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遅ればせながらくねくねハニィの「E3に行って参りました!」 くねくねハニィの「最近どうよ?」(その25)(1/6 ページ)

暑い、暑すぎです。この暑さで溶けてしまいそうなくねくねハニィがお送りする「E3に行って参りました!」です。ちょっと時間が経ってしまって申し訳ないっすが、総評で「しょぼかった〜」と言われる7月中旬に行われたE3を、くねくねハニィ的にまとめてみたのでご一読をよろしこ。長いよ。

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イラスト/本橋ゆうこ

 何だかご無沙汰ですね〜。E3取材の後サンフランシスコに移動して、やっと帰国した直後、39度の高熱で3日間うなされ続けた、くねくねハニィがお送りする「最近どうよ?」第25回目です。久しぶりにアメリカに行ったから(いいのか?)知恵熱が出たのか、はたまた日本の暑さにやられたのか? お熱は続くよどこまでも、と言った塩梅ですわ。皆様も夏風邪にはお気をつけくださいまし。

 ハニィは今回、久しぶりにショップを見て回ったんだけど、プレイステーション 2とPSPのソフトの棚が全体的に小さくなったって思ったわ。土日ということもあってかWiiとニンテンドーDSのソフト棚の前に家族連れのお客さんが数組いたけど、日本ほどゲームってメジャーなものではない、ってのを久々に感じたわね〜。それでも日本の5倍以上の市場だっていうから、「どこまでデカいんだ? アメリカ!」って感じです。

 6月にはKONAMIから「Metal Gear Solid 4: Guns of the Patriots」が発売され、そろそろバンダイナムコゲームスから「Soulcalibur IV」が発売されるようで。がんばれ日本勢! とアメリカの店舗内で独り言を言ってみたハニィでした。では、本題の前にまずは6月の北米市場を報告してみようっと。

6月の北米市場報告を!

ハード

 まずは数字から行きましょうぞ。

Wii66万6700
Xbox 36021万9800
プレイステーション 340万5500
プレイステーション 218万8800
ニンテンドーDS78万3000
PSP33万7400
NPDデータより

 「Metal Gear Solid 4: Guns of the Patriots」が発売されて、PS3エクスクルーシブってこともあって、さぞやPS3自体の売上を牽引したんだろうな〜と思いきや、ソフトの売行きほどは功を奏さなかったみたい。前月は20万4000台だから(あ、5月の報告してなかったかしら?)、それに比べれば相当な伸びではあるけど、50万台は超えるかなと思っていましたね。

 6月で北米市場でDS普及台数は2000万台を超えたの。恐るべし、このハード。しかもこの勢いは止まっておりませんの。6月単月で78万3000台ですよん? 「Guitar Hero On Tour」が売れてるからそのせいかもしれないけど、実際に約80万台も出回ってることがすごいですな。

 Wiiも含め任天堂の独走は続いておりまする〜。Wiiは、Xbox 360を追い抜いて今北米で一番出回っているハードになりましたよ。1080万台(とはいえ、過去のハードPS2の4200万台にはまだまだ)まで発売から1年半ほどしかかかっていないのでやんす。

ソフト

 はい、1位は「Metal Gear Solid 4: Guns of the Patriots」(PS3)でした。77万4600本。2位の「Guitar Hero On Tour」 (DS)の42万2300本に大きく差をつけてのダントツのトップ! 3位は話題の「Ninja Gaiden II」(Xbox 360)、37万2700本、ほぼ同じ本数で4位が「Wii Fit w/Balance Board」(Wii)でした。久々の日本勢の快進撃にハニィの顔もほころぶわけですね。

 ちなみに、2位の「Guitar Hero On Tour」、DSにペリフェラル(周辺機器)をつけるという画期的なもので、ギターグリップ、バンド、ピック付きとな。ネットも充実していて協力、対戦プレイなんかもできる優れもの。とことんやりますね〜!

