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任天堂、今期は営業減益見通し DS曲がり角、Wii横ばい

過去最高決算となった任天堂だが、今期は減収・営業減益になると予想。DS本体・ソフトが減少に転じるほか、国内で販売が落ち込んだWiiは世界全体で横ばいにとどまる見通し。

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 任天堂は5月7日、2010年3月期(2009年度)の連結営業利益が前期比で11.8%減の4900億円になる見通しだと発表した。前期決算は売上高・利益とも過去最高を更新したが、今期はニンテンドーDSの販売が本体・ソフトとも減少に転じると見込む。

 今期のニンテンドーDS本体の販売台数予想は3000万台。前期(08年度)の3118万台から3.8%減を見込む。前期は米国や欧州で販売が拡大したものの、普及が一巡した国内は401万台(うちニンテンドーDSiは222万台)にとどまり、その前の期(07年度)の636万台から37%減となった(国内累計は2639万台)。

 ニンテンドーDS用ソフトの販売本数は、前期の1億9731万本から8.8%減となる1億8000万本を見込んでいる。

 Wii本体は、前期の2595万台から横ばいの2600万台にとどまると予想。前期の国内販売は206万台で、その前の期の390万台から約43%減に落ち込んだ(国内累計は796万台)。一方、ソフトは7.5%増の2億2000万本への拡大を見込む。

 今期予想は、売上高が2.1%減の1兆8000億円、経常利益が11.4%増の5000億円、純利益が7.5%増の3000億円。ニンテンドーDSiを順次海外市場に投入し、「ゼルダの伝説 スピリットトラックス」(仮称)を今年後半に発売する計画。Wii向けには新周辺機器「Wiiモーションプラス」をWiiリモコンに装着することでよりリアルになるという「Wiiスポーツリゾート」を全世界で発売する予定。

09年3月期決算は過去最高に

 2009年度3月期の連結決算は、営業利益が前期比14.0%増の5552億円になるなど、売上高・利益とも過去最高を更新した。

 売上高は9.9%増の1兆8386億円。ニンテンドーDSとWiiが海外で堅調に拡大し、海外売上高比率は87.5%に達した。

円高の影響で計上した為替差損1339億円もカバーし、経常利益は1.8%増の4486億円、純利益は8.5%増の2790億円だった。

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