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思い出に変わるまで

ゲーマーが喪失感を味わえる最大の方法?

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 5月11日〜5月17日の1週間で集計した結果、トップは「新郎のPS3本体と『ウイイレ』を勝手に売った友人に非難殺到」となった。投稿の真偽は置いておき、この“勝手に売る”という行為について言及したい。

 例えば、同じ状況でプレイステーション 3を売られたとして、サプライズというからには、“うれしい誤算”でなくてはならないはずだ。新郎側は果たしてうれしい感情がわいたのだろうか? これが、売り払ったと見せかけて、「PS3ばかりにかまけていると、こんなこともありますよ。はい、本当は売ってませんでした。結婚したらわたしとも遊んでね(てへ)」ならばまだ笑えたはずだ。いや、笑えないかもしれない。しかしである。ハードディスクだけでも取り替えておいてほしかった。

 ハードやソフトならば、最悪買い換えればいい(予算の捻出についてはここでは述べない)。問題は、プレイしていた時間とそのセーブデータまでが、対策を取ることもできずに消えてしまったことだろう。遊んだ本人が納得づくめで消去・売却したのならば分かる。しかし、了承もなく売り払ったという点において、読者が改めてゲームを遊ぶこととはなんぞや(言い過ぎか?)と考えるきっかけになり、反響が大きかったと思われる。

 この記事は、新郎新婦や友人たちとの今後の関係についてではなく、“もしもあなたが遊んでいるゲームのデータごと、誰かに勝手に手の届かない場所に葬られたら?”という点こそが重要であり、大方の読者が「それはない」と反応したのではないだろうか。

 昔、「ドラゴンクエストII」で「ふっかつのじゅもん」を書き間違えてしまい、数時間の戦いと冒険の記録が露と消えたことがある読者も多いと思う。感覚的にはその時の喪失感の何十倍ものショック(時間によるが)があっただろうと思うと、涙を禁じ得ない。思い入れのあるタイトルにもなると、ソフトの内容はもちろんだが、やはりそのプレイ時間であり、セーブの内容であり、プレイした結果そのものが大事なのだ。

 そんなわけで現在、トップ面ではアンケートを先日より取っているのだが……あれ? なんかソフトが大事という方が多いようで……。うん、ソフトも大事。

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