「テイルズ オブ」シリーズ、2009年度ラインアップ発表会リポート(2/2 ページ)
さまざまな機種でリリースされ、大ヒットを飛ばしている「テイルズ オブ」シリーズ。その大人気シリーズの2009年度における展開を説明するプレス向け発表会を行った。
「テイルズ オブ バーサス」――シリーズ初の対戦型アクションゲーム
2番目に紹介されたのがPSP用タイトル「テイルズ オブ バーサス」。テイルズ オブシリーズで初となる対戦型アクションゲームだ。「テイルズ オブ ファンタジア」から「テイルズ オブ ハーツ」まで13作品から総勢35名のキャラクターが登場する。基本操作や戦闘システムはおなじみのLMBSを踏襲しており、シリーズを遊んだことがあるプレイヤーなら誰でも気軽に遊べるようになっている。ただし本作では、壁や高低差が戦いに影響を及ぼすようになっており、壁や床を利用することで新しいコンボを作り出すことも可能とのことだ。また、キャラクターの育成要素もあり、バトル勝利時に手に入るグレードポイント(GP)をパラメータに割り振ることでキャラクターの能力を上げられる。割り振り方次第で、同一のキャラクターでもまったく異なる性能へと育てることが可能なのだ。また、ケータイアプリ「テイルズ オブ バーサス」を同時期に展開予定で、制作プロデューサーの大館隆司氏は「2つのバーサスを連動させることでより深くゲームが楽しめるような作りにしたい」と意気込みを語ってくれた。
なお、本作のテーマソングを人気ユニットのGIRL NEXT DOORが担当することが併せて発表され、そのGIRL NEXT DOORの3人が発表会に駆けつけてくれた。曲はほぼ完成に近づいており、現在は曲にアニメを載せている段階だという。馬場氏は「お互いに仲間の背中を守り合う戦いが多い作品なので、信頼関係や友情、絆というものが曲の中に入っているといいな」とリクエストを出したところ、「実際に出来上がった曲を聴いたらしっかりリクエストに応えていただけました(笑)」と出来上がりに自信をのぞかせていた。また、GIRL NEXT DOORの3人がデザインした武器が配信される予定とのことだ。
今年も「テイルズ オブ フェスティバル」が開催決定!
再び吉積氏が登壇し、ゲーム以外のコンテンツに関する発表が行われた。まず最初はテイルズ オブシリーズのイベント「テイルズ オブ フェスティバル」について。「テイルズ オブ フェスティバル」は昨年の9月にテイルズ オブシリーズとして初めて開催された大規模イベント。チケットはすぐに完売となり、参加できなかったファンも多かったようだ。そこで今年は昨年よりも収容人数の多いパシフィコ横浜国立大ホールで開催されることが発表された。開催概要は次の通りだ。2部構成になっており、それぞれの部で異なるテーマソングアーティストが出演するということだ。
テイルズ オブ フェスティバル2009開催概要
- 開催日:2009年6月14日(日)
- 開催場所:パシフィコ横浜 国立大ホール
- 公演時間:昼の部……開場正午 開演午後1時/夜の部……開場午後4時30分 開演午後5時
- チケット価格(税込):SS席7800円/S席6800円/A席4800円
続いてXbox 360で発売されている「テイルズ オブ ヴェスペリア」の映画化決定の発表が行われた。テイルズ オブシリーズとしては初の劇場用アニメとなる本作。アニメーションを制作するのは、これまでテイルズ オブシリーズのオープニングムービーを数多く手がけてきたプロダクションI.Gだ。タイトルは「テイルズ オブ ヴェスペリア〜The First Strike〜」となっており、2009年公開予定とのことだ。「The First Strike」はゲームで描かれている時代より前の世界が舞台となっているので、吉積氏は「ユーリやフレンがなぜあのようになってしまったのかが分かるようになっています」と語った。ゲストとして登場したプロダクション I.Gの代表取締役社長、石川光久氏は「プロダクション I.Gは、この作品を完成させるためにこちらに専念して作っていこうと思います」と力強く宣言してくれた。
PS3版「テイルズ オブ ヴェスペリア」――ボリュームアップしてPS3に登場
「テイルズ オブ ヴェペリア」は映画だけでなく、PS3に移植されることも発表された。制作プロデューサーの樋口義人氏は「単純な移植でいいのか、そのままのほうがいいのか葛藤しましたが、結局大小の追加要素を加えた形で開発を進めることにしました」と苦悩した胸の内を明かしてくれた。新しく追加された要素のなかでも、目玉となるのが新キャラクターのパティ・フルールだ。パティは海賊を想起させる服に身を包む少女で戦闘では銃を使って戦うようだ。キャラクターボイスは斎藤千和さんが担当する。また、PS3版では、新たに大量のボイスが追加収録されており、ゲストで登場したユーリ役の声優・鳥海浩輔さん曰く「台本は前回(Xbox 360版)録ったときと同じくらいの厚さでした(笑)」とコメント。また、テイルズ オブシリーズのファンに向けて「Xbox 360をプレイしてくれた人も初めてプレイするよという人も、どんな人でも楽しめる作りになっていると思います。新キャラも登場し、よりボリューミーな作品になっているので楽しんでください」とメッセージをいただいた。なお、本作と映画を連動させた要素も収録される予定だ。詳細はまだ決まっていないとのことなので、続報を待とう。
以上ですべての発表が終了した。リリース予定のタイトル数の多さもさることながら、それぞれのタイトルで用意されているユーザーを楽しませようという仕掛けの多さに驚いた。今年もテイルズ オブシリーズから目が離せそうにない。
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