スペースインベーダー、貯金箱になって侵略再開
1970年代から80年代にかけて、ゲームセンターや喫茶店で熱狂的なブームを巻き起こし、社会現象にもなった「スペースインベーダー」が、1/6サイズのミニチュアになって復活する。もちろんプレイアブル。
1978年にタイトーが発売し、全国のゲームセンターや喫茶店で大ブームを巻き起こした「スペースインベーダー」が1/6サイズで復活した。タカラトミーは、100円硬貨を投入して実際にゲームをプレイできる貯金箱「スペースインベーダー ゲーム筐体型バンク」を3月26日に発売する。価格は5775円。
当時のテーブル筐体(きょうたい)を忠実に再現。本体側面のコントロールパネルから、画面の左右にはられていたゲームの説明書、インベーダーを撃破したときの“音”まで、すべて本物と同じだ。さらには、喫茶店などでときどき見かけたチープなカラー化ソリューションまで復刻。付属のカラーフィルムを筐体型バンクのモノクロ画面にはると、カラー気分でゲームが楽しめる。
100円玉を投入すればゲームスタート。砲台を左右に動かして攻撃を避けながら、ミサイルを発射して迫り来るインベーダーを撃破する。ゲームは3面までのループとなるが、1970〜80年代の雰囲気そのまま。筐体には100円玉を80枚までためることが可能で、画面に現在の貯金額を表示させることもできる。
東京・新橋にある老舗喫茶「ジャパン」で行われた発表会には、スペースインベーダーの開発者として知られる西角友宏氏(現株式会社ドリームス社長)と、音響を担当した亀井道行氏(現・タイトーAM事業本部マネージャー)が駆けつけ、開発当時を振り返った。「30年前はPCなどないから、ゲームを開発するための機材を作るところから始めなければならなかった。作業の6割くらいは機材作り」。また、「インベーダーの動きが“かわいい”などと言われるが、当時のハードウェアではアレしかできなかった」「ゲームセンターには筐体の修理に1回行っただけ」など、意外な事実も判明した。
さらに現在のゲームについてたずねられると、「ハード先行、絵の美しさだけで売っているものがあるのは残念」(西角氏)と指摘する。全世界に26万台出荷し、ゲーム文化そのものを大きく変えたといわれるスペースインベーダーだけに、その言葉には重みがある。
製品名 | スペースインベーダー ゲーム筐体型バンク |
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商品サイズ | 150(幅)×95(高さ)×105(奥行き)ミリ |
重量 | 約330グラム(電池込み) |
電源 | 単三形アルカリ乾電池×3本 |
セット内容 | 本体、カラーフィルム |
価格 | 5775円 |
発売日 | 3月26日 |
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