ニンテンドーDSを活用しての英語授業を公開
東京女子学園中学校にて、「NEW HORIZON English Course DS」を利用しての公開授業が行われた。同校では本年6月より全学年の英語授業で採用している。
授業風景が変わる？
パオンが発売するニンテンドーDS専用ソフト「NEW HORIZON English Course DS」を利用した英語の授業が6月26日、東京女子学園中学校で報道関係者向けに公開された。なお、今回の公開授業において本作は、LL授業の最後約15分での使用となった。
「NEW HORIZON English Course DS」は、教科書の東京書籍が発行している中学向け英語教科書「NEW HORIZON English Course」に準拠した内容を、まるごと収録した英語学習ソフト。今回の公開授業の会場となった東京女子学園中学校では、本年5月より中学2年と3年、6月からは中学1年と、全学年の授業に「NEW HORIZON English Course DS」を取り入れている。これについて、教頭の辰巳順子先生は、他校でも実施されており、単語や計算演習へのニンテンドーDSの利用から一歩踏み込み、“教科書準拠”という特徴を最大限に生かしての、教科書の内容に即した活用は全国でも画期的な試みと言えると語る。
そもそも東京女子学園中学校で本ソフトを利用するようになったのは、パオン側からのアプローチもさることながら、“教科書準拠”という点がもっとも大きかったと辰巳教頭。生徒の多くが個人的にニンテンドーDSを所持しており、操作するにも慣れており、かつ楽しく勉強しながらも、DSの特性でもある耳で聞き手で書くという、昔ながらの勉強法が実践できることが採用の要因だったとのこと。
今回公開された50分の授業では、ワードビンゴのほかに、デイリーカンバセーションや吹き込みドリル、教科書準拠DVDの観賞と、LL教室をフルに使った内容で、ニンテンドーDSはラスト15分での登場となった。なお、東京女子学園中学校の1年生の英語のカリキュラムは、週に6時限の英語の授業のうち、4時限が通常の授業を、1時限が外国人講師によるワールドスタディ、そして残り1時間をLL／ニンテンドーDSによる演習となっている。
学校側が管理している40台のニンテンドーDSを生徒に配ると、単語の穴埋めや文章を完成させたりと、ゲーム内で設定している目標に向けて正解を目指す。その姿は従来の授業風景とは明らかに異なるものだった。
本作は、教科書に沿って、Unit、パートを選択し学習できる。各パートでは、以下の5つの学習ステップを効率的に学習し、教科書への理解を助ける。学習レベルに応じた問題が収録されており、語句の書き取り練習ができる単語帳や、達成率や苦手問題数が確認できるMyノートのほか、3種類のミニゲームで最大4人同時プレイができる通信対戦ミニゲームが収録されている。
- 【Step1】リスニング：教科書本文をネイティブのボイス音声でリスニングし、和訳で内容を確認しながら本文への理解を深める。
- 【Step2】新出語句：お手本を参考に、学習パートの新出語句を書き取り練習する。
- 【Step3】語句の練習：Step2で学習した新出語句の本文穴埋め形式の練習問題を行う。
- 【Step4】基本文学習：基本文を参考に、文法項目などを学習する。
- 【Step5】確認問題：文法項目を含め、学習パートの内容を確認する練習問題を行う。
ニンテンドーDSのソフトラインアップの中には、脳トレや知育ものが数多い。これも、タッチペンで書くという行動が、従来の勉強方法となんら代わりもなく、持ち運びも便利で、自分のスピードで対処できることによる。「NEW HORIZON English Course DS」は、京都府八幡市内の中学校での採用も決まっており、こちらも近日中に公開授業が実施される予定だ。ちなみにパオンでは、今後も「NEW HORIZON English Course」に限らず、教科書準拠のソフトラインアップをそろえていくことも検討している。
| NEW HORIZON English Course 1 DS（中学英語1年） NEW HORIZON English Course 2 DS（中学英語2年） NEW HORIZON English Course 3 DS（中学英語3年） | |
| 対応機種 | ニンテンドーDS |
| ジャンル | 教科書（英語学習） |
| 発売日 | 2008年4月24日 |
| 価格（税込） | 3990円 |
| プレイ人数 | 1人 |
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