戦況は刻々と変化する――「Alliance of Valiant Arms」プレス説明会に行ってきた
ゲームオンは、ミリタリーFPS「Alliance of Valiant Arms」のプレス説明会を開催。ゲーム内容の紹介と合わせて、クローズドβテストの日程などを発表した。
ゲームオンは、ミリタリーFPS「Alliance of Valiant Arms(以下、AVA)」のプレス説明会を開催した。説明会にはゲームオン オンライン事業本部 執行役員本部長の朴且鎮氏、AVAプロデューサーの井上洋一郎氏が出席。
まずは朴氏が、「(AVAでは)映画のような演出と迫力のある戦闘を楽しんでもらいたい。また、オンラインである以上は、仲間と一緒に遊べることが何より大事。これまでのタイトルと同じように、最善をつくして運営していきたい」とあいさつを行った。
続けてゲーム内容の説明を行った井上氏は、AVAを“最先端の兵器と歩兵戦をリアルに表現した次世代FPS”と表現。「サドンアタック」や「スペシャルフォース」によりオンラインFPSの市場ができており、さらなる市場規模の拡大を狙えるタイトルが本作であるとして、「今後のスタンダードにしたい」(井上氏)との意気込みを見せた。
AVAの舞台は2008年の架空ヨーロッパで、旧ソ連の解体によって分裂した独立国家連合の11の共和国がロシアを中心に再統合された「NRF(Neo Russia Federation)」と「EU(欧州連合)」の戦いが描かれている。
プレイヤーはいち兵士となって戦場に駆り出されるわけだが、この際、選択できる兵種には、近距離攻撃向きの「ポイントマン」、中距離攻撃向きの「ライフルマン」、遠距離攻撃向きの「スナイパー」の3つを用意している。
これらは三すくみの関係(以下表を参照)にあり、兵種は戦闘開始時だけでなく、ゲームの途中でも戦況に応じて変更できるため、チームプレイ時の戦術性を高めているという。
ライフルマン | ポイントマン | スナイパー | |
---|---|---|---|
主な武器 | アサルトライフル | サブマシンガン | スナイパーライフル |
コンセプト(長所) | 防御力に優れる。平均的に能力が高いため、あらゆる戦況に対応することができる。 | 移動スピードが速く、突破力に優れる。 | 長距離からの狙撃が可能。 |
コンセプト(短所) | 特に目立った弱点はないが、ほかの兵種に比べると得意とする戦術に乏しい。 | サブマシンガンの有効距離が短いため、中/遠距離戦で不利。 | 移動スピードが遅く、スナイパーライフルは連射が利かない。 |
兵種の特性 | すべての部位へのダメージが5%軽減される。 | ほかの兵種に比べて移動スピードが5%上昇する。 | スコープを利用した際の正確度が上昇する。 |
相性(有利) | ポイントマンに有利 | スナイパーに有利 | ライフルマンに有利 |
相性(不利) | スナイパーに不利 | ライフルマンに不利 | ポイントマンに不利 |
AVAのグラフィックエンジンには「Unreal Engine3」を採用。ゲームに登場するほとんどのオブジェクトが、キャラクターと相互作用するもので作られており、窓や看板、花瓶なども単なる背景ではなく、撃てば砕け散る、現実では当たり前の物理法則が働く世界を表現している。
このほか、ゲームプレイを盛り上げるシステムとして、RPG的な要素を取り入れた「スキル」システムがあると井上氏は語る。レベルが上がるわけではないが、“移動スピードのアップ”“手榴弾の投げる距離が伸びる”などのスキルを獲得できるのだという。
なお、スキルは兵種ごとに異なるため、例えばスナイパーのスキルをたくさん覚えていたとしても、ポイントマンに変更した時にはスキルを持っていないことになる。こだわりがあるのであれば別だが、どの戦況にも対応できるように、3つの兵種をバランスよく育てたほうがよいだろう。
スキル以外にも、キャラクターの成長やミッション内容により「勲章」を入手できることや、リーダーが双眼鏡を使って敵を捕捉することで、味方全員のマップ上に敵の位置が表示されるなど、戦闘時のリーダーの指示を直感的に把握できる「分隊長」システムを導入していることなどが明かされた。
ゲームオンは、AVAのクローズドβテストを9月29日から10月12日まで実施するとしており、募集期間は9月5日正午から9月16日正午までを予定している。クローズドβテストに関しては、ITmedia +D Games枠を確保しての募集を行うことになっているので、そちらの記事も楽しみにしていただきたい。
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