オンラインゲームポータル「55Shock!」、7月2日よりオープン
ショックウェーブ エンターテインメントによるオンラインゲームポータル「55Shock!」が7月2日からオープンする。「ボンバーマン オンライン Japan」や「Angel Love Online」など6タイトルから開始する。登場した高橋名人は「ボンバーマン」の命名由来について語った。
“次世代型”のオンラインゲームポータルを目指す
ショックウェーブ エンターテインメントは6月6日、都内で発表会を開催し、オンラインゲームポータルサービス「55Shock!」(ゴー! ゴー! ショック)を7月2日よりオープンすることを発表した。
同社はこれまで「Shockwave」にてFlashゲームやFlashアニメなどを提供してきたが、今回オープンする「55Shock!」は“次世代型”と銘打ち、新たにサービスを展開することになる。
何が“次世代型”なのかというと、広告収入をユーザーに還元する形で、ゲームの値段を下げる試みを行うため。これまで同社はプリプレイムービーによる広告やコンテンツのスポンサード、広告にちなんだゲームを作る“アドバゲーミング”などによって、リッチメディアの広告展開をしてきた実績があり、この手法を取り入れる形で価格を下げるそうだ。
今回、「55Shock!」で提供されることが決まっているのは以下のタイトルだ。このほか時期未定だが、「テトリスオンライン」がサービスされることが決定している。「55Shock!」に掲載されるゲームは、Shockwaveと同じID、つまり登録したメールアドレスおよびパスワードでプレイすることが可能となっている。
タイトル | ジャンル | 運営 | 開発元 | サービス時期 |
---|---|---|---|---|
ボンバーマンオンライン Japan | 対戦アクション | ハドソン/ショックウェーブ エンターテインメント | ハドソン | 2008年夏 |
Fun!Fun!Buggy! | レース | ソリッドネットワークス | Windysoft(韓国) | 2008年7月 |
ExtremeFighter | 対戦格闘 | ソリッドネットワークス | ハイファイブ・エンターテインメント | 2008年夏αテスト開始 |
ストラガーデンNEO | MMORPG | ソリッドネットワークス | ゲームズアリーナ | 2008年7月 |
ワーネバオンライン(仮) | MMO生活シミュレーション | ソリッドネットワークス | アルティ | 2008年夏 |
エンジェルラブオンライン | MMORPG | キューエンターテインメント | UserJoy technology(台湾) | 2008年夏 |
また、2008年度のショックウェーブイメージガールには、女優の加藤夏希さんが就任する。加藤さんを選んだことについて、同社の代表取締役社長 日高俊児氏によると、今回立ち上げるゲームのようなヘビーユーザーから、Flashゲームをプレイするようなライトユーザーにまで訴えかけられるのに最適というのが理由であるとか。なお加藤さんは「Shockwave Award 2006」の審査員を務めていたこともある。
高橋名人と加藤夏希さんも登場
発表会にはイメージガールの加藤さんと、ハドソンの高橋名人も登場した。
加藤さんはイメージガールに就任したことについて「ゲームがたくさんできるのですごくうれしいです」と語り、「わたしの始めてのお仕事は、11年前でしたが、ゲームのイメージガールでしたので、初心に戻るきっかけになりました」とか。アクションゲームは好きだがあまり上手ではないそうだが、シミュレーションやパズルゲームで最近は遊んでいるそうだ。
高橋名人は、加藤さんが1985年生まれということを聞いた時にショックを受けたという。「1985年は『スターフォース』で全国キャラバンをした年。なのでわたしが“名人”になったのは1985年なんです」。これを聞いて加藤さんはとても驚いていたが、「この間はハリセンボンの近藤春菜さんが、わたしが入社したあとに生まれたことも分かりましたし、だんだんおじさん立つ瀬がなくなっていく(笑)」(高橋名人)。
ここで高橋名人は、「ボンバーマン」の歴史について紹介。最初はPCゲームとして1983年に「爆弾男」として登場した。これを海外で発売する時に「ボンバーマン」で出そうと思っていたが、ちょうどそのときにドイツの空港でテロがあり、「“ボンバー”はまずいんじゃないか」ということになって、登場人物が山高帽をかぶったおじさんと風船だったので、『エリック&フローター』で発売したとか。逆にファミコン版を登場させる時には、半蔵門にロケット弾が打ち込まれたりして、“爆弾”はまずいだろう、と。そこから「ボンバーマン」という名称が定着したわけだ(このあたりの詳細は高橋名人のブログ「16連射のつぶやき」にも書かれている)。
その後、1988年にはPCエンジン版で5人対戦が可能に。「一番最初はどうかと思いましたよ? 爆弾を置いて相手を倒し合うなんて(笑)。子供からどう言われるか、と。ただ、会社で遊んでいた時に盛り上がったので『これは売れるわ』と思いました。そこから『ボンバーマン』が続いているんですね」(高橋名人)。
昔はキャラバンカーにゲーム機を積んで全国を回って各地のチャンピオンを決め、それを集めて雑誌に掲載していたのに、オンラインゲームでは一瞬で1位、2位が決まるのがすごい、と高橋名人。「知り合いでも、見ず知らずの人でも戦えるのがオンラインゲームのいいところ。ただ、長く遊び過ぎちゃう傾向がある。(遊ぶ時は5、6時間プレイするという加藤さんに)ゲームは1日1時間なんだよ。大目にみて2時間ですね。わたしなんか3時間くらいしか……(笑)」(高橋氏)。
また高橋名人は「ボンバーマンオンライン」をどうやって通勤時間中にプレイするかを悩んでいるそうだが、「揺れる瞬間に死んじゃうんだろうな(笑)」。「ボンバーマン」で一番まずい例は、「ここに爆弾を置いてはいけない」というところに置いて「右に行ったらいけない」という時に右に行って挟まれて自滅することだそうだが「電車に乗って揺れていると、それが多くなる可能性がありますね(笑)」(高橋名人)。
ここで高橋名人からの「一番最初に遊んだゲームは?」という問に、加藤さんはファミコンの「セーラームーンR」と答えるが、一番好きだったのは、敵をキックで攻撃する瞬間にSTARTボタンを押すとパンチラが見え、連打するとスローモーションで展開するシーンだったとか……。「女の子だろ!」と突っ込む高橋名人。
「ボンバーマンオンライン Japan」については、クローズドβテストでバグがいっぱい出て大変だったそうだが、「今一生懸命直していますので待ってください。バグを出すためにテストをやってもらうんだから全然OKなんだけど、今までの『ボンバーマン』ではあり得ないことが取り込まれていて“いいのかよ!”と思ったけど。これ以上言うと開発の人に怒られるので言いませんが(笑)」(高橋名人)。
なお、「ボンバーマンオンラインJapan」については、「東京ゲームショウ」などでのリアルイベントも計画されている。決勝戦には加藤夏希さんも参加するそうだ。
最後は高橋名人と加藤さんの「55Shock!」というかけ声で終了した。
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