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韓国ゲームハイ、近未来ロボットTPS「Metal Rage(仮)」など新作オンラインゲーム6タイトルを発表(1/2 ページ)

日本でも「サドンアタック」、「デカロン」などのタイトルでおなじみの、韓国オンラインゲームメーカー・ゲームハイが9月23日、国内外のメディアを招いた発表会を韓国・ソウルにて開催し、6タイトルもの新作オンラインゲームを大々的に発表した。

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 日本では“ゲームヤロウ”の社名で、オンラインゲームポータル「レッドバナナ」をはじめ、「サドンアタック」、「デカロン」などのタイトルを展開中の韓国ゲームハイ。その次期新作オンラインゲームの発表会が9月23日、韓国・ソウルのJWマリオットホテルにて開催された。

 日本でも2007年にサービスを開始している「サドンアタック」だが、韓国では総人口のおよそ20%にあたる1000万人がこれに登録しているという、文字通りの“国民的FPS”として人気を集めている。そのゲームハイが次なる新作タイトルを発表するということで、発表会の注目度は非常に高く、韓国国内からはもちろんのこと、日本や台湾からも多くのメディアがこれに招かれ、参加した形となった。


 発表されたのは、自社開発タイトル4本+パブリッシングタイトル(制作は他社で、ゲームハイが運営を行う)2本の計6タイトル。今回の発表では、あくまで韓国内でのサービス内容発表に留まったが、基本的にこれらのタイトルはすべて海外展開を前提に考えているとのことなので、日本でのサービス展開についても当然、期待していいだろう。ここでは、各タイトルの内容を順に紹介していく。

日本を強く意識――近未来ロボットTPS「Metal Rage(仮)」

「Metal Rage(仮)」プロジェクトマネージャーのキム・テフン氏

 実際の発表順とは前後するが、まずは今回公開されたタイトルの中でもっとも注目を集めていた、近未来ロボットTPS「Metal Rage(仮)」から紹介しよう。6タイトルの中では、唯一日本でのサービス時期について語られた作品でもあり、当初は日本で先行してサービスを開始する案もあったというほど、日本市場を強く意識したタイトルとなっている。

 本作は2070年の宇宙を舞台に、利権と支配力をめぐって衝突する3カ国(うち2国は同盟関係のため、実質的には2勢力とのこと)の争いを描いた3人称視点シューティングゲーム。キャラクターが“兵士”ではなく“ロボット”なのが特徴で、ロボットらしい重量感のある動きと、金属と金属とがぶつかり合う、美しくも激しいエフェクトが強く印象に残る作品だった。パーツカスタマイズなどの要素はないものの、それぞれ役割の異なる8種類の機体と、多彩な武器の組み合わせによりさまざまな戦い方が可能。イメージとしては、「ロストプラネット」のVS(バイタルスーツ)戦あたりが近いかもしれない。


本作のロゴ&アートワーク。夕日に照らされ、巨大な四つ足の歩行兵器が町中にたたずんでいる

 ゲームモードは、最大30人以上が参加可能な対戦モードのほか、1人でも楽しめるシングルモードなども存在。対戦方式も、単純な陣取り形式のほか、どちらが先にアンテナを設置できるか競うものや、敵国の巨大兵器に協力して立ち向かうものなど、さまざまな形式が用意されるようだ。

 気になるサービス時期だが、韓国では2008年下半期にクローズドβサービスを開始し、その後「2009年夏」を目処に日本市場にも展開していく予定とのこと。関わっているスタッフも筋金入りのロボット好きとのことで、ロボットのデザインや挙動などを見ても、非常によく研究されている印象を持った。ちなみに課金方法は(韓国では)アイテム課金制を採用予定とのこと。


会場で公開されたプロモーションムービー。4体のロボットが激しい市街戦を繰り広げる。プリレンダとは言え、映像のクオリティはかなり高い

こちらは実際のゲーム画面。弾丸を発射した際、画面にブラーがかかるなど芸が細かい。映像の最後には、アートワークにあった巨大兵器との戦闘も

ゲームハイらしくない!? ポップ&コミカルな横スクロールMMO「プロジェクトL(仮)」

「プロジェクトL(仮)」プロジェクトマネージャーのカン・ドンジェ氏

 これまでゲームハイが展開してきたタイトルは、どちらかと言えばハードな世界観を特徴としたものが多かったが、それとはまったく違う路線のタイトルも発表された。それがこの「プロジェクトL(仮)」である。

 ジャンルは2D横スクロールタイプのMMORPGで、キャラクターに韓国で放送中のCGアニメ「ヴィキ・アンド・ジョニー」を起用。童話の世界をモチーフにしたというカラフルでポップなグラフィックや、コミカルなキャラクターの動きなどは、従来のゲームハイ作品とは真逆と言ってもいいだろう。


けっこうインパクトのあるキャラクター。この男の子がたぶん、タイトルにもある「ジョニー」なのだろう

 開発にあたっては「メタルスラッグ」などのアーケードゲームを参考にしたとのことで、ジャンプ中でもある程度自由にキャラクターを動かせたり、スプリングのような乗り物に乗って敵を踏んづけたりと、特にアクション面での楽しさや、操作のレスポンスにこだわった。また、クエストやミニゲームを楽しみながら英単語を自然に覚えたり、買い物や料理といった社会活動をゲーム内で疑似体験できたりといったエデュテイメント要素も充実。メインターゲットは10〜14歳を想定しているとのことで、これまでゲームハイとしては弱かった「低年齢層」にこの作品で切り込もうという意志がうかがえた。

 こちらは2009年上半期に、韓国でクローズドβサービスが開始される予定。また本作は企画段階から海外進出を強く意識していたとのことで、具体的な日程についてこそ触れられなかったものの、今後「ヴィキ・アンド・ジョニー」と併せ、日本や他の市場にも順次展開していく予定とのことだった。

なぜかみんなスプリングに乗っている、ちょっと不思議な世界。ゲーム中でも、このスプリングがアクションのカギとなる

アニメは3DCGだが、ゲーム中のグラフィックは2D。簡単な操作で、誰でもキャラクターをさくさく動かせるのがウリのようだ

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