その自由度とシナリオの分岐の多さ、そしてマルチエンディングが特徴の、侍を描いた「侍道」シリーズ最新作が登場する。明治初期を舞台にしたのが第1弾の「侍〜SAMURAI〜」、幕末の混とんとした世の中を舞台にしたのが「侍道2」、そして最新作「侍道3」ではもっとも侍が活躍し、合戦の中で散っていった戦国時代が描かれる。
――時は戦国。
物語の舞台となるのは“祇州天奈(ぎしゅうあまな)”。新興の戦国大名 藤森主膳により支配されていた。藤森主膳は、足利幕府発足以来この地を支配していた桜井家を滅ぼし、大名の座についた乱世の英傑。藤森家は、国主でありながら新興勢力ゆえに周辺に敵も多く、郷士や農民たちに対し重税や重労役を課すなど、国内を厳しく締め上げ、また軍備も強引に強化していた。そのため、下々の者たちからの反発も強くなっていた。
ここ祇州天奈の地において、国を治める国主、旧勢力を復興すべく活動する野武士、そして貧困に喘ぎながらも、土とともに暮らす農村の民――、それぞれの思いが交差し今、物語は紡ぎ出される。
戦で傷ついた主人公の進む道は大きく3つに分かれる。祇州天奈の地において、国主に身を寄せるか、旧勢力の復興に力を貸すか、それとも貧困に喘ぐ村を救うのか。プレイヤーの選択により、物語は幾重にも紡がれていくというわけだ。ここでは国主・藤森家への加担を例にして説明したい。
プレイヤーが、藤森家勢力に加担するには、何はともあれ仕官への難問を突破しなくてはならない。なんせ、仕官できなければ、天奈城に入ることすらできないからだ。そこでもっとも簡単な方法といえば、仕官をかけての腕比べに参加することだろう。
さて、「侍道」といえばその自由度の高さが特徴といえる。一度、加担する勢力を決めたとしても、いつでも裏切ることもできるし、3つとうまく渡りあっていくこともできる。そして、最後の最後でおいしい思いをする……なんてことも、大歓迎なタイトルだ。本作ではプレイ中に“抜刀アイコン”が出現するのだが、このアイコンが表示されるところでは、刀を抜き斬りかかることができるということを意味する。今まで仲間だったのに、あっさり会話を断ち切って敵に回るというのもアリだ。
仕官が許されると入ることができる天奈城を紹介しよう。藤森家の本拠地である天奈城は階層式になっており、城を歩いていると藤森家に仕える他の侍や女官の姿も見られる。藤森主膳に会うためには渡世をこなし名を上げることが必要らしい。まずはお目通りかなうまで、地道に名を上げ、直接声をかけられるほど信頼されるようにならなければいけないらしい。
オリジナル武器を作ろう
本作から鍛冶屋に「刀のパーツ」を持ち込むことで、本作に収録された100種の武器に加えオリジナル刀の作成が可能になった。オリジナル武器は、構えを自由に選択でき、また今までに覚えた技の中から自由にアタッチメントが可能なため、まさにこの世に一振りの、プレイヤーだけのオリジナル武器ができるというわけだ。
オリジナルの武器は、刀・槍ともに作成が可能で、「頭」、「柄」、「鍔」、「刃」の4つのパーツからオリジナルの武器を作成する。パーツの組み合わせにより、ビジュアルだけでなく、強度もさまざまな武器が誕生する。パーツは倒した敵から手に入るほか、お店での入手も可能だ。滅多に手に入らないレアなパーツも多数存在し、組み合わせは膨大な数にのぼる。自分だけのこだわりの一本を追求したい。
「侍道3」 | |
対応機種 | プレイステーション 3 |
ジャンル | アクション・アドベンチャー |
発売予定日 | 2008年 |
価格 | 未定 |
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