたい。

Wii71万4000
Xbox 36018万8000
プレイステーション 318万7000
プレイステーション 212万4000
ニンテンドーDS41万5000
PSP19万3000
NPDデータより

ソフト

 Wiiが独走しているのは、3月の「Super Smash Bros. Brawl」に次いで4月27日に発売された「Mario Kart Wii」のおかげもあるでしょうな。5月には「Wii Fit」が続くから、任天堂はワハハ状態が続きますね〜。「Mario Kart Wii」は112万本。「GTA IV」には届かなかったんですが、Xbox 360版の185万本とPS3版の100万本のハザマで2位。4位は「はじめてのWii」、前月に270万本売り上げた「Super Smash Bros. Brawl」は5位の33万本。満を持して発売された「Gran Turismo 5: Prologue」は予想外の6位で22万本。ま、「GTA IV」とブチ当たってしまったという意味で時期が悪かったですね。

 「Call of Duty 4」や「Guitar Hero」シリーズ、「Rock Band」などロングランタイトルの中、日本勢がんばっています。満を持して発売されたSCEのPS3向け「GranTurismo 5 : Plorogue」は22万3000本、ただしこの数字、パッケージ販売のみなのでダウンロードをどれだけされたかは分からないので、一概に思ったより少ない、なんて言えないのさ。パッケージだけで6位に入っているのはすばらしいことだよね。ただ現状、北米では欧州ほど「GT」を待っていない。ただし、Xbox 360の「Forza Motorsports」や「PROJECT GOTHAM RACING 4」などのレーシングゲームが既にコアユーザーを満足させているため、フルバージョンのGT5を待っているってのが本音のよう。

 PSP向けでスクウェア・エニックスの「Crisis Core Final Fantasy VII」に関しても前月の30万本超に引き続き、4月も11万7000本。PS2向けのアトラスの「Shin Megami Tensei: Persona 3 FES」が新発売で6万本を販売する快挙。レビューなども高得点をマークしており、やはりモノがいいときちんと評価を得られる市場である、というのも何とも心強いですな。

 ニンテンドーDS向けは「Pokemon Mystery Dungeon」(ポケモン不思議のダンジョン)は「Explorer of Time」(時の探検隊)と「Explorer of Darkness」(闇の探検隊)が初登場にしてほぼ同数の20万2000本。スクエニの「The World Ends With You」(すばらしきこのせかい)は初登場で4万3000本でした。独自性の高いチャレンジングなRPGタイトルとして評価されたのね。

 速報ですが、「GTA IV」は5月末現在で北米での累計が540万本(Xbox 360:PS3=7:3)、欧州で300万本(5:5)だそうですよ。この勢い止まりそうもないです。あっという間に1000万本超えそうですな。それにしても、Wiiといい、Xbox 360、PS3といい、この年末でもない時期に大型タイトルのラッシュですね。残念ながら「GTA IV」は北米ではハードを牽引するソフトではなかったんだけど、久しぶりにPS3エクスクルーシブの大型タイトル「Metal Gear Solid 4: Guns of the Patriots」が6月12日に発売されます! ここでのPS3の動きに期待ですねん。この後「Soulcalibur IV」がPS3とXbox 360で、7月29日に同時発売されま〜す。どんな動きを見せるのか楽しみです。

 さて、今回のテーマは「MMO化の流れに後れを取るな」です。MMOと言えばPCってお決まりのコースだったんだけど、ゲーム機の性能がよくなってインターネットが加わってくると当然MMO化の波もゲーム機に押し寄せてくるわけでやんす。

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