バンダイナムコゲームスから6月5日に発売された3D対戦アクションゲーム「ドラゴンボールZ バーストリミット」は、プレイステーション 3とXbox 360の2つのハードで展開しているにもかかわらず、PS3版が大きく販売本数を伸ばしている。Xbox 360版も12位につけており好調なのだが、PS3版が好まれている様子。全体的にPS3ユーザーが増えているのか、PS3陣営にとっては6月12日に発売された「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」への弾みになった形だ。
さて、筆者の記憶が正しければ対戦格闘としての「ドラゴンボール」は、1993年に当時のバンダイより発売されたスーパーファミコン用「ドラゴンボールZ 超武闘伝」に端を発する。それまでアクションやRPGゲームとしての「ドラゴンボール」は存在していたが、当時隆盛を極めていた「ストリートファイターII」からの影響を受けての登場ではなかっただろうか。「超武闘伝」シリーズののち、「ドラゴンボールZ Ultimate Battle 22」や「ドラゴンボールZ 偉大なるドラゴンボール伝説」など、プラットフォームを移しながら脈々と対戦格闘ゲームの歴史を積み重ね、1997年ついにプレイステーション用ソフト「ドラゴンボール FINAL BOUT」で初めてポリゴンが使用され、3D対戦格闘ゲームへと進化した。
そして時は流れ、2003年にディンプス開発の3D対戦アクションゲーム「ドラゴンボールZ」が発売される。これは「ドラゴンボールZ」のプレイステーション 2作品第1弾で、好評を博し、「2」そして「3」とシリーズ化された。また、ディンプスはPSP用3D対戦型格闘ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会」シリーズも手がけている。ディンプスは、「ドラゴンボールZ 真武道会2」と「ドラゴンボールZ3」の基本システムを踏襲し、「ドラゴンボールZ バーストリミット」を開発した。対戦格闘、そしてアクションゲームの血脈が結実し、「ドラゴンボールZ バーストリミット」が誕生したといっていいだろう。
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