「テイルズ オブ」効果でXbox 360が品薄に。週間販売台数はなんと先週の5倍!:日々是遊戯
シリーズ初のXbox 360専用タイトルとして注目を集めた「テイルズ オブ ヴェスペリア」が先週発売され、この影響でXbox 360の販売台数が爆発的に伸びているという。果たしてこれはXbox 360反撃の第一歩となるのか、専門家に話をうかがった。
「TOV」発売以前から販売台数は伸びていた
メディアクリエイトが発表した2008年8月4日〜8月10日の販売ランキングによると、どうやら「テイルズ オブ ヴェスペリア(以下、TOV)」発売の効果で、Xbox 360の週間販売台数が約5倍(5359台→2万4962台)にハネ上がったとのこと。今後もスクウェア・エニックスの「インフィニット アンディスカバリー」や「ラスト レムナント」といった大型RPGの発売を控え、ようやく日本でもじわじわと人気が出てきた感のあるXbox 360だが、果たしてこの需要は一時的なものなのだろうか?
メディアクリエイト シニアアナリストの千葉研一氏に詳しく話をうかがったところ、「細かく見ると、6月10日の『Xbox 360 RPG Premiere 2008』を境に、それまで毎週2000台前後で推移していた販売台数が、5000台前後にまで伸びています。もちろんTOV需要自体はすぐに落ち着くでしょうが、以前に比べXbox 360を求めるユーザーが増えてきているのも事実です」とのこと。
依然ほかのハードとの差は大きいとは言え、“大作RPG投入”というマイクロソフトの戦略が、いままでになかった需要を喚起しているのは確かなようだ。また、TOVの本体同梱版を予約できなかった人が通常の本体を購入しているケースも多く、このことも週間販売本数の底上げにつながったのでは、とのことだった。
気になる来週以降の動きについて千葉氏は、「今はTOVの影響で本体が品薄になっているため、しばらくは販売台数も落ち着くでしょう。とは言え、今後も大作RPGが発売されれば、今回のように需要が拡大する可能性は十分に考えられます」とコメントしてくれた。
特にXbox 360は“ゲーム目的”での購入が多いため、ユーザーを飽きさせないための継続的なタイトル投入が重要となる。まずは第一走者のTOVが最高のスタートをきったが、次にバトンを受け取るスクウェア・エニックスのインフィニット アンディスカバリー(9月11日発売)がこれに続くことができるか、今後の動向に注目したいところだ。
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