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待望のWii「4.0J」リリース! 気になる“SDカードからの直接起動”の使い勝手は?日々是遊戯

3月27日にリリースされた新ファームウェア「バージョン4.0J」で、ついに待望の「SDカードからの直接起動」が実装されたWii。果たして、その使い勝手は?

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初回起動時のみワンステップが必要だが、あとは本体起動とほぼ変わらず

左下に新しく追加されたSDカード型のアイコンから、SDカードにアクセスできる

 3月27日のバージョンアップで、待望の「SDカードからの直接起動」に対応したWii。従来はバーチャルコンソールやWiiウェアで遊ぶ場合、ソフトはすべて本体メモリ内に置いておかなくてはならなかったが、今後はSDカードにデータを置いておき、そこから直接起動することが可能となった。筆者のように、本体メモリがもうパンパンで「とりあえずなにかソフトをSDカードに避難させないと、新しいソフトがダウンロードできないっ!!」 と毎回頭を悩ませていた人にとっては、待ちに待ったバージョンアップと言えそうだ。

 ところでこの「SDカードからの直接起動」、Wii公式サイトによると、厳密に言えば直接起動ではなく「SDカードから一旦Wii本体の内蔵メモリーにデータを転送したのち、本体から起動」という、ちょっとややこしい方法を採っている。おそらく違法コピーを防ぐための苦肉の策だとは思うのだが、これだとデータを本体に転送する手間の分、本体起動時よりも立ち上がりは遅くなるはず。果たしてどれくらい変わるのか、実際に試してみました。

 といっても、メニューから「はじめる」ボタンを押し、ソフトの画面が表示されるまでの時間をアナログにストップウォッチで計っただけなので、多少の誤差があるのはご容赦を。また、使っているSDカードの種類によっても多少スピードは上下すると思われます。

計測結果

タイトル(ブロック数) 本体からの起動時間 SDカードからの起動時間
スペランカー(20ブロック) 8.12秒 初回 13.89秒/2回目 8.75秒
アクトレイザー(31ブロック) 8.20秒 初回 13.19秒/2回目 8.79秒
ソルバルウ(56ブロック) 7.04秒 初回 13.54秒/2回目 7.59秒
ロックマン9 野望の復活!!(66ブロック) 8.98秒 初回 16.63秒/2回目 9.38秒
きみとぼくと立体。(119ブロック) 6.77秒 初回 16.12秒/2回目 7.08秒
イースI・II(266ブロック) 9.12秒 初回 25.30秒/2回目 10.07秒

 試してみて分かったのは、初回起動時と2回目以降とで起動時間が変わるということ。初回起動時はデータを本体にコピーする手間の分、確かに本体起動よりも数秒〜十数秒遅くなっているが、2回目以降は本体起動とほぼ同じスピードをマークしている。たぶん最初にコピーされたデータは、終了後もそのままリセットされずに残っていて、2回目以降は最初からそちらを読みにいっているのだろう。このデータがいつリセットされるのかは分からないが、少なくとも本体を再起動しても起動時間が変わることはなかった。

SDカードメニューを開いたところ。ほとんどのゲームはこちらに移動させてしまった

 初回起動の遅さも、実際には数字で見るほど気になるレベルではなく、筆者はこのアップデート以降、ほとんどのゲームやチャンネルをSDカード側に移動させてしまった。びっしりと隙間なく埋まっていたチャンネルが整理できて、なんだかちょっとすっきりした気分。ただしWii Connect24に対応しているチャンネルは、SDカードに移してしまうとWii Connect24機能が使えなくなってしまうので注意しよう。

 そのほか今回のアップデートで進化した点としては、SDHD規格のSDカード(最大32Gバイト)にも正式対応したこと、SDカードへのデータコピーがより高速になったこと、Wiiショッピングチャンネルから直接SDカードにソフトをダウンロードできるようになったことなどが挙げられる。「バーチャルコンソール アーケード」もスタートし、Wiiウェアも100タイトル到達が間近な昨今、細かいながらも嬉しいアップデートと言えそうだ。

(C)2009 Nintendo


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