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魂の叫び週間ソフト販売ランキング

気持ちは分かります。

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 新規タイトルは、セガのDS「無限航路」と任天堂のWii「Wiiであそぶ ちびロボ!」の2本のみとなった6月8日〜6月14日までのソフト販売ランキング。市場的にはいまいち動きが鈍いように見えます。大作待ちといったところでしょうか? 気になるのはマーベラスエンターテイメントの「アークライズファンタジア」が10位に入ったこと……。

「無限航路」

 マーベラスエンターテイメントといえば、先日ニュースにもなった「まだ死にたくない」という魂の叫びが記憶に新しい。これは「王様物語」の開発者ブログからの引用です。マーベラスエンターテイメントが昨今世に送り出した「NO MORE HEROES」や「牧場物語 わくわくアニマルマーチ」「朧村正(おぼろむらまさ)」などがある程度の評価を受けながらも、どれも販売本数が頭打ちとなっている現状を嘆き反省しての発言で、「王様物語」を購入してほしいという本音をブログで吐露したものです。

 発売されたタイトルはどれも開発者の魂を削ったものでしょう。かわいいし売れてほしいと思うのは痛いほど分かります。できればどれも売れてほしいのですが、なかなか難しいのも現状です。たくさんの良作があるのと同様に、いまいち響かないタイトルがあるのは常ですから。消費者だってお金を出したからには、相応の面白さを提供してもらいたいものですからサイフのヒモだって固くなります。

 ゲームソフトが昔よりも売れなくなり、かつ開発費にコストがかかると、ある程度本数が読める続編が多くなります。会社ですからそれほど冒険もできません。となると野心的なものや実験的なものは、おいそれと作り出せません。そういう意味でもダウンロードコンテンツのような比較的安価で開発が可能で、在庫を抱えなくて済むゲームタイトルに移行せばるを得ないのも分かります。以前のように、この機種で出しておけば絶対売れるといったプラットフォームがない中、メーカーも模索しているのです。

 さて、もしダウンロードコンテンツばかりになるとどうなるのか……。このコーナーがなくなります……。なんせダウンロード数を公表しているところが少なくて、どれほどの市場規模なのか詳細には分からないからです。母数が多くなれば開示してくれるとは思いますが、さて、その日は来るのでしょうか……。

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