昔のゲームをむやみにフルHD化してはいけない、ということがよく分かる動画:日々是遊戯
表計算ソフト「Excel」のVBAマクロ機能を使って、あの「スペースインベーダー」を再現してしまった動画が話題となっている。しかし、問題は「Excelで作った」ことよりも……。
広けりゃいいってもんじゃない
突然ですが、ファミコン時代のゲームの解像度ってどれくらいだったか知っていますか?
答えは「256×224」。ではもし、当時のゲームをそのまま「フルHD(1920×1080)」サイズにしてしまったら、一体どんなことになってしまうのか……。
そんな素朴な疑問に、一つの答えを示してくれたのがこちら。「エクセルでインベーダー作ってみた」と題したこの動画では、マイクロソフトの表計算ソフト「Excel」のVBAマクロ機能を使って、あの「スペースインベーダー」を再現している。しかもこのゲーム、ウィンドウサイズに応じてフィールドの広さも変わる仕組みとなっているため、モニタの解像度によってはフルHDサイズでも遊べる(たぶんそれ以上も可能)というオマケ付き。動画の後半では、実際にフルHDサイズで起動している様子も見られますが……うわああああ!!
動画だと小さくなってしまって何がなんだか分かりませんが、試しにインベーダーの数を数えてみたところ、115列×48段=5520匹という結果に。本来の11列×5段=55匹と比べると……ほぼ100倍! コメント欄でも「こんなのむりだろwww」「きもいwwwwww」「まさに宇宙戦争www」など阿鼻叫喚の嵐が吹き荒れる有様となっている。一応、筆者も試してはみたものの、1列倒しただけでもうすでにお腹いっぱい感が……。昔のゲームをむやみにフルHD化してはいけないといういい例かもしれません。
投稿者のコメントを見るかぎり、元ネタとなったのはおそらく、ブログ「萌え戦場の狼」で以前公開されていた「フルHDスペースインベーダー」画像だと推測。このときは単なる“妄想コラージュ”でしたが、まさかその後本当に作ってしまう人が現れようとは……。ちなみに同画像から生まれた「フルHD無理ゲー」としては、サイト「NG works」にて公開中の「フルHDテトリス」シリーズが有名。こちらも「フルHDインベーダー」に負けず劣らず無理ゲーなので、貴重な時間をドブに捨てたい人はぜひ挑戦してみることをオススメします。
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