新マリオネットや「飛空城」の構想も飛び出した――「エミル・クロニクル・オンライン」2008年ECO祭(3/3 ページ)
「エミル・クロニクル・オンライン」のサービス3周年記念オフラインイベント「ECO祭」が12月13日に開催された。先行情報も満載のイベントの様子をリポートする。
DEMがプレイヤーキャラクターに
「DEM」(Deus Exs Machina。機械仕掛けの神)と名づけられ、ドミニオン世界で強大な敵として立ちはだかってきた謎の存在が、ついに、プレイヤーキャラクターとして使用できる「第四種族」となる。彼らは機械種族としての特性を表現したキャラクターになるという。メインキャラクターイラストを手がけるぐーじん氏によるデザイン画も、本イベントで公開された。
メカニカルな外見と無機質な表情。敵として出てくる彼らが、どんな形でプレイヤーキャラクターとして使用できるのか。また、現在使用可能な種族を作成したときにそれぞれで語られる「オープニングイベント」は、DEMの場合どんなものになるのか? 1アカウントで3キャラクターまで作成できる現状、すでに3キャラクターすべてを作成している一も多いと思われるが、そうした作成枠についてはどうなるのか? 今後の詳報を楽しみに待ちたい。
新たな属性ボスと新装備
属性スキルの調整と同時に、待望の巨大な属性系ボスも新たに登場する。開発サイドでもまだイメージ段階とのことで、はっきりしたことは分からないが、風のライオウ、闇のメイオウ、土のネノオウ、ということで、残りの光または火の属性を持つボスになるのだろうか? 実際は今後の詳細発表を待ちたい。
次に、今年実装されたLv99武器に続き、2009年には待望のLv99「防具」も、各職業系統のコンセプトに応じた装備品として予定されている旨が発表された。デザイン案はまだ仮のものとのことだが、髪型や雰囲気、盾などから、ダークナイトやソーサラー、ナイトのものと思しき装備が見て取れる。
全体に華麗なイメージのデザインが多く見受けられ、まさに(少なくとも当面の)レベルキャップにふさわしい衣装となっているようだ。同時に、Lv85の装備品についても検討中とのことなので、そちらにも期待しよう。
12姉妹でネコマタエピソード完結
ペット方面でも、ネコマタ姉妹最後の2人、「白」と「黒」のお披露目があった。フィナーレとなる2人が登場し、双方の入手イベントも実装されて、ネコマタシリーズも最後となる。タイタニアの翼を生やした「白」は、ネコマタ姉妹(+弟)の長女となり、普段はおっとりしているものの、にっこり笑って人を切る姉妹最強の性格。他方ドミニオンの翼を生やした「黒」は、白につぐ次女という設定で、姉の「白」には勝つことができない。裏設定上では「緑(通称ミドマタ)」のことが一番好きとのことで、その片鱗は実装済みのネコマタイベント内でも確認できる。なお、自他ともに認めるネコマタマニアの浅間教授により、裏設定のネコマタ同士の相関図(?)も披露された。
「リング」で保有し次元間航行もできる「飛空城」
自分の家として持つことができ、家具やペットを配置して自由にコーディネートできる「飛空庭」は、ECO独特のホームシステムとして親しまれている。その発展型となるのだろうか、今回の発表では、リングで所有できる「飛空城」の構想も飛び出した。
「発見」から「発掘」「発進」といった一連のイベントをこなすことで入手できる城であり、方向性としては、海底から掘り起こされて宇宙に飛び立つ宇宙戦艦、といったイメージのようだ。
エミル・タイタニア・ドミニオン、そしてDEMの世界まで行き来できる次元航行機能も実現したいとのこと。ただ、今回の発表段階では、まだ企画アイデアに留まる部分も多いため、こちらに関しても続報が待たれる。
今後の希望
ここまでに紹介した要素以外にも、一定時間、ダンジョンや温泉マップなどを貸しきって、そのパーティだけが遊べるようにするシステムといった、開発側の企画案がいくつか語られた。
マップの拡張についても、3つの世界をめぐるお話では、あるマップでの行動によって次のマップが開くといった形にしていきたいという。また、「鉄火山の洞窟」や「いつまでたっても繋がらないファーイーストの橋」など、ずっと何かあると思われながらも手のつけられていない部分への着手や、新たな冒険の導入などに意欲を示し、同時にゲーム内パトロールの強化で、より安心して遊べる環境を整備していきたいといった発言もあった。
新要素紹介の最後に少しだけ明かされたのは、未発表のマリオネットの画像であり、これらがゲームプレイをより充実させてくれる日も遠くないことが、さりげなくアピールされた。
手作り感に溢れたECO祭、新規要素は続報が待たれる
イベントの締めくくりは、これまた恒例「じゃんけんタイニー」のコーナー。不思議カタログ2に騎乗ペットの機関車ダンプティを加えたセットや、7〜12弾までのアイテムチケットコンプリートセットといった豪華賞品が飛び出し、ゲスト達とのじゃんけんで勝ち残った参加者に贈られた。原田ひとみさんや竹内さんからは「勝ち取った人はゲーム内で大金持ちに」という溜息が漏れるほど、プレイヤー垂涎の品が揃ったじゃんけんに最後の盛り上がりを見せつつ、ゲスト各員のコメントをもってECO祭は終了となった。
原田さん ジニアにもキャラクターがいます。今はシナモン狩りしてますので、見かけたら声かけてください。
安部さん イベントへの初参加、嬉しかったです。また遊んでください!
竹内さん ECOが生活の一部になってしまいました。正直ここまでハマるとは思っていなくて。ECOでの友だちは、今はリアルでも親友です。
ガンホー 松田氏 放送局ではおなじみでしたが、今日のTシャツ、手書きなんですよ。なんだあの格好、って言われるかなって。今日は有難うございます。イベントは続けていくことが大事ですので、2009年、2010年とぜひ続けていきたいですね。
ガンホー 浅間氏 今年は「Saga8」のあと、すごく大変な時期がありましたが、何とか乗り切れました。これもみなさんに支えられてきたおかげだと思います。ありがとうございました。
なお終了後にはアイテムチケット満載の福袋の販売が開始され、イベント参加者および、事前に配られた福袋購入の整理券を持ったプレイヤー達が階段に列を作って、一足早い新春の縁起物を楽しんでいた。
会場がやや手狭だったことは否めないが、今回のECO祭は、これまでのイベントよりもゲストや開発チームが身近に感じられる、手作り感に溢れた催しとなっていたように思う。
ただ、2009年の目玉となりそうな飛空城システムを含め、新情報についてはまだ企画段階のものが多く、いつどんな形で実現するかについては、まだまだ謎である。プレイバランス調整の進捗なども含め、今後の情報に注目していきたい。
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