善人になりたいーの!――クロシーノ冒険記(その1):「CroXino -クロシーノ-」(1/2 ページ)
「ゲームの中でくらい善人になりたい!」と、ゲームライター・瓦屋文太が運命選択オンラインRPG「CroXino -クロシーノ-」を冒険することに。動機がすでによこしまだが、果たして見事善人になることはできるのだろうか。
やさぐれライター、善人を目指すの巻
「CroXino -クロシーノ-」はジークレストが運営する“運命選択オンラインRPG”で、キャラクターの善悪を自分で決めることができたり、100人対100人で戦う大規模バトルが行えたりする期待の新作タイトルだ。5月14日からオープンβテスト行っており、5月28日からいよいよ正式サービスが始まった。
クエストでの選択や行動によってキャラクターの善悪を示す性向が変動し、善か悪のどちらに進むのかによって大規模バトルの所属勢力が変わる。どういう運命(善/悪)を選ぶかが重要になってくるのだ。不況や暗いニュースばかりの昨今、こんなご時世だからこそゲームの中では景気よく善人になりたい! というわけで、筆者も「クロシーノ」に参戦することに。リアルではやさぐれライターの瓦屋文太が「どこまで善人になれるのか」をテーマに「クロシーノ」の世界をリポートしていきたい思う。
いきなりブラックドラゴンだなんて! 聞いてないよ!
まずは、キャラメイク。職種は4種類あるが現在選べるのはファイター、メイジ、レンジャーの3つ。もう1つのローグは未実装だ。設定できる箇所は性別のほか、顔や髪形、髪の色を各3パターンから選択できる。さらに初期装備武器も各職業で装備可能なもののなから選択可能だ。筆者は善人になることが目的なので、メイジになってみんなを癒したり支援したりするのも捨てがたいが、身を盾にして仲間を守れるファイターになることに決めた。
キャラメイクが終わるとチュートリアルに移行。ここではクエスト形式でNPCの指示を達成していくことになる。クエストをこなしていくうちに、移動方法や戦闘の仕方など基本操作に加え、お店の利用方法を自然にマスターできるようになっていた。本作はアクション要素があり、ジャンプを上手く使わないと進めないところもある。最初の段階でジャンプの練習ができるので、実際の冒険に入ったあとにつかまずかずにすんだ。ゲームに不慣れな人はじっくりとチュートリアルで慣れておくとよいだろう。
グスタヴァスからチュートリアル終了を告げられ、ひと息つこうとしたところになんとブラックドラゴンが出現! グスタヴァスが「時間を稼ぐから逃げろ」と言っているが、こちとら善人を目指している身。仲間を見捨てて逃げて、冒険開始10分も経たずに「目指せ、善人!」の看板を下ろすわけにもいかない。いざ勝負! と斬りかかってはみたものの、いかんせん駆け出しの冒険者なのであっさりと返り討ちにされてしまった。なんとかグスタヴァスの力によってその場を逃れることができたが、彼とは離ればなれになってしまった。グスタヴァスの安否は気になるが、彼から「ラトラナダ大陸のレブレンにいるエノク村長に会え」というメッセージをもらったのでエノク村長を探すことにした。いやはや、冒険開始早々にとんでもない大事件に巻き込まれてしまったものだ。
画面が切り替わるとそこはラトラナダ大陸のエネス地方、レブレンの村の外れにある村長の家の目の前だった。村の外れにあるためか建物の数は少なく、とてものどかな雰囲気の土地だった。行き交うNPCに声をかけてみると、どうやら村長は行方不明になっているようだ。簡単には見つけられそうもないので、ひとまず村長探しは後回しにして「クロシーノ」の世界を歩き回ってみることにした。
まずはレブレンの村を歩き回って、NPCと話すついでにクエストをこなす。観光をしながらレベル上げもできるので一石二鳥だ。依頼されるクエストは「特定の敵を何匹倒せ」や「敵を倒してアイテムを手に入れろ」など、ほかのMMORPGでもよくある内容だが、本作のクエストはひと味違った。クエストのストーリーにNPC間の人間ドラマが隠されているのが非常に興味深いのだ。「門番は臆病者」と怒る村人がいたり、「あの子の美しさの秘密を聞いてきてちょうだい」と頼まれたりすることもある。任務を達成するだけの作業になりがちなクエストだが、本作の場合はクエストにストーリー性、ドラマ性があるのでクエストをこなすのも楽しい。NPCのセリフが長めなので、せっかちな人はNPCのセリフを読まずに飛ばしてしまうかもしれないが、NPCのセリフを読むと「クロシーノ」の世界における人間関係やドラマをより深く知ることできるので、NPCの話をしっかり聞いてからクエストを進めるのがオススメだ。
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