10月から、SCEがPSPタイトルの“ダウンロード販売”を始めますよ:日々是遊戯
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は10月16日発売予定の「勇者のくせになまいきだor2」を皮切りに、同社のPSP用タイトルのダウンロード販売を開始する。これまでにも「昇天ビート」など、オリジナルタイトルの配信を行ったことはあったが、パッケージソフトのダウンロード版提供は今回が初めてとなる。
価格はパッケージ版より約1000円引き
待望の“美・画面”モデル「PSP-3000」も発表され、この秋から年末に向け、さらなる盛り上がりを見せつつあるPSP。ところで、先日行われた戦略発表会の記事の中で、さりげなく「あれっ?」と思うような新情報が混ざっていたのに気付いた人はいただろうか?
かなり小さいので見落としてしまった人もきっと多いと思うのだが、2ページ目の「パタポン2 ドンチャカ♪」の価格欄、通常の“UMD版”と、PSP-3000が同梱された“ハード同梱版”に加えて、もうひとつ“PS store版”というのがあるのに気付いただろうか。実はこれ、PlayStation Storeから購入・ダウンロードして遊ぶことができる、要するに“ダウンロード版”のこと。「パタポン2 ドンチャカ♪」の他にも、10月16日発売の「勇者のくせになまいきだor2」、10月23日発売の「BLEACH〜ソウル・カーニバル〜」も同じく“PS Store版”の発売が用意されており、今後(10月以降)発売予定のSCEタイトルでは、基本的にUMD版とPS Store版の2種類が用意されることになるようだ。
気になる価格はというと、「勇者のくせになまいきだor2」の場合、UMD版が3980円(税込)、PS Store版が2800円(税込)、「パタポン2 ドンチャカ♪」と「BLEACH〜ソウル・カーニバル〜」の場合は、UMD版が4980円(税込)、PS Store版が3800円と、PS Store版の方がUMD版よりも1000円ちょっと安くなっている。「勇者のくせになまいきだor2」などは定価が安い分、値引率で考えると約30%OFFとなり、かなりお得感がある。
もちろん、ダウンロードしたソフトはメモリースティックDuoに入れて遊ぶことになるため、利用するにはギガ単位の大容量メモステが必須。とは言え、メモステ分のコストを差し引いても、“ネットワークでいつでもソフトが買える”、“UMDの入れ替えなしに、好きなソフトを複数本入れて持ち歩ける”といった部分に魅力を感じる人はけっこう多いのではないだろうか。特に今後のアップデートで、PSPからも直接「PlayStation Store」が利用できるようになれば、使いやすさはさらに向上するだろう。
PC用ソフトなどでは今や当たり前になりつつある「ダウンロード版」だが、ついに家庭用ソフトもネットワークで販売される時代になったか、という印象。ただ家庭用ゲームの場合、ゲーム販売店を使った流通がかなり浸透しており、当然メーカーとしても、販売店とのお付き合いは大事にしていきたいところだろう。このため現時点ではまだ実験的な意味合いも強いサービスだとは思う。今後、これがユーザーや販売店からどのように受け止められるのか、注目して見守りたいところだ。
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