 EAが久しぶりにヒットタイトルを発売しました。「Battlefield: Bad Company」(Xbox 360))が34万6800本。やっぱりこの手のコアゲームはXbox 360版が売れますよね。「Metal Gear Solid 4: Guns of the Patriots」が、Xbox 360でも発売されたいたら、と思うとちょっぴり悲しいハニィでした。

 インディジョーンズの映画公開と同時に発売された「Lego Indiana Jones: The Original Adventures」(LucasArts)がマルチプラットフォームで発売されたけど、トータルで100万本以上6月だけで売っちゃった……。前月の「Iron Man」(Sega)もそうだけど、まだまだ映画版権モノの威力はあるよね。

 さて、今回は「くねくねハニィが語る2008年のE3はここを押さえろ!」です。回りくどい話はニュースを見てもらうことにして、ハニィが思う重要ポイントを整理してみましたよん。

今年のE3って?

 まずはE3ってなぁに? から。そもそものE3の意味は「Electric Entertainment Expo」の略。2年前まで毎年行われていたE3はものすごく大きくて、参加者が業界関係者に限られているにもかかわらず6万人にも及んでいたの。パブリッシャーがブースにかける費用は大きいところでは、10億とも20億とも。「世界最大のゲームショー」と言われ、世界中から人が集まったものなの(遠い目)。

 毎年5月の中旬に行われていたんだけど、2007年からいろいろなオトナの理由(くねくね第1回目記事を読んでね)で大幅に縮小され、その正式名称は「E3 Media and Business Summit」となって、7月に開催されるように。それまで6万人の参加者だったExpoが、6〜7000人に限定され、招待状がないと入れないという小じんまりとしたショーに一気に変貌したのね。

 不評だった昨年のサンタモニカの飛行場ドックで行われたE3の反省からか、2008年は大きかった旧E3の開催場所ロサンゼルスのLAコンベンションセンター(以下LACC)で、現地時間の7月15日〜17日に行われました。でもね、会場は元に戻ったとはいえ、行ったことがある方はご存知のはずのサウスでもウェストでも、はたまたケンティアでもない真ん中のホール「コンコースホール」で小さく行われてたショーに。E for Allを彷彿とさせる展示会場にちょっと違った意味でドキドキしちゃった。

Expo会場は?

 去年のサンタモニカで行われたものをそっくりLACCに持ってきたって感じで、実に“ひっそり”でしたよん。混雑もなく、すれ違うのに大変とかではなく、す〜んなり。むしろ人が少ないせいか、冷房効きすぎって思うくらい寒い。会場にしばらくいると、たまにひなたぼっこに外に出ないと凍死するのではないか、と思ったくらいよ。

 入り口を入ってすぐに任天堂とSCEがあって、ちょっと右側にMSのブースがあるんだけど、ブースって言うよりは「スタンド」と言ったほうがピンとくるかな。一番大きいのが奥にあったG4(ゲーム専門TVチャンネル)のブースってのがなんだかなぁ、って感じでしたけど。

 1スタンドあたり2つのプレイアブルが置いてあるんだけど、プラットフォーマーのブースは4スタンドくらいあって、パブリッシャーは1スタンドずつ(複数スタンドを持っているパブリッシャーもいたわ)。ってのが基本で「展示パビリオン」は構成されてました。規模的には学校の体育館を借りて行いました! ってのが一番いい表現かも(失礼)。

 昔のように全部見るのに1日かかってものすごく歩くってのもなく、ただ平べったく見るだけだったらたぶん15分くらいで見終わってしまうような……。昨年同様メディアが各スタンドでプレイして質疑応答をする、ってのが基本の展示だったので、混乱もなく静かなパビリオンでした。ええ、爆音もなく、コスプレもなく。まさに質実剛健。ゆっくりプレイアブルをプレイして、パブリッシャーに思う存分質問をする。パブリッシャーにとってもメディアにとっても実に有意義なものだったみたい。え? もちろん北米のメディアにとって、ですけどね。

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