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ゲームの楽しさを伝えて世界貢献をしたい――サイバーステップ代表取締役社長・佐藤類氏インタビュー(2/2 ページ)

11月に「ゲットアンプド2」、12月に「コズミックブレイク」と、立て続けにオンラインゲームの正式サービス開始を予定しているサイバーステップ。なぜ、このタイミングでのサービス開始なのか、その理由をサイバーステップ代表取締役社長の佐藤類氏にうかがってみた。

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目指すは世界200カ国展開!

目指すは200カ国でのサービスと語る佐藤氏

―― 世界へのサービス提供というと10月21日に行われた「ゲットアンプド2」の制作記者発表で、「世界200カ国10億人へのサービスが目標」とおっしゃられてましが、その数字がでてきた根拠というのは?

佐藤 その200カ国という大目標については、5年くらい前に言い始めました。当時、国連加盟国の数を調べたら194カ国で、国連よりも世界の人々の役に立ちたいと考えたからなんです(笑)。エンターテイメントが何のために存在するかと言えば、突き詰めていけば世の中を平和にするためだと思います。楽しいことで争いごとがなくなるということもあるので、そういった形で一役を担えればと考えています。

 10億人というユーザー数に関しては、携帯電話でやっている“人口カバー率”で想定した数字です。200カ国でサービスを提供できれば、それだけで世界における人口カバー率は95%に達すると思います。といっても、インドと中国をカバーすればそれだけで30%なのですが(笑)。現在、私たちがサービスを提供している日本、ロシアなどの全人口が約26億人。ユーザー数が2600万人ですので、比率はほぼ1%ぐらいです。10億人へのサービスを目指す上では、2人に1人がいつでも遊べるという状況を構築したいですね。

―― この目標に到達するにあたって欠かせないものはなんでしょうか?

佐藤 当たり前の事ですけど、あきらめないこと。私自身はあきらめるのが大嫌いです。また、社員が100人を超えましたけど、彼らの協力は必須ですね。あきらめずに努力して臨めばなんとかなるんじゃないかと思います。

―― DSやWiiでも「ゲットアンプド」を発売するとのことですが、コンシューマー向けの開発を始めたきっかけというのは?

佐藤 東南アジアや南米、それにロシアというのはPCによるオンラインゲームが浸透しているんですけど。欧米に関して言うとコンシューマーというプラットフォームがとても強いんです。参入というと大袈裟ですが、私たちなりのアプローチとしてコンシューマー向けの開発を始めました。

―― コンシューマー以外にも将来的にやろうとしていることは?

佐藤 Windows以外にMacでも自社タイトルのサービスを考えています。また、現在ミニノートPCが急激に普及し始めているので、ミニノートPC向けのタイトルを作りたいですね。例えば、ポリゴン数を落としたり対戦人数を減らして“ゲットアンプドミニ”のようなものも面白いと思います。

―― iPhonのような携帯向けコンテンツはどうですか?

佐藤 ワールドワイドで展開できるというのが理想で、特定のプラットフォームだけに提供するのはあまり得意ではないんですよね。iPhonぐらいに世界に広まっていればいいのですけど。DSに参入したのは、すでに世界に通用するプラットフォームになっていたからなんですよ。

―― これから2タイトルの正式サービスを迎えるにあたり、今後の展望についてお聞かせください。

佐藤 サイバーステップは創業が2000年で、今年で9年目になります。来年は10年目で1つの節目となるので、飛躍の年としたいと考えております。これまではアジアで大きく展開している会社ではあったのですが、2009年にかけては日本国内で一流と言われるようなオンラインゲームの運営会社になりたいですね。そのために社内はゲームのクオリティやサービスの質を高める必要があると思います。

―― 国内と海外での売り上げの比率差はどのくらいのものなのでしょうか?

佐藤 海外売り上げが7割の会社ですね。海外の割合いが非常に高いですが、会社としては、あまり国境を意識していません。サービスをどんな形であれ拡大していければよいと思っています。国内のユーザー層を拡大していくことで五分五分にする必要はあると思いますけども、1人でも多くの人にサービスを提供したいというのが本音ですね。

―― 最後にユーザーにメッセージをお願いします。

佐藤 「ゲットアンプド2」は、コミュニケーションや対戦をしたりと、いろんな遊び方ができるように仕上がっています。「コズミックブレイク」はガチのアクションなので、特にストレスがたまった方にオススメです。やられればストレスたまってしまいますけどね(笑)。どちらのゲームも良い意味で緊張感があるので、そこを楽しんでいただければと思います。

―― 今日はありがとうございました。



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