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“AVプレーヤー”にとどまらないPS3PS3をAV機器として評価する(中編)(2/2 ページ)

前回に続き、今回はPS3のメディアプレーヤーとしての能力と、AV機器としてPS3を設置する際の注意点を述べたい。

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PS3にオススメしたいアクセサリー

 AV機器として価格からは想像できないほどの実力を持ち合わせているPS3。それゆえにセッティングやアクセサリー関係に関しては、本格AV機器までとはいかないまでも、多少なり気を使ってほしい。本格的なホームシアター構築に一度でもトライした人であれば理解してもらえると思うが、ちょっとした注意を払うか払わないかで、映像も音声もクオリティが大きく変わってしまうからだ。

 なかでも重要なのがHDMIケーブルだ。BDソフトを存分に楽しむためにHDMIは欠かせないが、ケーブルの質によって映像/音声ともにクオリティが大きく左右されてしまう。理屈からすればデジタル接続ケーブルは、アナログに比べてそれほどシビアに質を問わないはずだが、HDMIについてはケーブルの質が映像や音に強く反映されてしまう傾向にある。

photophoto HDMIケーブルと光デジタルケーブルは質の良い中〜上級品を使用することをお勧めする。なかでもHDMIケーブルは質によって映像も音もだいぶ変わってしまうので注意が必要。ちなみに、今回使用したのはオーディオテクニカ・アートリンクEシリーズのHDMIケーブル。このくらい高品位なケーブルを使用していればまず安心だ。

 ということで、HDMIケーブルは機器に付属のものや安価なものではなく、クオリティをアピールしている中〜上級製品を活用しよう。具体的にいえば、数千円クラス以上のものが望ましい。

 設置場所を熟考して、できるだけケーブルの長さを短くする努力も必要となる。不思議なことだが、1メートルと10メートルのケーブルでは音声/映像ともにクオリティがかなり変わってくる。無駄な出費を避けるためにも、上手な機器の配置を考えて欲しい。

 余裕があれば電源ケーブルの交換も考えたい。PS3に付属している電源ケーブルは、AV機器としてPS3を扱おうと考えると、正直、オマケ的なものと考えていい。これをAV機器用として販売されている高級品に変更することで、映像も音声もグンと安定感が増す。余裕があるときでよいが「いつかは電源ケーブル」と頭の隅に残していて欲しい。

 もうひとつ用意したいのが、純正オプションのリモコンだ。PS3はゲームパットがbluetooth無線形式になったのでコードを引き回す不便さからは解放されたが、ゲーム専用であるがゆえにプレーヤーとしての操作感はいまひとつ。価格もそれほど高くはないので、ぜひリモコンは用意して欲しい。

photophoto PS3をAV機器として使用する場合はオプションで用意されている純正BDリモコンを活用するのが得策。パットはワイヤレスタイプで使い勝手を大幅に向上させたものの、AV系のコントロール性は今ひとつ

 最後にもうひとつ。PS3の設置場所は、周りに空間を残しておくことが必要。これはPS3が熱を持ちやすく、かつファンの騒音がうるさいための対策。コンパクトなサイズだからと狭い場所に押し込めず、余裕ある空間に設置しよう。

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