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ゲーム開発を陰で支える、縁の下の力持ち「ミドルウェア」って何だ?日々是遊戯

CRI・ミドルウェアの「ファイルマジックPRO」など、最近いろいろなところで話題になっている「ミドルウェア」。肥大化するゲーム開発の救世主とも呼ばれる「ミドルウェア」だが、そもそもこれってなに?

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最近では国内でもミドルウェア使用が一般的に

わりとよく見かける「CRI ADX」と「CRI Sofdec」。より高品質なサウンド、動画の再生を可能にしてくれる

 先日、CRI・ミドルウェアがプレイステーション 3のゲーム開発者に向けて、同社のミドルウェア「ファイルマジックPRO」を無償で提供すると発表し、話題となった。これにより、今後PS3のゲームでは、ロード時間を従来の半分以下にまで削減することも期待できるという。提供開始は10月からとのことなので、実際にこれを使ったゲームが登場するのは早くても来年以降になりそうだが、PS3ユーザーとしては期待がふくらむニュースである。「ファイルマジックPRO」の詳細については過去にも扱っているので、そちらをご参照いただきたい。

 ところで、「そもそもミドルウェアってなに?」という人もいるのではないだろか。開発者にとっては常識かもしれないが、遊ぶ側からするとあまり聞き慣れない単語である。

 ミドルウェアというのは、ひと言で言ってしまえば「ソフトを開発するためのツール」のこと。絵を描くための筆や、工事現場における重機のようなものだと思っていただければ分かりやすいかもしれない。手作業ですべてを行うよりも、こうした「ツール」の助けを借りた方が、より効率的に、よりよい作品を生み出すことができるというわけだ。

 昔はこうしたツール類は使わず、社内でゼロからプログラムを組んでいくことも多かったが、最近ではゲーム製作の規模が肥大化してきたこともあり、ミドルウェアの助けを借りるのが一般的になってきている。ミドルウェアの利用については今でも賛否両論あり、「こうしたミドルウェアは基本的に“どんなゲームにもそこそこ対応できる共通ツール”なので、時間をかけてでもすべて自社で開発した方が、ハードの性能を最大限に引き出すことができる」という声もあれば、一方で「ミドルウェアでまかなえる部分はミドルウェアにまかせて、浮いた時間やコストを他の部分の作り込みに生かした方がいい」という声もあったりする。どちらも一理あるのだが、最近ではミドルウェア自体が優秀になってきていることと、また上記のとおりゲーム製作の規模が大規模になりすぎたこともあり、どちらかと言えばミドルウェアの導入に積極的なメーカーの方が増えてきているようだ。

 今回の「ファイルマジックPRO」以外にも、ミドルウェアには「動画や音声の再生」や、「物理演算」、「ポリゴンの描画」をサポートしてくれるものなのど、さまざまなものが存在している。ミドルウェアを使っている場合には大抵、起動時にロゴが表示されたり、またパッケージ裏にロゴが記載されていたりするので、興味のある人は探してみると面白いかもしれない。

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ミドルウェア | CRI・ミドルウェア | PS3


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