スティルウォーター抗争再び――「セインツ・ロウ2」開発者インタビュー:東京ゲームショウ2008(1/2 ページ)
東京ゲームショウ会期中、会場付近の某ホテルにおいて、マルチプラットフォームでリリースされる「セインツ・ロウ2」開発者・James氏へのインタビューを行った。
ギャング間の抗争を1人の構成員の視点から描いたクライムアクション「セインツ・ロウ」。オープンエンドフィールドとして作り上げられた架空の都市スティルウォーターを舞台に暴れまくるアクションゲームで、服装、体型、クルマなどに自分ならではのカスタマイズが施せる自由度の高いゲームシステムが魅力。シリーズ2作目となる「セインツ・ロウ2」ではカスタマイズ要素はもちろん、ストーリーモード、オンラインモードのボリュームがさらにアップ。なお初代「セインツ・ロウ」はXbox 360のプラチナコレクションラインアップに入り、2940円で発売中だ。
今回は12月にXbox 360とプレイステーション 3での発売が決定している本作のアソシエイト・プロデューサー、James Torbit氏にお話をうかがった。
好意的に受け止められた前作。ユーザーの声を受けてさらにパワーアップした「セインツ・ロウ2」
―― アメリカ本国では2年前に発売された初代「セインツ・ロウ」ですが、ユーザーの反応はいかがでしたか?
James Torbit氏(以下、敬称略) コンセプトや、ゲームシステムなど、競合するタイトルがあった中、ユーザーから大変好意的に受け止めてもらったといえます。その中で、開発側でリサーチを行い、ユーザーが「セインツ・ロウ」の何を気に入ってくれたのか、また何が足りなかったのかを調査して「セインツ・ロウ 2」の中で改善をしてきました。
―― 現在はオープンエンドフィールド型のゲームが非常に増えてきています。その中で他のタイトルとの差別化はどういったもので行ってきているのでしょうか?
James 差別化として、まず初めにあげられるのは「カスタマイゼーションの豊富さ」です。プレイヤーは、自分自身が作り上げたキャラクターとともにSaintsRawワールドの中に世界の中に入り込んでいきます。このカスタマイゼーションが他の競合タイトルとかなりの違いを生み出していると思います。
前作と今作を比較するとカスタマイゼーションのやれるレベル、度合いというのはかなり変わってきています。自分自身のカスタマイゼーション……顔や外見、細かいところはもちろん、自分の住んでいるところとか、ギャング全体を変えることもできます。
―― 本作も、前作と同じ「スティルウォーター」を舞台にしています。マップとしての都市のサイズは大きくなったのでしょうか? または建物として、入れる場所が多くなったのでしょうか?
James そのどちらもやっています。街のサイズはだいたい前作の1.5倍くらいでしょうか。新しいエリアを都市西側の方にかなり拡張しています。また、水上の乗り物などを使えるように島を作ったりもしています。さらに、地下にも街があって、そこには例えば司令部みたいなものがあったり……ミッションを受領できる場所ですね。
前作が完成してから、もう一度スティルウォーターを再構築しているんです。オープンな世界で本当に自由にいろいろな形で街を突っ走ったりすることができる。制限はできるだけ外して、プレイヤーが自由に楽しんでいける楽しいゲームを目指しています。
さらに広くなったマップ、さらにワイルドになった武器
―― ストーリーは前作から3年後、ということですが。
James 街には3つのギャングチームが幅をきかせていますが、4つ目の存在として「アルターコーポレーション」があります。彼らはミステリアスな企業でこのゲームに関するキーを握っています。
―― かなりいろいろな武器も登場しますね。前作では近接武器をプレイヤーが使うシーンがあまりなかったようですが……。
James そうですね。今回は日本刀とか警棒、チェーンソウなど、殴り系武器がいろいろと増えました。ストーリーモードでは、自分がどんな武器を使うかによって敵の反応が変わってきます。例えば、自分が殴り系の武器を使えば、相手も同クラスのものを使ってくる、といったレスポンスをしてきます。今回、新たにフィニッシングムーブというのを用意していまして、相手を倒すと相手の武器やスキルが自分のものになったりします。また、ボスシーンなどゲームの特定の場所では「この武器を使った方がいいよ」と指示がでるシーンもあります。総じて、ゲーム中はさまざまな武器を使用することになると思います。
―― 個人的に好きな武器はありますか?
James 個人的にはロケットランチャーが好きですね。今回はレーザーガイドロックオン機能がついて、ロックしたモノにロケットが飛んでいきます。プレイヤーがさらにワイルドなギャングワールドを堪能できるように、二丁拳銃も使えるようになりましたし、投擲武器はさまざまなものもあります。吸着リモコン爆弾も新しく登場しますよ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.